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2008-03-29

医療は国防 海自練習艦内で麻疹流行のお粗末さ 自衛隊の防疫はどうなっているのやら 装備に金をかける前に「感染症対策」をやらずにどうする

 医療は国防
と喝破されたのは、スウェーデン在住の「カーリングおやぢ」先生。ご自身のblog「カーリング漬け」の
March 26, 2008 今、アウトブレイクが起こったら、医療従事者は国民を助けますか?または救えますか?
の記事だ。一部を引用する。


ニュージーランドにて病院関係のお仕事をされているwagonthe3rdさんより、先日、こんなコメントを頂いた。

最悪のシナリオ:老人医療・介護、小児医療、救急医療が壊滅的に疲弊したところに、もしパンデミックが起こったらと考えると・・・
「復活の日」のような事態も絵空事ではないかもしれません。
(略)

厚生省のHPでパンデミック汎流行対策を診てみたが、あまり具体的なものは見当たらない。もちろん当番病院は割り当てられているが、各施設の内情を知っているだけにまともに機能するとは思えない。パンデミックが起きた時、果たして十分な医療設備、病床数、そして士気の高い医療従事者が残っているだろうか?

自衛隊は人の危害から国を守るもので、現在のところ備えあれば憂いなしの存在。なのに、大変な防衛費をかけている。やっぱりお金がアメリカに流れるところにお金を使うのかしらね。でも、国防は大事だから議論はあろうが、これでも良いかとも思う。

一方、医療は毎日、見えざる感染症や怪我、病気という敵から国民を守っている現在活動中の軍隊のようなものだ。あなたがた、国、司法、国民は世界一の守護神を後ろから刺しているのですよ。

いざという時、どうなっても知りませんよ。堺市で流行ったO157事件、地下鉄サリン事件など、もはやさばける能力は無いかもしれませんよ。

医療が国防である視点が欠落していませんか?

さて、その肝心の
 国防
の方なのだが、あれだけ昨年
 10代〜20代に麻疹が流行
し、今年も流行をみているというのに、
 海自隊員に麻疹感染に対する処置を何も施してない
ことが判明した。
 麻疹などの伝染病の流行によって隊の戦闘力が削がれる事態を海自は全く想定していない
のである。他の隊と比して
 閉鎖された艦内で国防に従事する海自隊員

 艦内で1人感染者が出ると、手が付けられなくなる
わけで、
「防げる伝染病」の芽は乗艦前に摘んでおく
のが当然かつ最低の対策である。それを怠ったのは、はっきり言って
 海自のセキュリティ意識が低すぎる
と思う。
 艦内に伝染病が持ちこまれた場合、免疫がなければ、感染は必至
だ。一体、自衛隊は
 入隊時にどんな感染症対策をしている
のか。成人の麻疹は死に至る場合もある。

河北新報より。


海自練習艦隊むつ寄港 乗員はしかで出迎えひっそり

入港した練習艦上に並ぶ隊員は一様にマスク姿

 艦上に並ぶ隊員の顔にマスク、マスク…。むつ市の海上自衛隊大湊基地に28日、近海練習航海中の練習艦「かしま」など3隻からなる練習艦隊が寄港した。例年はむつ市長らを招いて入港歓迎行事が開かれるが、今回は乗員のはしか感染を理由に、中止となった。

 海自大湊地方総監部によると、20日に広島を出港して以降、「あさぎり」で2人がはしかの症状を訴え入院。27日には「かしま」でも1人が発症した。感染予防のため、乗員はマスクを着用する措置が取られた。

 歓迎行事が中止となった大湊基地では、艦艇が入った突堤に武田寿一総監ら50人が並ぶだけの寂しい出迎え風景となった。

 基地での歓迎行事とは別に、市内で毎年開かれている盛大な歓迎レセプションは、イージス艦の漁船衝突事故を受け、既に取りやめが決まっている。海自主催の観桜会も中止が検討されるなど自粛ムードが広がる中、「弱り目にたたり目」の格好となった。

 4月6日まで18日間の航海には、初級幹部180人を含む720人が参加し、大湊には30日まで滞在する予定。飲食店など地元商店街は経済効果を期待しているが、隊員への上陸許可は「医官の判断次第」(広報)という。
2008年03月28日金曜日

もうアホすぎて、コメントのしようがない。
 今回の麻疹流行は新入隊員にワクチンさえ打っておけば「防ぐことが可能」
だった。これで
 海自の国防意識はザル
であることが、また明らかになった。

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コメント

むかし脚気にいま麻疹

投稿: rijin | 2008-03-29 11:34

やらないよりはやる方がもしかしたらマシかもしれませんが、
空気感染する麻疹に閉鎖環境でのマスク、どれだけ効果あるんだ?
(隊員の士気低下予防対策かな?)
http://www.jarmam.gr.jp/situmon/kansen_kuuki.html

投稿: お弟子 | 2008-03-29 17:00

昨年末から今年の冬に掛けてノロウイルスとインフルエンザが
老健施設・病院に蔓延していました。

病院に併設されたたいていの老健施設には、僅かな看護師しか
知識を持った職員がおらず、感染対策が不十分です。
ノロウイルスに感染した老人たちは、病院に転院することもできず
施設では、職員もほぼ全滅状態でまさに地獄でした。

厚生労働省はさらに療養病床を削減し、医学知識のない人に
老人の世話をさせるつもりです。
パンデミックがもし発生したら・・・ではなく、すでに起きているのですが、
施設の老人たちは家族にも見放され、次々と亡くなっています。

医師の勧めを無視して働く(戦う)ことが美徳とされる世の中では
感染症で命を落とす自衛隊員が続出するのは明らかです。
命が惜しい人は、ちゃんと仕事を休んで平日昼間に病院に来てくださいね。

投稿: だめ医者 | 2008-03-30 21:44

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