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2008-03-21

フィギュア世界選手権2008@イェテボリ 浅田真央SP二位の悔しさ

すでにフリーの演技が終わり、結果も分かっているのだが、プロトコルを見ながらフリーの分析をしたいので、それは後のこととする。

まずは昨日の世界選手権女子シングルSPについてだ。
浅田真央のプロトコルはこちらに


Mao ASADA JPN
TSS 64.10
TES 35.22 0.00
PCS 28.88
# Executed Elements/Base Value/GOE /The Judges Panel(in random order)/Scores of Panel
1 3F+3Lo/10.50/1.57/1/1/2/2/1/1/0/1/2/2/2/1/12.07
2 3Lz e/6.00/-1.57/-1/-2/-1/-1/-3/-2/-1/-2/-2/-2/-2/-1/4.43
3 2A/3.50/0.86/0/1/1/0/0/1/0/1/1/1/1/1/4.36
4 LSp2/1.80/0.64/2/2/1/1/1/2/1/2/1/1/1/2/2.44
5 SpSq1/1.80/0.50/1/1/1/1/0/1/0/1/1/1/1/2/2.30

6 FSSp3/2.30/0.36/0/1/1/0/1/1/0/1/1/1/0/2/2.66
7 SlSt3/3.10/0.79/1/1/2/2/1/2/1/2/2/1/1/2/3.89
8 CCoSp2/2.50/0.57/0/2/1/1/1/2/0/2/1/1/1/1/3.07
31.50/35.22
Program Components/Factor/The Judges Panel(in random order)/Scores of Panel
Skating Skills/0.80/7.50/7.50/7.25/7.50/7.25/7.75/7.50/7.50/7.50/7.25/7.25/8.2/7.43
Transition / Linking Footwork/0.80/7.00/6.50/6.25/7.00/6.75/7.00/7.00/7.00/7.50/7.00/6.00/8.25/6.89
Performance/ Execution/0.80/7.50/7.50/7.25/7.25/7.25/7.75/7.75/7.25/7.25/7.00/7.25/8.25/7.36
Choreography / Composition 0.80/7.00/7.50/7.00/7.25/7.00/7.50/7.00/7.00/7.50/7.25/7.00/8.25/7.21
Interpretation 0.80/7.25/7.25/7.00/7.25/7.00/7.75/7.25/7.25/7.50/7.00/7.00/8.50/7.21
Judges/Total Program Component Score (factored) 28.88

今シーズンで随一の出来と見えた浅田真央のSPだが、思わぬところで減点されているのがわかる。
2つめの要素である
 3Lzが不正エッジ判定
なのは、今シーズンは矯正しない方針なので、減点はしょうがないのだが、青字で示したように
 スピン(レイバックスピン足換えのコンビネーションスピン)でレベル2しか取れてない
のは、回転数などの問題だろう。一番痛いのは
 スパイラルシークエンスでレベル1
という最低の判定が出ていることだ。
たとえば、演技構成は違うけれども、昨年のグランプリファイナルのSPでは、


# Executed Elements/Base Value/GOE/Scores of Panel
5 CCoSp4 3.50/0.70/4.20
7 SpSq4 3.40/1.40/4.80
8 LSp4 2.60/1.40/4.00

といずれもレベル4を取っていたのだ。
今回は


4 LSp2/1.80/0.64/2.44
5 SpSq1/1.80/0.50/2.30
8 CCoSp2/2.50/0.57/3.07

となっていて、この部分だけで
 4.56点の差
がある。このレベルの取りこぼしが、
 SP二位発進の原因
になっている。特にスパイラルシークエンスのレベル1判定が厳しかった。一瞬ぐらついたのを厳しくとられたというのが、今朝の佐野稔の見解だったが、
 ヨーロッパ開催で他の地域からの参加者にはジャッジが厳しかった傾向
はあると思う。昨年の東京開催の世界選手権が日本選手に有利に働いたのと同じだ。今回は
 なんとしてもコストナーにメダルを
という「現地の空気」はあるだろう。

ビデオを見返してみたが、スピンに関しては、回転数は足りているように見えるのだが、タメの足りない部分が、審判にアピールできなかった原因ではないかと感じた。いま浅田真央にはコーチがついていないが、そのことがこうした演技の細かいツメに影響しているのではないか。
日本スケート連盟は、新しいコーチをできるだけ早く浅田真央につけて欲しい。

浅田真央の得点が低く抑えられた点について、海外メディアも疑問を抱いたようだ。
スポーツ@ニフティより。


2008年03月20日
女子シングルSP終了、浅田真央2位

(略)

 しかし、スパイラルシークエンスのレベル1、ルッツのエッジエラーなどがあって、わずかな点差で順位はコストナーに次ぐ2位。
 この結果に対しては、海外のメディアも「マオは点数がおかしいとは思わないか?」と彼女に問うたほど、ちょっとした物議をかもしだした。
(以下略)

演技のキレが良かっただけに、得点の低さは意外に感じられただろう。

上位グループでは、
 キーラ・コルピの衣裳がフィギュアの衣裳の水準を超えてすばらしかった
のが目を引いた。黒の上衣に白と黒のボーダーの短いスカートで、キス&クライにいるときにカメラが寄ったら、ビーズかスパンコールでボーダーになっている、凝った衣裳なのだ。よほど容姿に恵まれていないと競技には使えないデザインなのだが、昨日のキーラ・コルピは開催地スウェーデンと同じ北欧の選手、熱い声援に押され、実にのびのびと滑り、衣裳が氷に映えていた。
 「マイフェアレディ」でジバンシーのデザインした競馬場のシーンのドレス
をちょっと思い出す、そんな衣裳だった。そのまま街中で着ていても違和感がないデザインで、クラシックな美人顔のキーラ・コルピによく似合っている。赤い花を金髪に挿したキーラ・コルピは、爪も色を合わせて真っ赤に塗って、隅々まで気を配っていた。

SPでは、ヨーロッパの選手に比べると、アメリカ勢の点数がかなり抑えられていた。
腰の故障が伝えられたキム・ヨナは、転倒、演技後の短いインタビューで盛んに
pain
を繰り返していたけれども、そろそろメディア対応のトレーニングを受けた方がいいのではないか。あまり聞きいいものではなかった。
安藤美姫は精彩を欠いていた。昨日の夜の段階では、
 左足の肉離れでフリー回避の可能性も
と伝えられていた。

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