東大寺二月堂修二会(しゅにえ=お水取り九日目@3/9 登廊を上がってくるお松明
今日は大仏殿方面の渋滞が酷いという話だったので、歩いて焼門から東へ二月堂裏参道を進む。
二月堂裏参道入り口を示す「二月堂」の文字の入った石灯籠。左手にくぐり門が見える。
二月堂裏参道は車道なので、夜中でも修二会帰りのタクシーが通りかかる。
使用前のお松明。青々としているのは杉の葉。藤蔓で結わえてある。
北出仕門に上がる階段(登廊)の一番下に本日分10本が斜めに立てられている。お松明が終わると、燃え残りを同じように立てるのは、四日目に見たとおり。
今日は四時半に二月堂到着。北出仕口前に陣取る。
ここは毎年、毎日のように通っていらっしゃる地元のアマチュアのカメラマンの方達が多く、マナーも徹底している。昨日は酷かった、と皆さん口を揃えておっしゃっていた。毎年、マナーが低下していくので、規制が厳しくなっているとのこと。特に
フラッシュ焚くんはなあ。焚いても、あかんのに。
(報道陣に提供されている)記者席からでも、携帯かなんかで写真撮ってるから、螢みたいに光ってるわ。(光が遠すぎて)届かへんし、写らへんやろにな。
と散々。
前は、局から内陣の写真を撮ってもよかったんやけど、フラッシュ焚く奴が多なって、あかんことになったんや
とのこと。
なお、
12日の籠松明は、人混みでまともな写真は撮れないから、いつも写真を取りに来る人達はお休みの予定
という話だった。
午後4時20分に、処世界の練行衆が上堂していらした。処世界は、練行衆の中では一番下っ端で、新入の練行衆が勤める。今年は二人新入の練行衆がいる。
午後6時40分に三度の案内の一度目。小さい松明を持って、加供が処世界の練行衆に「時香の案内」を尋ね、処世界の練行衆が「応」と答えた。この後、「用事の案内」「出仕の案内」と続く。
登廊を上がってきたお松明。
まず、煙が上がってくる。そして、赤い光が射してきて、バチバチと杉の葉が爆ぜる音が大きくなる。そして、巨大なお松明の炎が目の前に現れる。
お松明を肩に担ぐのは童子の方。
お松明は、練行衆の道明かりなので、このあと平衆の練行衆から一人ずつ上がってこられる。
平衆の練行衆が来られるときは、お松明は待たずに、舞台へ進む。
二月堂の軒下を焦さんばかりに燃え上がるお松明。
四職と呼ばれる役付の練行衆が上がってこられるときは、お松明も大きくなり、入堂されるまで、待機して足元を照らす。
お松明を北出仕口前の左脇に寄せるところ。
足元を照らすために、蹲踞してお松明を支える。
北出仕口が明るく照らされる。
お松明の光に導かれて、入堂される練行衆。
中に入られるまで、お松明はそのままにしている。
よく見ていると最後の四本のお松明は、前の六本よりちょっと間隔が開く。それはこうして足元を照らす時間があるから。
入堂された練行衆は、差懸(木靴)に履き替え、リズミカルに床を踏みならし着席される。ご本尊の観音さまに「参りました」と知らせるために高らかに差懸を鳴らすのだとか。
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