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2008-02-24

中国毒餃子事件(その25) マルハの中国製イカ天からジクロルボス検出→製造した中日合資舟山興業有限公司は1994年設立のマルハの合弁企業 中国の工場には「マルハ」の看板

朝日の見出しじゃ
 生協の商品だけが問題
みたいに見える。


ジクロルボス、中国製冷凍天ぷらから ユーコープ
2008年02月24日07時00分

 横浜市は23日、同市に本部がある「生活協同組合連合会ユーコープ事業連合」が販売した中国製冷凍食品「マルハお徳用ひとくちサイズのいか天ぷら」から有機リン系農薬ジクロルボスが検出された、と発表した。ユーコープの独自検査で分かった。ユーコープの商品をめぐっては、20日に中国製冷凍食品「レンジDEロールソースかつ(アスパラ入り)」から基準を超える有機リン系農薬ホレートが検出されたばかりだった。

 検出されたジクロルボスの量は0.11ppm。イカの基準である0.01ppmの11倍。輸入者はマルハ(東京)で、中国にある「舟山興業有限公司」が製造した。検出された商品は賞味期限が08年7月20日のもので、27日以降に会員に届ける予定だった。すでに1月16〜22日に届けた同じ賞味期限の1424袋については、自主回収する。

生協が中国の工場まで指定して、マルハに作らせている訳じゃないだろうから、これは
 マルハのイカ天
だ。
読売が、もうちょっと突っ込んで書いている。


中国製冷凍食品「イカの天ぷら」からもジクロルボス

 神奈川、静岡、山梨3県の6生協を運営する「生活協同組合連合会ユーコープ事業連合」(横浜市港北区)が販売した中国製冷凍食品「マルハお徳用ひとくちサイズのいか天ぷら」(500グラム入り)から、有機リン系殺虫剤「ジクロルボス」が0・11ppm検出されたことが23日、分かった。

 同連合の自主検査で判明。健康被害の報告はないという。

 横浜市保健所によると、同商品は中国・浙江省の舟山興業が製造、輸入業者は「マルハ」(東京)で、ユーコープは昨年2月から取り扱っている。ジクロルボスが検出されたのと同じ賞味期限(今年7月20日)の商品は、1月16~23日に3県の会員向けに配達されており、自主回収を進める。

 同市は、小麦粉や大豆油などに使われた殺虫剤が残留していた可能性が高いとみている。

(2008年2月24日01時11分 読売新聞)

ジクロルボスは
 衣の小麦粉や、揚げた大豆油に混入していた可能性
ってことは、
 中国産の小麦粉使用もしくは穀物油使用の食品からは、今後も殺虫剤成分が検出される可能性がある
ってことでしょう。
幸いに健康被害は出ていないけれども、この調子で検査していると、あっちこっちから
 日本の基準を超えた殺虫剤成分検出
が報告されるだろう。先日山口(産婦人科医)先生からご指摘いただいたように
 重い腰をやっとあげて検査を始め、正直に結果を公表し始めたら、あら大変
な段階なんだと思う。ま〜
 加工食品の検査をしてなかった隙を突かれた
ってことですね。

加工度が上がれば上がるほど、変なモノが混じる可能性は上がる。
 安くて便利
のウラには、何かある。

今のところ(2/24 11:32)、マルハのサイトには、この件に関するリリースはない。

問題のイカ天を製造した
 中日合資舟山興業有限会社
のサイトは日本語版がある。
中日合資舟山興業有限会社
製造しているイカ製品で、大豆油と小麦粉を使っているのは、たぶんこのライン。生協に納入していたのは、「一口サイズ」だから、もうちょっと小さいサイズだと思う。(画像はクリックすると拡大します)
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製品名称: 油調イカ切り身
製品類別:いか製品
製品規格:
製品紹介: 暫時なし

中日合資舟山興業有限公司に掲げられたマルハの看板がサイトに載っている。(画像はクリックすると拡大します)Zgs_pic27
「冷凍食品はマルハ
健康・本物・簡便 マルハ株式会社」
の日本語の看板だ。この会社は、
 マルハの合弁企業
だという。


会社概要

社 名  : 中日合資舟山興業有限公司
ホームページ:  http://www.xingye-seafood.com
          造船所 http://www.zsxyard.com
住 所  : 中国浙江省舟山市普陀区沈家門鎮大干
役 員  : 董事長 馬永釣、  副董事長: 伊藤英敏、
その他董事5名 (中国側3名、 マルハ2名)
経営人員 : 総経理 馬永釣、副総経理4名、非常勤副総経理1名、総経理助理2名
従業員数 : 2006年9月現在:正社員1,,910名(陸上1,788名、海上122名)、臨時工1,605名、計3,515名

1.生い立ち:1979年4月以降、当社前身の舟山第二海洋漁業公司(国有企業)と大洋漁業株式会社(現在、マルハ株式会社)は中国初の補償貿易による鮮魚事業を成功させ、浙江省政府、舟山市政府と密接な信頼関係を確立。
        1985年、中央政府の提唱に基づき、合弁で舟洋漁業合営公司を設立。
        1994年12月、国有企業改革政策に基づく舟山市政府からの要請を受け、合弁で舟山興業有限公司を設立。
        1995年1月、舟山興業有限公司が舟山第二海洋漁業公司から営業譲渡を受ける形で、操業開始。
      
2.会社概要:会社設立   1994年12月
        操業開始   1995年1月
        合弁期間   50年間
        登録資本金  120百万元(14.9億円)
        日本側    マルハグループ本社             49%
        中国側    舟山第二海洋漁業公司(舟山市政府)     51%

3.会社規模: 土地  :36万平米
        埠頭  :10
        ドック :ドライドック×3基(300~2000G/T)
        船舶  :8隻
        冷蔵庫 :2万トン(1万トン×2)、
2005年10月新冷蔵庫(5,000トン)完工
        各工場 :1総合食品加工工場(1期97年完工,2期2002年8月完工)
2イカ加工[乾燥]工場、3イカ加工[冷凍]工場(2003年6月完工)
4製品加工工場、5冷凍加工工場(2005年1月完工)、6海鮮調味品工場、7節工場(2003年7月完工)、8ミール工場、9油脂工場、10包装工場、造船所(魯家峙島)、2007年上半期
東蟹峙島へ造船所移設予定 魚網工場
4.業務内容:漁業:(遠洋イカ釣り5隻、鮪延縄3隻)、協力漁船約120隻船、
鮮魚買付販売、
加工:イカ冷凍製品(ベタ、ロール、切り身、唐揚げ、フライ、天ぷら)、イカ乾燥製品(干しスルメ、サキイカ、ソフトミミ)、スリミ(白グチ、太刀、鯵、雑)、スリミ加工品(カニ棒、フィッシュボール、おでん、魚肉ソーセージ)、魚類冷凍製品(フィレ、切り身 竜田揚げ、唐揚げ、フライ、漬け、一夜干、塩蔵)、節(鰹、鯖、宗田)スモーク製品(サーモン、鯖)ムキエビ、エビフライ、タコ(活、唐揚げ)魚醤油、フィッシュミール、魚肝油等)、冷凍保管、
        販売:海外貿易 輸出、輸入(甘エビ、太刀魚、マナガツオ他)
国内営業 販売事務所:北京、上海、済南、杭州、武漢
      販売チャンネル 約1,200
      専売店 16店(舟山3店、杭州、紹興、湖州、嘉興、諸曁,上海2店、無錫、蕪湖、蘇州、安徽阜陽、黄山、池州)、本年内合計20店舗出店計画
その他:造船所(船舶修理機関部品販売)、魚網工場(ポリエチレン、ナイロン製網ロープ、スポーツネット)、包装工場(ビニール袋、カートン、発泡スティロール箱)、職工訓練センター、不動産販売、船舶代理店業務(餌、免税燃油)他。

5.売上高 :95年度      58億円(14円/元)
        96年度      68億円
        97年度      87億円
        98年度      126億円
        99年度      91億円
       2000年度      100億円
       2001年度      104億円(15円/元)
       2002年度      85億円
       2003年度      89億円(14円/元)
       2004年度      103億円(13円/元)
       2005年度      131億円(14.5円/元)
       2006年度      161億円(16円/元)

6. 品質管理 :
舟山興業有限公司 品質管理方針
舟山興業有限公司は、社会及び顧客の要求を満たした製品の生産販売を保証する。
顧客に対しては誠実な対応を約束する。

· 舟山興業総経理は、董事会決議に基づき、舟山興業各部門が上記方針に基づく体制を築くことに全責任を負う。
· 舟山興業品質管理部は、舟山興業各部門が上記方針に基づいた生産販売が実施できる体制を維持するよう、各部門を管理監督する責任を負う。
· 製品の品質に関する責任は、舟山興業各部門が負う。舟山興業各部門においては、各部門の責任において下記事項を実施する。
1. 製品に対する社会及び顧客の要求を明確にし、必要に応じて従業員に周知徹底する。
2. 製品に対する社会及び顧客の要求を満たす生産販売を可能とする生産工程販売方式を設定する。生産方法販売方法を規定し、各段階における基準手順を設定し、従業員に周知徹底する。
3. 生産出荷に際し、上記方針に基づく生産販売が行われていることを、顧客に保証する。
※ 本品質管理方針を受けて、舟山興業各部門はそれぞれ品質管理方針を作成し、舟山興業トップマネジメントに提出する。
※ 本品質管理方針は、年度ごとに見直しを行い、舟山興業有限公司トップマネジメントの承認を受けるものとする。本文書の改訂等に関する作業及び本文書、舟山興業各部門の品質管理方針の管理は品質管理部にて実施する。
以上

で、ここに、どんな品質検査が行われているか、表で示されている。(2005年1月現在 クリックすると拡大します)
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ちょっと字が小さいんだけど、
 一般生態・大腸菌群・大腸菌・サルモネラ菌・コレラ菌・黄色ブドウ球菌・ビブリオ菌・セレウス菌・耐熱菌・酵母菌(以下略)

 殺虫剤成分の検査項目はない
のだ。水産加工工場だから、そこまでマルハが求めてなかった、ってことだろう。

イカ加工工場のページ。


いか加工工場

舟山興業有限公司いか加工工場は1994年2月に成立され、舟山興業公司傘下のひとつの加工企業、ひとつのヨーロッパ登録工場で、その上アメリカFDA認証及び韓国などの東南アジア国向けの認証を取得した。
工場現在年間原料10000MT処理でき、輸出製品40000MT前後、年商1億元強、外貨獲得800万ドルぐらい。
  従業員400名、そのうち管理者30人いる。加工現場の総面総面積7500 M2 、いか冷凍品現場、乾燥現場とスモーク現場に分けており、全部ヨーロッパ向けの工場標準で建てられたのである。HACCP品質コントロール体系の実施、その上比較的に強く監督できる実験室がある。製品内訳:
  いか粉付け凍結品シリーズ、凍結イカ調味品シリーズ、干しいかシリーズ、スモークいかシリーズ、スモークサーモンとスモーク鯖アジなど、そのうち冷スモークサーモンがUK、ドイツなどのヨーロッパ市場とアメリカ市場へ輸出しており、そしてBRC認証(UK小売業協会認証)を取得した。
  「誠実信用を本とし、品質第一」舟山興業公司いか工場が国内海外の顧客に更に多くてよい、更に安全な製品を提供するため弛まず努力をする。

よく読むと、すごい日本語だ。

イカ加工工場で、製品の大きさにカットされたイカ切り身は、粉をつけ、油で揚げるわけだけれども、最終加工は、たぶん食品総合加工工場に運ばれて行われている筈。
食品総合加工工場のページ。


食品総合加工工場

  食品総合加工工場は1996年に創立され、今日まで2期の投資額合計5,000万元余りとし、主要工場建物面積8000㎡、閉鎖式の構造、トンネルフリーザが4台、螺旋式IQF凍結機が1台、コンタクトフリーザが5台、製氷機2台及び金属探測機9台と真空包装機4台あり、生産熟練ワークが400名近くいる。
工工場は目下主に日本から導入してきた蒸気式かに棒生産ライン及びオデン生産ライン、さつま揚げ生産ライン、魚肉ソーセージ生産ライン、いかバダー粉つけ生産ラインとボイル油調生産ラインなどがある。目下主にすり身製品といか製品の高度加工を行っており、メイン製品はかに棒製品シリーズ、オデン・魚肉ソーセージ製品シリーズ、その他の野菜混入類のすり身製品及び各種類のイカ調理食品(てんぷら、フライとから揚げ)、魚肉ハンバーガと海鮮ミックスなどである。
  当面の年間生産能力が何万トン達しており、そのうち2006年度海外向け85%、外貨獲得1,300万ドル、売り上げ1.3億元。工場は目下全面的にHACCP計画及び“衛生作業規範(SSOP)”と“良好作業規範”(GMP)管理を実行しており、ヨーロッパとアメリカFDAにより認可され、及びと韓国日本向けできる登録工場、工場コード番号3300/02037, 生産している製品がSIS及びBRCの認証を取得しており、世界各地へ製品を販売している。
  お客様からのお問い合わせ及びご協力を期待しております。!

というわけで、今回のジクロルボス混入に関していれば、
 食品総合加工工場の小麦粉・油の購入・管理が怪しい
訳ですね。もう一つ可能性があるとすれば
 イカ加工工場→総合食品加工工場

 衣を付けて揚げる前のイカ切り身を運ぶ段階で、虫を除けるためにジクロルボスを切り身に直接撒いた
ということも考えられるけど、検出された濃度からすると、どうなんだろう。

水産冷凍工場のページ。


水産冷凍工場案内
わが工場は中外合資舟山興業有限公司傘下の水産冷凍工場で、国家水産冷凍加工業界と舟山市の中堅工場であり、工場建物面積6000平米。 現在四つの課室に分けており、即ち:総合弁公室、財務科、生産業務科、買い付け科、冷凍職場、魚整理職場、製氷職場と動力職場、従業員数140名以上、そのうち技術者20名。主要製品は鯖、アジ、宗田鰹、ウスバハギ、マナガツオ、太刀魚、渡蟹及び各種類の水産品魚類です。
 わが工場は1973年に創立され、従来の名前は舟山水産冷凍工場、1987年4月舟山第二海洋漁業公司水産冷凍工場に変更した。1995年1月日本マルハと合弁し、中外合資舟山興業有限公司水産冷凍工場に成立した。すでに比較的に完全な冷凍水産品加工などの設備を持っており、主に万トンクラスの冷蔵庫2棟、5千トンクラス冷蔵庫1棟、日急冷能力240t、年間5万トンの魚類加工能力及び年間1万トンの製氷能力がある。製品はアメリカ、イギリス、日本、韓国、ヨーロッパ及びマレーシアなどの国へ、またわが国の北京、上海、大連、沈陽と青島などのような大都会へ販売されており、国内外で一定の声価がある。
  本工場は企業管理及び製品品質管理を国際レベルに達するため、管理を重視し、各種類の製品レベルを高め、更に全面的に企業管理及び製品品質管理システムにより作業する、
  目下共同発展を求めるため、各業界の企業、団体と個人が加盟及びご協力いただくように歓迎致します。

凄い日本語だな。たぶん、中国人の日本語作文で、元の中国語を直訳したもの。

というわけで
 マルハは合弁企業の「中日合資舟山興業有限公司」で生産・輸入している製品の総チェックが必要
って事態ですね。問題が、小麦粉や大豆油だとしたら、
 食材の調達・管理の再点検
が求められる。また
 イカ加工工場→総合食品加工工場に運搬する間に、殺虫剤が散布されて付着した
のだとしたら、
 運搬業務の手順見直し
が求められる。

マルハニチログループの海外関連会社のページには、


 舟山興業有限公司
Zhoushan Industrial Co., Ltd.中国
所在地:Dagan, Putuo Dirstict, Zhoushan, Zhejiang, China

として掲載されている。

今回ジクロルボスが検出された商品の外観。(画像はクリックすると拡大します)
Ik2

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