東大寺二月堂修二会(しゅにえ=お水取り)十一日目@3/11 法華懺法
自由に局で聴聞できるのは今夜限り。明日から三日間は、特別に許された人以外は、局に立ち入ることができない。
明日を待つ籠松明。(画像はクリックすると拡大します)
普通のお松明が40kgほど。この籠松明は60kgもある。これを童子の方が一人で操る。
今日も、二月堂舞台の上でお松明を待つ。
たまたま隣に奈良女子大の武藤康弘准教授がいらして、学生やカメラマンの方と話をしていた。武藤先生は奈良県の宗教儀礼を積極的に調査・記録していらっしゃる。
大仏殿の鴟尾に重なる夕陽。
今の時期にこの位置に落日がある、ということは、春分秋分の日の出・日没は、二月堂から見て、大仏殿の東西の屋根の中心線を通ると言うことか。
燃えさかるお松明。
練行衆の道灯りとして階段を照らし、舞台に来たところなので、火勢がすばらしい。
目の前の欄干をお松明が転がる。
火の粉が否応なしに降りかかり、鼻の中は煤だらけになった。火の粉を浴びると一年間無病息災だそうだから、結構なことだ。
今夜は北の局で、
法華懺法
を待つ。北の局は狭いので、なかなか入れないのだが、今日はラッキーにもすんなり入れた。
北の局からも、須彌壇の壇供の餅が整然と重ねられている様子や、造花の椿などが見て取れる。
ここは、声明が一番よく聞こえる場所だと言われる。また、行法もかなりはっきりと格子越しに覗く。今夜は咒師が鈴を振りながら、四天王を勧請する様がよく見えた。
声明で、鈴以外に、小さい鈴のような音がするな、と思ったら、錫杖の音であることが判明。材質が何なのか、美しい音が響く。
法華懺法は、礼堂で行われるので、北の局からだと少し声が小さいのだが、今夜限りなので、聞き入った。
明日から、売り出されるメニュー。
北の休憩所では、12-14日のみ
観音すし・うどん
が販売される。すでに準備が整っていた。食券制で、普段は詰め所になっているところが、食券売り場。値段や内容は今日の段階では不明。
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