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2008-02-25

中国毒餃子事件(その26) マルハが中国製イカ天のジクロルボス検出に関して発表

昨日はマルハからはてなブックマーク経由でアクセスを頂き、ありがとうございました。

ユーコープの自主検査で
 マルハの中国の合弁企業「中日合資舟山興業有限公司」が製造したジクロルボスが0.11ppm検出されたイカ天
について、マルハが昨日付でリリースを出している。
結構、強気。


お客様 各位
弊社商品に関する一部報道について

平素は弊社の商品を御愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。
このたび弊社の商品「お徳用ひとくちサイズのいか天ぷら」のうち賞味期限2008 年7 月20日(製造日2007 年7 月20 日)につき、弊社お取引先様である「生活協同組合連合会ユーコープ事業連合」(以下ユーコープ)の自主検査において、有機リン系農薬であるジクロルボスが0.11ppm 検出されたとの内容で、2008 年2 月24日に報道がなされております。
現在、この報道を受けて事実および原因を調査中ではございますが、すでに同一商品の他の賞味期限の商品および、同一工場で製造された他の商品につき、原材料も含め複数の自主検査を実施しており、現時点におきましては、ジクロルボスを含む農薬はいっさい検出されておりません
さらに、当該加工品は、食品衛生法上残留基準値の設定がなされておりません
ポジティブリストによる違法性判断の手順に従うと、当該商品には原材料としての「いか」が50%程度、小麦粉が21%程度配合されており、食品衛生法上ではいかに対するジクロルボス使用に関する残留基準値が0.01ppm、小麦粉が1ppm となっておりますので、当該商品のジクロルボス許容残留値は、約0.2ppm となります。(0.01ppm×50%+1ppm×21%≒0.2ppm)また、ジクロルボスは多くの穀物野菜果実などで使用が認められており、それらの残留基準も多くのもので0.2ppm 以上の基準値が設定されていることから、今回ユーコープの自主検査にて検出された0.11ppm という数値は、そのまま食されましても健康に影響を及ぼすことはないものと判断し、弊社では現時点での当該商品の自主回収は行っておりません。
しかしながら、再検査による検証を進める必要性と、お客様への不安を拡大させないことを目的に、販売先を特定した上で、該当商品(賞味期限2008 年7 月20 日)の販売を中止しております。
お客様、並びにお取引先様の皆様にご心配、ご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。
今後は従来にも増して一層生産管理の徹底に努める所存でございますので、何とぞご理解を賜りますと共に、今後とも弊社製品へのご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

2008 年2 月24 日
マルハ株式会社

ということで、マルハの言い分は
1. 0.11ppmっていうけど、イカと小麦粉のジクロルボスの基準値から計算すると、0.2ppmまでは許容範囲だから、全然OK
2. もし、今回のジクロルボス入りイカ天を食べても、健康被害はない微量
3. 同じラインで作られたほかのサンプルを調べたけど、今のところジクロルボスは出てきてない
4. でも、気持ち悪いだろうから、ジクロルボスが検出された「マルハお徳用ひとくちサイズのいか天ぷら」の当該製造日のものは販売中止するけど、他は何もしないよ(自主回収はしないとしているから、販売先に任せてあるって事か? 分かりにくいリリースだな)
5. 一応、もういっぺん検査するから待っててね
ということらしい。

ふ〜ん。
マルハの企業としての対応としては、こんなもん、なんだろう。
このリリースからは
 一々、健康に害の及ばない微量のジクロルボスで騒ぐなよ
という印象を受ける。

ところで、この
 イカ天からジクロルボスの衝撃
は、
 外食のイカ天は怪しい
というところから始まって
 中国で加工された揚げ物類は怪しい
というところまで広がる。
マルハとしては、
 他は大丈夫だ
といいたいんだろうけど、
 1つ危ないモノがあれば、他にも危ないモノはあるだろう
というのが、今、日本を覆っている中国産食品に関する見方だ。天洋食品廠の
 メタミドホス混入餃子
は、
 餃子のどこにメタミドホスが混入していたか
が、特定されてない状況だけど、
 イカ天にジクロルボス
ということになると
 やっぱり小麦粉か?
ということになってくる。そうすると
 中国で製造された小麦粉を使った製品に対する警戒
が厳しくなる。

マルハとしては
 0.2ppmもない、微量のジクロルボス検出で、中日合資舟山興業有限公司のイカ天ぷら製造関連ラインを潰されたら叶わない
という思いがあるんだろうけど、本当に
 全部のサンプルをわずか1日で検査した
のかちょっと疑問。
今回のリリースが
 消費者を安心させられるかどうか
は、分からない。
ともかく
 中国産食品の殺虫剤成分混入
について、
 マルハの名前がでてきたのは「金のどんぶり」に続いて二度目
だ。

基本的にはマルハは応援したい企業だったんだけど、
 健康被害が出た天洋食品廠製造の牛肉を使用していたという理由で回収した、前回の「金のどんぶり」問題
とはまったく違う対応をしている理由は
 本当に微量なのに、これ以上騒がれたくないから
なのか、それとも
 合弁企業の製品だし、できるだけ傷を大きくしたくないから
なのか。

マルハとニチロが合併したときの理由は
 これからパイの小さくなる日本の食品産業の今後を見据えて
というものだったと記憶している。
マルハが今回中国の合弁企業「中日合資舟山興業有限公司」の製品について取った対応が、最終的にマルハにとって良かったのか悪かったのかは、リリースで、マルハがやると明言した
 再検査の精度とそれについてのアナウンス
にかかっていると言っても良い。もし、今後、マルハの今回のリリースが、悪い方向に訂正されることがあったら、マルハはかなりしんどい事になると思う。
マルハとしては
 イカの基準値が0.01ppmだっていうけど、これは揚げ物なんだから、イカの基準値で判断するのは迷惑
なんだろうけど、そういうリリースの態度が
 イカ天に殺虫剤成分なんて普通入ってないよね
と考えるわたしのような一般消費者には、ちょっとな〜、と映るのだ。間違ったことをいっているわけではないのだが
 モノには言い方がある
ということだ。企業のリリースとして、昨日付の発表は、合格点ではない。
 人に伝えよう
という工夫がされてないもの。

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