赤福のない正月@伊勢
赤福の営業禁止解除は
年明け、小正月の頃
というのが、昨年末の報道だった。
12//26付朝日より。
赤福の営業禁止処分解除 最短で1月中に可能
2007年12月26日12時30分和菓子の老舗(しにせ)「赤福」(三重県伊勢市)の消費期限偽装などの問題で、三重県は26日の知事会見で、同社に対する食品衛生法に基づく営業禁止処分について「最短で(来年)1月中の解除も可能」との見通しを示した。
同社は現在、本社工場の設備改修中。会見で担当者は「設備改修の工事は1月中旬ごろには終わると報告を受けている」とした。県は、設備改修が終了次第、最終的な検査を実施し、改善が確認された段階で、すみやかに営業禁止を解くとの見解を示している。
県は10月19日、赤福餅の店頭回収品の再使用が発覚したのを受け、同社を営業禁止処分にしている。
ということで、
正月には赤福は間に合わない
というのは、既知の情報だった。
今朝の朝日。
赤福なき伊勢の正月 「楽しみにしていたので残念」
2008年01月03日16時00分「赤福餅のない正月になるとは」——。穏やかな新年を迎えた三重県伊勢市の伊勢神宮内宮前の参道は、初もうでの行き帰りに土産物を選ぶ客でにぎわった。だが、いつもの正月と違うのは、和菓子メーカー「赤福」の本店の戸板が固く閉じられていること。伊勢神宮の参拝客は昨年、内宮と外宮を合わせて計708万人と13年ぶりに700万人を突破したが、この元日は寒さの影響もあってか約25万4000人と、昨年の約30万7000人を下回った。
赤福は昨年10月、一連の偽装問題で、県から無期限営業禁止の処分を受け、12月14日に県に改善報告書を提出したが、営業再開できないまま年越しとなった。例年、大みそかから元日にかけて、内宮前のおはらい町では、赤福の本店と内宮前店が夜通しで営業し、赤福餅や温かいぜんざいを求める客でにぎわう。しかし、今年は本店にしめ飾りが飾られただけ。戸板に張られたおわびの紙を読む人たちが絶えなかった。
本店前で家族と写真を撮っていた愛知県日進市の中林英子さん(38)は「いつも楽しみにしていたので残念。復活を気長に待ちます」。
大阪府池田市から訪れた高橋啓一さん(65)は「船場吉兆も赤福も老舗(しにせ)の同族会社。風通しの悪い職場で声を上げられなかった社員は気の毒。出直しの年にしてほしい」と話した。
なんか良くわかんない記事だな〜。
12/14に改善報告書を出した辺りから
年内再開はムリ
って話になってたわけで、
観光客が知らない
のはしょうがなかろう。だって
衛生的な生産環境が保証される
のではない限り、営業再開はないわけで、そのための設備の工事に時間がかかってるんじゃなかったのか?12/26付記事で
設備改修の工事は1月中旬ごろには終わると報告を受けている
と書いてて、こんな記事が出てくる理由がよくわからないですな。
わたしには、赤福の営業再開を心待ちにしている友人がいる。
彼の父上が難しい病気になり、日に日に口で摂取できる食物が限られていくことが分かっているのだ。
なんでも食べたいものを、口で食べられる内に食べさせたい
と、友人は奔走している。病気に触るものが入っている好物に関しては、それが抜いてあって、しかもおいしいものを探しだし、父上に差し上げたそうだ。
友人が、
親父、何か甘いもので食べたいものあるか?
と尋ねたら、
赤福
というのが第一の望みなのだそうだ。
オレさあ、京都の生菓子とか、いろんなものを親父には持って行っているんだけど、「赤福」っていうんだもんなあ
と友人は慨嘆していた。売っていないものを、持って行けるわけもなく、友人は、父上の病状の進み具合を心配しつつ、
赤福が営業を再開する日を待っている
のである。
恐らく、日本中に、友人の父上のような方はまだまだいらっしゃると思う。
そうしたかけがえのないファンのためにも、赤福は是非とも、
再生
して欲しいものだ。
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