中国毒餃子事件(その9)COOP食品の変質
高校の同期生が、大学を卒業して、生協本部に就職した。中国から緑豆春雨を買い付けたりする部署に入ったのだった。数年前に会ったときは、部署はどこだかわからないけれども、まだ生協にいた。
中国の緑豆春雨は、80年代の話で、
腰のない国産春雨
ではない、
中国産の緑豆春雨
を積極的に導入していたのはCOOP商品だった。いまでは緑豆春雨はめずらしくないけど。同じように
緑豆のもやし
もCOOPのもやしだった。たしか煽り文句は
日本で普通市販されているもやしは「ブラックマッペ」ですが、COOPのもやしは味の良い「グリーンマッペ」のもやしです
みたいな内容だったな。
80年代半ばは、今みたいに
中国食品は危ない
という時代ではなかった。まだ、中国農業が農薬や化学肥料を過度に使うとは考えられていなかったし、中国国内の経済も回ってなかったから、なんとなく、金で買う農薬や肥料を使うより、人海戦術の方が安いし、そうしているだろうと素朴に信じられていた。
ところで、生協では
組合員制度
を取っている。買い物をするのに、大学生協や京都生協では、組合員証が必要だった。
組合員数が、そこそこの数であれば、それほど問題は起こらない。
しかし、想定していた供給量を超えるほど組合員が増えたら、一体どうなるのか。
そのあたりのからくりを、
元生協の中の人
という人物が掲示板に書き込んでいる。【co-op】生協に加入している奥様【24】スレッドより。
6 :可愛い奥様:2008/01/30(水) 18:30:33 ID:Pww3UUCY0
今まで生協でも中国産と書いてあるものは全部避けてきたけど、
正直中国産大杉って思ってた
これで国産にシフトして取り扱い品数が減ってもそのほうがいいな
しかし生協って値段高めのくせになんで中国7 :可愛い奥様:2008/01/30(水) 18:32:01 ID:QU+aN9xo0
>>6
だからそれはさ…おや、誰か来たようだ…18 :元・中の人:2008/01/30(水) 18:51:51 ID:QU+aN9xo0
結局組合員が増えていくと供給がおっつかない。ディリー系はなんとか工場こさえて乗り切っても
組合員のニーズはもっと多くの品数をということになっちゃう。最初はちゃんとバイヤーが確認して買い付けるんだけれど、
怒涛のように組合員が増えて、品数が増えると商社が介入してくる。
「コープ仕様でOEMしますよ」ってね。バイヤーは楽(といっても滅茶苦茶ハードだけれど)できるし、
組合員のニーズ、品数が増えるからいうことなし。反対に今は安全な食品を供給しなくちゃ客離れするから
普通のスーパーだって変なもの置かない。
逆にお客さんは目で見て買っていくから
無店舗販売がメインの生協よりシビアになっている。となるともう生協は価格競争で組合員をひきとめるようになる。
ミートホープも今回のケースも問題の根源は低価格路線なんだよね。
本当は税制優遇されているからもっとその分を安全面に使うべきなんだけれどね。
なるほどね。
どうも今の生協は昔の生協とはずいぶん様変わりしたようですな
おまけ。
いまだにサイトの「ねえ!これがええんよ!」コーナーに
手作り餃子
を掲載しているcoop山口。
C手作り餃子
そのうち削られるだろうから魚拓
中身はこれ。(クリックすると拡大します)
コープの手作り餃子がおいしいし、使い勝手が良いです。市販のものより皮がうすめで小ぶりですが、その分、中の具とのバランスがよくておいしいですね。うちは特に子どものウケがよく、姉妹2 人でとりあいになります。1 袋(40 個)全部焼いて夕食に出しましたがすぐなくなりました。また市販のものはよくトレーに入ってますが、これは冷凍なのでバサッと袋に入っているだけなので、ゴミもかさばらずいいと思います。
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