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2008-02-03

産科崩壊 少子化対策は性感染症教育なしではダメだ 若い女性の不妊の原因の一つ「クラミジア感染」は相変わらず増加傾向

若い女性の性を、オトナがむさぼる行為が
 援助交際という名の売買春
や、
 出会い系での「お手軽セックス」
である。ほとんど面識のない相手との性行為が、
 セーファーセックス
であるわけもなく、常に
 性感染症(STD)の危険
にさらされている。
若い女性がSTDに感染するのが、何故ダメかといえば、
1. STDに対する知識がなく、気がついたときにはかなり重症化している
2. STDによって、不妊になることもある
3. 特に10代の女性は、器質的特徴によりSTDに感染しやすい
という3つの理由が挙げられる。

STDの内でも、
 クラミジア感染
は、
4. 感染に気づきにくく、治療が遅れる
5. 重症化すると不妊の原因となる
6. 10代の感染率が高い
7. 早期に治療すれば、比較的簡単に治癒する
ため、
 10代の早い時期から「STD教育」が必要だ
と拙blogでは以前から、指摘してきた。

 2004-06-14 少子化のもう一つの原因
http://d.hatena.ne.jp/iori3/20040614/p4
 2005-08-07 在中国の日本人駐在員、HIVに感染して帰国 妊娠中の妻にクラミジアをうつす夫もいる駐在員の風俗遊び
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2005/08/hiv_c584.html
 2006-08-20 クラミジアによる不妊症 「僕が初めての男性だと言っていた妻だったのに」
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2006/08/post_db96.html
 2007-10-26 産科崩壊 体外受精の最大の原因は「クラミジア感染による卵管癒着」でなんと40%程度にのぼる 援助交際世代が母になる時期の今、10代からのコンドームなしの安易なセックスが現在の「出産適齢期の若い女性の不妊症」をもたらしている
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/10/4010_5301.html

しかし、状況は
 良くなるどころか、悪化している
という。
「僻地の産婦人科医」先生のblog「産科医療のこれから」より。
クラミジア性器感染症の若年女性における拡がり 宮内 文久  大塚 恭-  南條 和也 (産科と婦人科・第74巻12号(100)p1680-1683)

ここでは『産科と婦人科』74-12に掲載された上記論文を全文、図版と共に引用されているのだが、
この論文は【()内は既婚女性数】
 子宮頚管炎・子宮内膜炎 (297) 246 計543
 子宮付属器炎 (331)280 計611
 骨盤腹膜炎 (161)142 計303
 Fitz-Hugh-Curtis症候群 (21)19 計40
          (計 810) 計687 総計1497
という
 重症化したクラミジア感染症患者
について扱ったものだ。てか、ここまで重症化すると、
 恐らくこの1500人近い女性の大半が不妊症になっている
と思われる。
で、ここまで重症化したクラミジア感染患者について、
1. 平成1-17年度において、20-24歳の層、ついで15-19歳の層のクラミジア性器感染患者が増加
2. クラミジア感染患者は既婚女性より未婚女性で増加
3. 淋菌感染者も増加しており、クラミジアと淋菌の両方に感染している患者では未婚女性が59%、既婚女性が41%
と分析している。
 未婚女性のクラミジア感染が増加し、淋病との合併症も増えている
のだ。

かなり深刻な事態が起きていることがおわかりいただけるだろうか。
10代でここまでクラミジア感染が重症化したら、もし、これから結婚して子どもを儲けようと思っても、普通に妊娠することは難しい。どうしても子どもが欲しかったら、
 体外受精
などに拠るしかないのだ。
 生でエッチしても妊娠しないから超ラッキー
とかいう、アホな話ではない。
 子宮外妊娠で命を落とすかも知れない
のだ。

この論文の核心となる部分は
 クラミジア感染という事実を知っていても、感染している
という点である。以前は
 クラミジアについて、知識がないから感染する
と思われていたのだが、ある程度知識が普及しても、状況は良くなるどころか悪化している。
 まだまだ教育が足りない
のだ。

そして
 結婚する相手ではない10-20代前半の若い女性に「中出し」している男性
はすべて
 未来の「母親」の可能性を奪っている
ということにもっと自覚的でなければならない。
行きずりのたった1回のセックスが、
 若い女性を不妊症にする危険がある
ことに、なぜ、こんなに楽天的なのか。
行きずりでなかったとしても、継続的なパートナーが
 常にもしくは時々「中出し」を要求する
のは
 DV
と変わらない。
自分が未来を共にするつもりがない女性とのコンドームなしでのセックスは、
 快楽のための使い捨て、場合によっては不妊症にする
ということに、気がつかないのだろう。
同じことが、自分が選んだ妻や息子の妻に起きたとき、つまり、かつてのパートナーとのセックスが原因で不妊症になったとき、果たしてどう行動するのだろう。

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コメント

クラミジアに関しては、
言っちゃ悪いが、自業自得だな。


私はむしろ、出産年齢の高齢化の方が気になる。

投稿: nyamaju | 2008-02-03 14:29

(0;”」の「ここだけの話」様のブログより情報を得ました。

http://seiji.yahoo.co.jp/giin/minshu/000113/activity/20080201.html
現在、3月末に産科医を初めとした大量の医師たちの退職希望が出さ
れている事が問題になっています。なんとか引き留まって貰うためには、
医療現場がこれから改善の方向に行っているという事を、示さなければ、
この国の医療は大変な事になってしまいます。


ーーーーーーーーーーーーーーーー
ですって。どうなることやら。4月1日に蓋を開けてみるまで分かりません。

投稿: 暇人28号 | 2008-02-05 13:18

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