ラサ燃える(その8)ツェリンウォセ(中国名・茨仁唯色)がblog(中文)で今回のチベット弾圧を時系列で整理告発 産経新聞福島香織記者が日本語訳して紹介 ラサの三大名刹を中国当局は「兵糧攻め」する宗教弾圧を継続中
一時、蔵族作家ツェリンウォセ(中国名・茨仁唯色)は、夫である漢族作家の王力雄と共に北京の自宅で当局に軟禁されていると報じられた。
毎日新聞より。
中国:チベット女性作家を軟禁、夫も 米政府系ラジオ米政府系放送局「ラジオ自由アジア」は21日、北京に在住するチベット民族の女性作家、ツェリンウォセ(中国名・茨仁唯色)さんが今月10日から夫で作家の王力雄さんとともに自宅で軟禁状態になっていると伝えた。
王さんは「外出には当局の許可が必要で外出できても監視要員がつく」と話している。
ツェリンウォセさんは中国語で10冊の著作があり、昨年、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の写真を掲載したことで自らのブログが当局に閉鎖された。
同放送はまた、青海省西部のチベット民族居住地域で約2000人が平和的なデモを行ったと伝えた。(共同)
毎日新聞 2008年3月22日 18時20分
ウォセを紹介するWikipedia(中文簡体字)
http://zh.wikipedia.org/wiki/唯色
しょっちゅう「破壊」されるので、現在「半保護」措置が取られている。これによると、ウォセは
父方の祖父が漢族、祖母が蔵族、父が若い頃解放軍に入り、四川省の蔵族貴族出身の母と結婚
した、3/4蔵族で、四川省の蔵族の居住地域と漢族の居住居住地域の両方で成長した。漢語(中国語)で作品を発表している。
北京駐在の産経新聞福島香織記者は、ウォセ本人とチャット、その後、ウォセのblog
絳紅色的地図〜唯色・博客(中文簡体字)
の記事
西蔵各地2008年3月10日之後大事記•最新動態(随時更新)
を日本語訳して、ご自分のblog「北京趣聞博客」に掲載している。
時系列:チベットとその周辺で今まで何が起きたか。2008/03/23 00:20
時系列:チベットとその周辺で今まで何が起きたか(つづき)2008/03/23 00:21
是非、ご一読を。なお、福島記者は
オーセルさん
とウォセの名前を記している。
3/10にラサで僧侶たちが行ったデモ
がその後のチベット弾圧の発端である。
3/10は1959年のチベット蜂起の記念日
であり、49年目に当たる今年も、
ラサ・デプン寺の僧侶500人が平和的なデモ
を行った。中国当局の武警(武装警察)は、武器を持たない僧侶に対し、催涙弾を発射し、殴打した。
続いて、
ジョンカン寺の僧侶14人がチベット旗(雪山獅子旗)を振って、抗議
したのに対し、警察は僧侶を殴打し、逮捕した。
この後、抗議活動はラサから各地に広がり、拘束された僧尼および一般市民の数が増え、抗議活動の中心的な役割を果たした寺院は水も食料も止められて、
完全な兵糧攻め
に遭っている。兵糧攻めは3/23現在も続いており、中国当局は
ラサの三大名刹の僧尼を日干しにする悪辣な「宗教弾圧」
を行っているのだ。
3/10以降の
中国当局によるチベット人弾圧の記録
は、短い記事の中に、怒りが燃えている。
なお、ウォセのblogの当該記事には、たくさんのコメントが寄せられており、新しい報道もこの中に貼られて参照できる。
福島記者によると、ウォセのblogは中国国内からは閲覧できないそうだ。
拙blogも北京からは閲覧できない栄誉に与っているとのことだが(地域によってはアクセス可能)、現在中国google(谷歌)は
チベット弾圧関連情報にアクセスできないよう規制を掛けている
と、ウォセのblogに寄せられたコメント中に貼られた記事にはあった。
福島香織記者によると、現在ウォセと王力雄夫妻の自宅軟禁は解かれているそうだ。
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