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2008-02-24

土曜ドラマ フルスイング最終回@NHK総合 2/23 21:00-22:00

受け持ちクラスの生徒が卒業し、主人公の高林先生が亡くなる回。
・癌宣告
・闘病生活
・死
を扱わなければならず、これまでの
 周りの人たちを笑顔でバックアップする高林先生像と死
とを、どう折り合いを付けるのかと思っていたが、森下直の脚本は、このやっかいな問題をうまく処理していた。若干、死後の部分に充てる尺が長いような気もしたのだが。あと2分削っても良かったかな、と思う。校長室での伊藤蘭の泣きのシーンを長めに入れていたけれども、あんなにしつこく撮らなくてもねえ、という感想。わざと
 中年の女性の泣きをリアルに入れる演出
だったのかな〜。高橋克実の泣きとバランスを取るってことなのかも知れないけど、伊藤蘭が全然綺麗に撮れてない。綺麗に撮れてないのは、吹石一恵もそうで、女優さんなんだから、いくらリアルに近い学園モノでも、もうちょっとライティングに気を使ってやれよ、と思った。小林克也とか本田博太郎や里見浩太朗はいいんだけどね。小林克也は、照明さんが贔屓してるのかと思うくらい、どのシーンも良く撮れていた。自然体の演技が、実に決まっていた。まったく音声の入らない、間違いなく、死の知らせの電話を受けた時の表情、受話器の置き方など
 身近な親しい人を亡くした悲しみ
がしみじみと伝わってきた。そして、小林克也演じる校長の人柄の温かさもにじみ出ていた。
死を知った後のシーンでは、本田博太郎が、ひとひら散った桜の花びらを拾って
 高さん
とつぶやくシーンもよかった。

で、死にまつわる部分は、ほとんど高林先生の生の感情を切り捨てた脚本だったので、湿っぽさはないんだけど、そんなにあっさりしていていいのか、という気はする。
実際に、大学で教鞭を取っていた友人を、劇中の高林先生と同じ膵臓癌で亡くしたことがある。若かったから、あっという間の出来事だった。膵臓癌は見つかりにくく、見つかったときは手遅れというのが多いから、高林先生の「体調の悪さ」が突然の死に至るのは、そう不自然ではないのだが、病気と向き合う姿勢を持つにいたる説得力がちょっとなかったかな。何かしらの葛藤が必ずあるんだけど、そこが捨てられていた。

葛藤が捨てられたために、
 最後の授業の鬼気迫る演技
の意味が、ちょっと分かりにくくなった。「あきらめない」のは「一度躓いても、また立ち上がる」というプロセスを経ている筈なのに、
 ただあきらめない
のでは
 妄執
に墜ちてしまう。高林先生の「あきらめない」は「妄執」とは一線を画したモノでなければ、
 長年プロ野球のコーチをやっていたキャリアを捨てて、59歳で高校教師になった
という人物像とつながらない。なんとも、残念な流れだった。

やっぱり、伊藤蘭の泣きが長くなったのは、
 実はもう1シーン
あったのを削ったのかな、と思ってしまう。

死の扱いは、
 ありがちな避けられぬ死との闘い
の部分を、ほとんど描かなかった。伊藤蘭のナレーション
 夫の闘病生活は5週間で終わりました
という一言だけで済ませたのは、ドラマ全体のトーンを維持するためには、いい手法だったと思う。だから、却って、死後のシーンの長さが気になるのだった。

ラストシーン、秋の設定(死後半年ということなら)の並木の桜が一斉に花咲くシーンは、ドラマ的手法の王道だけど、むずかしいよね。あと10秒短ければな、という感じ。

前半のテンポの良さ、後半語られる
 最後の授業
が出色だっただけに、繋ぎ、とくに後半の失速が気に掛かった。

全体(第一回は見てないけど)として、かなりいいドラマだったと思う。
脚本は、森下直の回がよかった。

続き。(10:30)
「フルスイング」を見るように勧めてくれた、NHKの中の人からメールが来た。
 第一回と対応しているシーンがあるから、再放送が始まったら(希望的観測だけど、NHKの土曜ドラマとしては最高視聴率だったから、たぶんやるんじゃないのって話)ちゃんと見てね
という。うん、見る見る。
で、
 最後の授業の素振りが長かった
という。あそこは、1回で終わるのかな、と思ったら、3回、3回で終わるのかなと思ったら、更に続いたシーンで、
 いたたまれなくなった
のは事実だ。後は
 伊藤蘭が弱点だったけど、アップで涙が出ないのじゃダメ
というご意見。あそこは一筋涙がこぼれるという演出でも良かったんだけど、わざと泣かさなかったのか、本人が泣かなかったのか、ま、女優さんは
 泣けて一人前
ですから、その点、伊藤蘭はなあ。キャンディーズで引退したのが78年で、大森一樹の「ヒポクラテスたち」で女優として復帰したのが80年だから、女優歴28年になるんだけど、どうもなあ。なんで伊藤蘭だったんだろう、という気は最後まである。

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