平城遷都1300年記念事業の最低キャラ「鹿坊主(仮称)」の破壊的インパクト(その13)読売新聞奈良版も「キャラクター不評」と報じる@3/8→昨日の朝日×松岡正剛シンポについて朝日奈良版は不思議な報道
3/7の奈良県議会特別委員会で
「鹿坊主(仮称)」問題
が取り上げられ、朝日・産経・毎日が報道していたが、読売奈良版も辛口の論調だ。
選考法県議会も“逆風” 1300年祭マスコット不評2010年に県内で開かれる「平城遷都1300年祭」で、市民らからデザインの変更を求める声が出ているマスコットキャラクター=イラスト=を巡り、7日の県議会や奈良市議会で、議員から選考過程やルックスなどを批判する意見などが相次いだ。愛称を募集している平城遷都1300年記念事業協会側は釈明に懸命。9日にはデザイン撤回を求める市民の署名活動が予定されており、“逆風”が強まっている。
■協会、苦しい釈明終始■
「マスコミがキャラクターを宣伝してくれている。協会もここまで考えて選んだのか」
県議会の特別委員会で、ある県議は、そう皮肉交じりに質問をぶつけた。
同協会によると、キャラクターを巡る報道は6日までに関東、関西の各テレビ局の計24番組で取り上げられ、放送時間は約1時間48分。新聞各紙でも取り上げられた。
同協会側は「厳しい意見もあるが、多くのテレビニュースなどで取り上げられた」と説明した。
また、別の県議は一般公募ではなく、500万円かけてデザイナーら12人によるコンペ形式で行われたことを指摘。今回、作者の彫刻家に500万円支払われたことも挙げ、「なぜコンペにしたのか。ほかにどんな作品が出たのか明らかにすべき」と批判した。
協会側はコンペ形式にした理由を「祭の趣旨が全国展開なので、専門性の高い人によるものが良い」などとし、他のコンペ参加者については「応募して落選した人の評価にかかわり、非公開」とした。
協会が2月12日から始めた愛称募集は報道を受けて今月に入り急増。一気に7000件に達した。一方で、批判的な意見もあるという。市民の有志グループは、「白紙撤回して一般公募すべき」として9日に署名活動をする予定だ。
■「かわいくない」奈良市長意見認識■
一方、奈良市議会の代表質問でも話題に。市議からは、同協会の副会長を務める藤原昭市長に対し、改めて感想を求める質問が出た。これに対し、藤原市長は「『かわいくない』などの意見があることは認識しており、真摯(しんし)に受け止める必要がある。企業やメディアと協力して、みんなに親しまれるものにしていきたい」と話した。
(2008年3月8日 読売新聞)
藤原奈良市長の発言は、ガス抜きか、それともメイン会場が奈良市なので、キャラクターの出来いかんで来場者数が変わることを心配してのものかは不明。
しかし、
朝日・産経・毎日・読売
と並べてみると、やはり
朝日が「提灯記事」で突出している
のが異様だ。
で、昨日平城遷都1300年記念事業協会のシンポが開かれ
コーディネーターが小滝ちひろ朝日新聞編集委員
だった訳だが、わたしの目が悪いせいか、なんかこの写真の中にいないように見えるんだが。たしか、このメンバーだったはず
○パネルディスカッション 「平城宮跡を活用し、未来の世代へ」(仮題)
小滝ちひろ氏(朝日新聞社編集委員)(=コーディネーター)
松岡 正剛氏(編集工学研究所所長)
荒井 正吾氏(平城遷都1300年記念事業協会副会長、奈良県知事)
藤原 昭氏(平城遷都1300年記念事業協会副会長、奈良市長)
小滝ちひろ編集委員を現場でみかけたことはないが、知り合いの記者に聞いたら
小さいおばさんだよ
と教えてくれた。それに該当する人物は、下の記事中の写真にいないみたいなんだけど。
(追記 15;20)Rooさんに
男性じゃないのか
とご教示いただいた。わたしに「小さいおばさん」と教えてくれた人は某紙の記者だったんだが、担がれたんだろうか。奈良の取材歴の長い人だったんだけどな。
(追記おわり)
朝日新聞奈良版より。
遷都1300年 入魂を
2008年03月09日平城遷都1300年についてさまざまな話題が話し合われた=奈良市春日野町の県新公会堂で(写真)
◎平城宮跡活用策など語る
平城遷都から1300年を迎えるのを機に奈良をどう発展させていくかを考える「平城遷都1300年記念シンポジウム」(平城遷都1300年記念事業協会主催)が8日、奈良市春日野町の県新公会堂であった。主会場となる平城宮跡をどのように活用し、未来の世代に引き継いでいくか——などをテーマに、荒井正吾知事や藤原昭・奈良市長らが語り合った。
冒頭、評論家で編集工学研究所長の松岡正剛氏が「古代と未来をつなぐ都市文化」と題して基調講演。遷都1300年について「これまでに何が消えて、何が残ったのか点検してみることが大事」と指摘し、「平城京も今や、遠い記憶。だが、かえって忘れそうな古代を語ることで何か新しいことが生まれるのではないか」と述べた。
その後は「天平の夢、未来へ」とのテーマで松岡氏や荒井知事、藤原市長らによるパネルディスカッション。松岡氏が「魂の感じられない式典にしてはいけない」と述べると、荒井知事は「連綿と伝わる歴史を祝い、感謝する。方法はいろいろあるが、それをどう表現していくか考えていく」などと話した。
藤原市長は「平城宮跡だけでなく、伝統文化が根付く奈良町を感じてもらえるような企画も考えていきたい」と話した。
出たな、松岡正剛、
魂
か、なんかいつも同じ調子で結構ですな〜。こういう、
イベント関連のプレゼンやシンポで自治体関係者を騙くらかす20世紀末のやり方が21世紀の現在になっても通用する
あたりが、情けない。
ま〜
魂
と言っておけば、何か不始末があっても責任取らなくていいし、頭のいいおじさんだよね、松岡正剛。もっとも、魂と言われて、なんじゃそれ、と返せない他のパネラーは情けない。知事に市長ですか。たぶん、松岡正剛が何を言ってるのか、あんまり考えてないんでしょうな。
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コメント
小滝ちひろ編集委員は男性ですね。ご参考まで。
フトルミン工場跡再生の軌跡
http://futorumin.seesaa.net/
投稿: Roo | 2008-03-09 14:45
私も、たまたまこのシンポに行きました。確かに男性の方でした。
投稿: ただの(ry | 2008-03-10 09:30