高校受験する子がいる家に灯油購入費補助@東北
灯油の値段が上がっている。暖房が必要な北国では、灯油の値上がりは生活を直撃する。そもそも、北国の景気はずっとよろしくない。家計収入が上がらないところへ、必需品の灯油が値上がりしているのだから、生活費を見直し、灯油が圧迫している分を削らなければならない。
冬は受験シーズンでもある。昨日今日とセンター試験が行われているが、
15の春を泣かせるな
の高校入試はこれからが正念場だ。
東北のいくつかの自治体では、
高校入試を控える子どものいる家庭に、独自に灯油購入費を補助する
のだという。
1/9付の河北新報より。
受験生に“温か~い”応援 灯油代補助 青森・南部町寒さが一段と厳しくなるこれからが、受験勉強のヤマ場。青森県南部町は、原油高騰のあおりで値段が跳ね上がる灯油代を補助し、夜遅くまで勉学に励む受験生を「応援」することを決めた。助成は、受験を控えた中学3年生がいる家庭が対象で、10日の臨時町議会で補正予算案が可決されれば、クーポン券を直ちに発送する。親たちは「今の時期、何よりもありがたい」と歓迎している。
対象となるのは昨年12月1日現在で、町内4つの中学校に在籍し、進学を希望する3年生の家庭232世帯。ほかに一人暮らしの高齢者や重度心身障害者らがいる計約1400世帯にも、灯油購入券を配る。
灯油を扱う町内の約20業者と契約し、町は15リットルの購入券4枚を各家庭に配布する。業者は灯油の販売時に券を受け取り、町に時価で請求する仕組みだ。町の助成は、高齢者世帯なども含め総額で1030万円。
国は昨年末、緊急原油高対策を打ち出した。高齢者や障害者、母子家庭世帯などを対象に市町村が実施する灯油代補助のうち、半額を国が特別交付税で面倒を見る。
東北でもこうした助成に踏み切る自治体が増えているが、全国的にも受験生を持つ家庭に配慮した措置は珍しく、「国の補助対象となるかはまだはっきりしない」(町幹部)という。
今回の灯油代補助は、受験生にエールを送ろうと、工藤祐直町長が発案した。「この時期、夜遅くまで起きている人は誰か、と考えた」と工藤町長。「子どもたちは将来、町を担う。これから寒さがいっそう厳しくなるが、頑張って勉強してもらいたい」と言う。
中学3年の双子を持つ町内の農業長根喜一さん(55)は「例年は月1―2万円の灯油代が、この冬は3割増し。子どもたちは早くても深夜零時まで起きており、ガソリンスタンドやホームセンターの安売りを狙って買っている。町の措置はありがたい」と喜んでいる。
2008年01月09日水曜日
受験生は遅くまで勉強しているから、という町長の発案だ。
子どもたちは将来、町を担う。
というのがいいじゃない。暖房がなくて、風邪なんか引かれちゃかわいそうだ、という親心もあるだろう。
保護者にとっても、灯油補助は嬉しい。受験生は何かとお金がかかるからね。合格したら、入学金授業料を始め、制服や教科書など学校で指定されているものを買わないといけないし。
宮城県の当麻町も、
受験生のいる世帯に灯油購入費補助
を決めたという。
頑張る受験生に灯油券 中3抱える75世帯に 色麻町宮城県色麻町は19日までに、高校受験を控える中学3年生の世帯への灯油購入費を助成する「がんばる受験生応援事業」など原油価格高騰対策を決めた。24日に臨時町議会を開き、補正予算案を提出する。
受験生応援事業の対象は、町内で中学3年生を抱える全75世帯。このほか原油高騰対策の支援対象は、65歳以上の高齢者、障害者、母子父子家庭、生活保護、難病患者の約200世帯。それぞれ一世帯当たり6000円分の灯油購入助成券を支給する。
高齢者、障害者世帯などへの助成は、半額が特別交付税措置される見込みだが、受験生応援事業は色麻町が自主財源で賄う。
町は、受験生を抱える世帯の負担を少しでも軽減し、子どもたちに勉強に励んでもらおうと事業を決定した。伊藤拓哉町長は「人材育成、子育て支援の観点から、行政としてできる範囲でサポートしたい」と話す。
灯油購入助成券は、補正予算案が可決されれば、受験生世帯には今月中に支給する。そのほかの対象世帯は、来月5日から町保健福祉センターで申請を受け付ける。
受験生への灯油購入助成は、青森県南部町が11日から実施している。
2008年01月19日土曜日
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