遺伝子組み換えの青い薔薇 来年発売へ
青い薔薇。
かつては「不可能」って意味だったのだけど、
遺伝子組み換え
という「現代の魔法」を使って、サントリーが実用化した。
その薔薇が来年市販される。
読売より。
サントリーの「青いバラ」、09年中に発売
サントリーは1日、遺伝子組み換え技術を使って開発した「青いバラ」=写真=の販売に必要な国の承認が得られたと発表した。生産、販売体制を整え、2009年中に売り出す。バラには青い色素がなく、青いバラは“不可能の代名詞”と言われていたが、サントリーは04年、最新技術を駆使して世界で初めて開発に成功。遺伝子組み換え植物の栽培や保管などを規制する「カルタヘナ法」に基づき、販売許可を申請していた。
株での販売はできず、切り花として商品化するが、値段や発売日は未定。将来は、色とりどりのバラを取りそろえる考えという。飲むと顔が青くなる酒も開発できる?
(2008年2月2日 読売新聞)
カルタヘナ法というのは、農水省が次のような定義を載せている。
カルタヘナ法とはカルタヘナ法は遺伝子組換え生物等が我が国の野生動植物等へ影響を与えないよう管理するための法律です。
カルタヘナ法ができるまでの経緯
2000(平成12)年1月に、遺伝子組換え生物の使用による生物多様性への悪影響を防止することを目的とした「生物の多様性に関する条約のバイオセーフティに関するカルタヘナ議定書(カルタヘナ議定書)」が国連で採択されました。
この議定書の我が国における実施のため、 2003(平成15)年6月に「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律(カルタヘナ法)」が成立、公布されました。(2004(平成16)年2月19日より施行)
「生物の多様性に関する条約のバイオセーフティに関するカルタヘナ議定書」
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/treaty156_6.html
遺伝子組み換え生物を販売するときの注意事項は、経産省に手引きがあった。
カルタヘナ法 産業使用に当たっての留意事項
今回は農作物なので、農水省の管轄になる。農水省のまとめた開発・商業化の枠組み。
遺伝子組換え農作物の開発・商業化の流れと安全性確保の枠組み
遺伝子組み換えで作られた青い薔薇が、野生の植物などに影響を与えるといけないから
切り花で販売
しか認められないってことですかね。
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コメント
薔薇って挿し木できる希ガス。
投稿: Ikegami | 2008-02-04 16:45