鹿男あをによし第四回@2/6 22:00-23:00 フジ
予想通りというか何というか
山場の剣道のシーン
が、NHK「フルスイング」第二回に完敗。まあ
剣道の経験のない綺麗な女優で撮る
から、しょうがないってばしょうがないんだが、『鹿男あをによし』の
随一の見所
だからなあ。ちょっと残念ですな。来週はいよいよ
多部未華子扮する「堀田イト」の活躍
がメインなのだが、
少女剣士が風のように舞う
という訳にはいかないだろう。ま、
綾瀬はるかの「藤原くん」に重点を置いた演出
になってしまっているから、本当はこちらが副主人公の堀田イトが割を食っている形だ。
とはいえ
多部未華子はいい役を貰った
と思う。昨日も友人と話をしていたのだが
眼がいい
のだ。神秘的な役割を負わされる「堀田イト」の翳を、あの強い眼が印象づけている。
綾瀬はるかといえば
白夜行
の印象があまりにも強かったのだが、
同じ人
とは思えない。たぶん、「鹿男あをによし」の方が地だろう、というのが若手女優に造詣の深い上記友人の分析だった。
しかし
夏目漱石『三四郎』の「蚤よけの工夫」
が、ドラマオリジナルに使われるとはね。脚本は考えましたね。
飛鳥で酔いつぶれた「藤原くん」と同宿せざるを得なくなった主人公小川が、部屋を仕切るという形で使われていた。
『三四郎』は青空文庫で読める。
三四郎
地元民としては
なぜ天理にある「黒塚」が明日香村にあることになっている
と、大いに突っ込んだりしていたのだが、ま、ドラマだからしょうがないだろうな。もっとも、このドラマに騙されて、明日香村で
黒塚ってどこですか〜?
と尋ねる観光客が出てくるとも限らないが。
明日香村の名誉のために言っておくけど、
飛鳥駅から2駅で大きな駅である橿原神宮前駅がある
から、
飛鳥から奈良へ帰れなくなる
ということはない。終電は平日22:58に古市行きが出ちゃうとおしまいだが、駅前から、電話でタクシーが呼べるので、間に合いそうなら橿原神宮駅まで行って終電23:36分に乗るか、そのままタクシーで奈良まで帰るか。
明日香村って、映像で見るとものすごく離れているような印象を受けるが、近鉄で近鉄奈良〜飛鳥は所要時間は1時間弱である。
昨日のツボは、鹿が、ためにためて口にする
あの女はもしかして・・・バカじゃないか?
だな〜。画面三分割して、たっぷりためて、このセリフですか。狙ってましたね。
相変わらず、奈良は美しく撮れていた。観光ドラマとしては、十分すぎるくらいじゃないかな。
先週出てきた「サンカク」を始め
美術さんの仕事が光るドラマ
でもある。
エンディングテーマを、ドラマ内に入れ込むようになってるけど、強い印象を与えるテーマだから、あんまり安売りしない方がいいんじゃないかな〜。
今週もエンディングは、無駄に格好良かった。
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