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2008-03-06

東大寺二月堂修二会(しゅにえ=お水取り)五日目@3/5 過去帳と「青衣女人」

今日も晴れている。結構な人出。
東大寺参道にいた鹿。
Sk9
鹿せんべい持ってなくて、ごめんな。

今日も門内に陣取る。

お松明の撮影では
 決められた場所以外で三脚使用不可
なんだけど、門の中で無理矢理三脚を立ててたおじさん。
3k
御覧のように、結構いい年なのに、決まりが守れない。これはあまりにも邪魔で、群衆に横に押し出された後にまた三脚を立てた状態。


欄干をこすって火の粉が散るお松明。
2gt14
お松明を操る、二月堂正面の広い回廊は「舞台」と呼ばれている。

なぜか南西角にお松明が二本残る。
2gt15
次のお松明が来たら、下がる手順だったはずなんだけど、なぜか二、三回残った。
これは前のお松明から、次のお松明が火を貰っているところ。二本のお松明が交差する。どういう作法なんだろうな。

このあと、
 東の局
に入って、行を聴聞した。東の局とは
 内陣の東側、須彌壇の後ろ側
に当たる。三日目に聴聞した舞台のすぐ後ろの西の局からだと、内陣は、薄い帳がかかっていて直接見えないのだが、東の局からだと、内陣にはなんの帳もなく、行の様子が見える。
また、須彌壇に飾られた造花の椿(赤白の花弁が交互につく「糊こぼし」)や、壇供の鏡餅が積み上げられている様子が覗く。
五日目は、修二会を創設した実忠の忌日で、実忠忌が初夜の行法に先だって執り行われる。
初夜の行法の後、法螺貝が
 喨喨
と吹き鳴らされる。いや〜、これが凄い。音を聞いたとたん
 喨喨
とは、文字どおりの意味だったのだな、と納得する。
西洋音楽でいうところの音程とは無縁の世界なので、音が合わずに呻ったりするんだけど、
 ハイトーンの法螺貝と4度くらい下(そのあたりはわたしの耳がいい加減)のトーンの法螺貝が掛け合いをする
など、
 いきなり、ブラスセクションのインプロビゼーション
なわけで、すばらしい。差懸(木靴)は変拍子だし、
 プログレファンを自認するなら、一度は修二会の行法を聴聞
することを強く推奨。
しかし、法螺貝であんなハイトーンが出るとは。驚きました。

法螺貝が終わると、柏手の音が内陣に響く。神仏習合の祭である修二会の本領発揮だ。
ここで
 神名帳
が読み上げられる。
 神宮大菩薩
と聞こえたが、最初は大菩薩号の神々。続いて明神号の神々にたまに天神が混じっているようだった。終わりの方は一気呵成。

しばしの休憩を挟んで、
 過去帳
が読み上げられる。みな固唾を呑んで
 青衣女人(しょうえのにょにん)
を聞き逃すまいと耳をそばだてる。「青衣女人」は鎌倉時代の話なので、「源頼朝」の名が読まれるとわりとすぐに出てくる。
修二会の行法は、身も心も疲弊する行なので、真夜中に近い時間に過去帳を読んでいた往時の練行衆が、ふと意識が遠くなる瞬間があったとしても不思議はない。過去帳を聴聞しに来ていた人達も、疲れが出て、ふっと居眠りしていたりする時間が「青衣女人」の名が読まれる頃合いなのだ。
今日は過去帳の読まれ方が、わりとゆっくりだったので、ひょっとして、
 いつもは素早く、小声で読まれる
という「青衣女人」が聞こえるかも知れない、と期待した。案の定、
 青衣女人
の名は、声は少し落としていたけれども、はっきりと聞こえた。

しばらくして辞去。
夜11時過ぎの二月堂平階段。
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参籠宿所に繋がる階段だ。

ところで、
 大人の修学旅行
は構わないが
 局で私語を続けたり、携帯電話を灯り代わりに使う旅行者が多数
いるのには参る。今日も過去帳が始まるまでパンフレットを携帯電話で照らして読み、始まると
 あ、過去帳って言った
と声を挙げる女性のグループがいて、他の聴聞者に注意されていた。そもそも、聴聞に来るのはいい大人なのに、私語をやめないのはどうしたことだろう。年配のグループが特に酷い。物見遊山のつもりなんだろうな。
 金を払って旅行に来ているから、何をしてもいい
と勘違いしてるんじゃないのか。どう見ても50を超えているいい大人が、信仰の場での基本的なルールを守れないのは恥ずかしい。

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コメント

信仰の場での基本的ルールを守る。

当然です。
しかし、今回の奈良の平城遷都1300年記念事業のキャラクターの図案を見ると、信仰の対象である仏の白毫と、春日神社の神鹿の角を、童子と組み合わせるという(この場合の童子は仏教の童子でない。今までの作品からみて)、仏教信者からして許しがたいものであるのを、平気で採用する意識がすでに問題である。
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2008/03/13008_7432.html

世間をみていると、社会常識を守らない、相手の立場にたって考えもしないし行動もしない、初老(40歳)以上の大人に多々遭遇する。なにか間違っている。

投稿: 龍 | 2008-03-06 11:08

寛容を旨とする仏教徒が、修二会で、人を瞋る構図がとてもおかしい。
しかもなんかお祭りのキャラ批判に血道をあげているのもおかしい。
修二会で騒ぐ人間と、ネットで罵詈雑言、口汚くののしる人間と、神様の前では、差はなく、愚かな衆生であることに違いはない。

たちが悪いのは、愚かさを知らない方かもと思います。

世を嘆く 張本人が 嘆かわしい
 仏のおしえ 心に届かず

天才籔内作品は愚か者に問うているのですよ。
世のすべてに仏は宿る、すべてを愛せよと。

見物に来るだけならば、修二会には再び来るなと。
だから小観音は愚かな衆生には見せないよと。

投稿: 華厳 | 2008-03-09 07:57

華厳さん、静寂を旨とする宗教行事、公開するために行われているのではなく、機会があって見せていただく行事については決まりを守らなくてなりません。寛容不寛容というのは問題の次元が違います。
どんな信仰であっても、信仰を侵すものに対しては不寛容です。

投稿: iori3 | 2008-03-09 10:11

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