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2008-01-26

土曜ドラマ フルスイング第二回@NHK総合 1/26 21:00-22:00

NHKの中の人から
 自局のドラマを宣伝するのは気が引けるけど「フルスイング」はなかなか凄いから見てほしい
というメールが来たのは先週のこと。第一回を、NHKの中の人も、最初見る気はなかったのに、つい見始めたら、すっかりはまったという。
 もし、第一回の水準を全六話で続けられたら、NHKのドラマでは最高水準の作品になるかも知れない
という見巧者の言葉を信じて、第二回を見た。

主人公を演じる高橋克実がいい。
59歳にして新人社会科教師になった元プロ野球コーチという難しい役を、
 あたかも本人
のように自然に演じている。力みもなければ、この手の
 スポーツを軸とした学園ドラマ
にありがちな嫌みもない。
「フルスイング」は、モデルのあるドラマである。モデルは、冒頭紹介される
 元プロ野球コーチ 故高畠導宏さん
である。NHKのサイトでも
 ドラマのみどころ
で紹介されているとおり、
 59歳で社会科教師になり、翌年膵臓癌で亡くなった
という奇蹟と悲しい結末のドラマである。元プロ野球コーチということは
 そのままでは、アマチュア野球の指導が出来ない
ということだ。アマチュア野球の規定では
 2年間の高校教諭経験の上、高校野球の指導者となれる
のだが、高畠さんはその目前で病に斃れてしまった。
その悲しい結末をすでに知りつつ、見るドラマなわけで、随所に泣き所が用意されている。
自分の未来を知らず、夢に向かって、本気で生きる主人公「高林導宏」役を高橋克実が演じている。

今日は、全国大会優勝が期待される女子剣道部のエースが稽古中に全治3カ月の重傷を負い、スパルタコーチだった吹石一恵演じる「時任あや」先生が窮地に立たされ、師弟ともに苦悩する姿が描かれる。
女子剣道部の稽古風景は気合いが入っていて、この辺りの演出の手抜かりのなさはさすがNHKだ。
生徒達の言葉も、舞台となった筑紫台高校と同じく博多弁ベースだ。この
 ああ福岡(というか本当の舞台は太宰府だけど)の子だな〜
という空気感がちゃんと出来ていて、
 フジ木10「鹿男あをによし」が原作通りとはいえ、女子高生の誰一人として奈良弁じゃない
のと好対照だ。ついでにいうと、これから「鹿男あをによし」でも
 剣道部とその試合
がメインになる筈なんだけど、たぶん、「フルスイング」の出来に負けるんじゃないかな〜。

この師弟の深刻な問題を、
 暑苦しくならない程度の「熱意」
でほぐしていくのが、今日の「高林先生」の役割だ。手を痛めているエースの様子に気がついたものの、声を掛けられずにいる内に、時任先生との稽古でそのひどいケガが露見する。エースの田辺は、時任先生を慕うあまりにケガを言い出せず悪化させてしまっていた。その辺りの
 師を思う生徒のいたいけな気持ち
を田辺役の徳永えりが好演している。副担任という立場で、田辺の気持ちを、高林先生は、自分の体験を交えながら、
 いっしょにつきそってやる
というコーチ時代の経験を生かして、ほぐしていく。一方、自分が有望な生徒に再起不能になりかねないケガを負わせた責任の重さから、一度は逃げようとしていた時任先生を、
 剣道を教えてください
と、相手の懐に飛び込む形で、田辺と剣道とに向き合わせようとするのだ。高橋克実の演技が
 熱血教師でありながら暑苦しくならない
のは
 引くところでは引き、ベースに人を信じる暖かさがある
からだ。この
 力の抜き加減
が絶妙である。最近のドラマは、一本調子の演技が多いからな。

もちろん、ドラマだからいささかきれい事に描かれてはいるのだが、
 成長期の高校生がスポーツで直面する問題と指導者の抱える問題
を、きっちり描いていると思う。

59歳で新人教師というのは、現場としては扱いにくい存在だ。その辺りを
 小林克也演じる校長
が、うまくサポートしている。この校長の
 間
がすごくいいんだよね。こんな管理職がいれば、学校運営は何事もうまくいきそうな気がする。

このドラマは、脇が豪華。里見浩太朗が高橋克実と同じ教科の主任で、今のところ批判的な感じ。いかにも中間管理職でお調子者の教頭があの
 本田博太郎
ではないか。こんなおっちゃんになったんだと思うと、やや悲しいのだが、
 学校という特殊な社会
の味付けには欠かせない。

いや〜、次回が楽しみ。教えてくれたNHKの中の人、ありがとう!
早速、九州男児のNHKの中の人に勧めておいた。

おまけ。(1/27 12:30)
NHKの土曜ドラマ「フルスイング」の公式サイト。
フルスイング

撮影については、鈴木圭CPの
 ロケ日記
に詳しい。
日程を見てもらうと分かるけど
 1時間尺のドラマ6回分のクランクアップが昨年12月11日
で、その後ほぼ最低でも一ヶ月かけて編集したものが流されていることになる。このあたりの
 時間の贅沢な使い方
が、NHKドラマの長所になっている。里見浩太朗は「水戸黄門」の撮影と掛け持ちで、京都東京を何回か往復してたのね。
フジの「鹿男あをによし」は、放映中だけど、まだ撮影中でもある。NHKみたいに撮影が終了してから、全編の編集が出来るわけじゃないので、これはこれで大変。

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