ラサ燃える(その22)ロンドンでは「よく見えない聖火リレー」に BBCはwebでも生中継→新華社は「ごく少数のチベット独立分子の犯行」
昨夜の
ロンドンの聖火リレー
は、BBCがwebで生中継していた。
最初に何が起きているのかよく分からなかった。
青い服を着た人と黄色い服を着た人は見えるけど、肝心の聖火ランナーが見あたらない
からだ。その内、誰かが発煙筒でも焚いたのか煙がもくもく上がる横を
バスが通り過ぎていくのをヘリで空撮
していた。なんのこっちゃ。
朝日の記事。
聖火リレー、妨害次々 ロンドン騒然
2008年04月07日01時07分【ロンドン=土佐茂生、村上研志、尾形聡彦】季節はずれの雪が舞うロンドンで6日、北京五輪に向けた聖火リレーが行われた。12年の次の夏季五輪開催地だが、祝福ムードはほとんどなく、開始直後から、リレーを阻もうと沿道から次々と飛び出す人たちをかわし続けながら走る異様な展開となった。
ロンドン中心部トラファルガー広場近くで6日、聖火リレーを妨害しようと飛び出し、警官に取り押さえられる男=尾形写す
ロンドン中心部で6日、聖火を奪おうとし、警察と中国人の警備要員に取り押さえられた男性(中央)=AP
ロンドン中心部で6日、中国へ抗議するチベット支援団体のプラカードに囲まれた聖火リレーの走者=AP聖火は午前10時半に西部ウェンブリー・スタジアムをスタートしたが、抗議はその直後から。チベットの旗を掲げた3人と警官隊がもみ合う騒ぎを皮切りに、抗議者たちは聖火を消そうとしたり奪おうとしたり。消火器を持ち出す人もいた。
ランナーには中国からの10人余りの警備要員と英国の警官数十人が伴走する物々しさで、断続的に現れる抗議者を阻みながらのリレーはさながら障害物レースとなった。ロンドン警視庁は36人の身柄を拘束したとしている。
大英博物館前やトラファルガー広場を聖火が通過すると、待ちかまえていた抗議デモ隊から「フリー・チベット!」「中国よ、恥を知れ」などという怒号やブーイングがわき起こる一方、別の場所では、中国人学生らの聖火歓迎デモもあり、騒然としたイベントに。一部コースでロンドン名物の2階建てバスに聖火を乗せる予定はもともとあったが、セントポール寺院付近ではランナーが走るはずの区域もバスに切り替えざるをえなくなった。
リレー参加者は金メダリストや児童、著名人ら約80人。中華街やトラファルガー広場などを通る約50キロのコースに警視庁は約2千人を配置して警備にあたった。
警視庁によると、在英や在欧州のチベット人や人権団体など少なくとも6団体が抗議デモを計画。リレーには傅瑩駐英中国大使も参加したが、抗議の的になるのを恐れ事前に公表されず、ルートも変更された。
次期開催国という立場から、ブラウン首相も首相官邸前で聖火ランナーを出迎えた。しかし野党や人権団体からは「世界に誤ったメッセージを送る」と批判の声があがった。
聖火リレーは7日、やはり抗議行動が予想されるもう一つの「危険地帯」パリに舞台を移して続けられる。
■ダライ・ラマ「妨害行為するべきではない」
【ニューデリー=高野弦】チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は6日、在外チベット人らによる北京五輪への妨害活動が相次いでいることについて、「すべてのチベット人は、オリンピックを妨害する行為はするべきではない」との声明を発表した。
なるほどね。ちょうど映ってた区間は、本来バスが聖火を運ぶはずじゃなかったところだったわけだ。
で
青い人たち=中国から派遣された警備要員
ってことか。
で、新華社がこんな世迷い言を。毎日より。
聖火リレー:新華社が妨害を報道 中国政府、波及を警戒【北京・浦松丈二】ロンドンで6日起きた北京五輪聖火リレーへの激しい妨害行動について、中国政府は妨害が各地に波及することを強く警戒している。北京五輪組織委員会報道官は「少数のチベット独立分子が聖火リレーを妨害、破壊しようと企画した劣悪行為を強く非難する」とのコメントを発表した。
報道官は「聖火は全世界人民のものであり、オリンピック精神に公然と挑戦する一部の人の行為は支持されず、強い憤慨を引き起こし、失敗する運命にある」と主張した。
中国国営・新華社通信は7日未明、聖火リレーを妨害した「チベット独立分子」をロンドン警視庁が逮捕したと報じた。この記事は、チベット独立派1人が聖火を奪おうとしたほか、2人は火を消そうとし、さらに数人がリレーを妨害したと説明し、警察が「迅速に制止した」と評価した。
また、ロンドン市民の声として「チベットは中国の一部分だ。北京五輪の開催を邪魔しようとする人がいるが、全く無益だ」と中国政府の立場を代弁させた。7日付の中国各紙も聖火リレー妨害については、新華社通信の記事だけを掲載しており、中国当局の意向が働いている模様だ。
リレーへの妨害にはチベット人活動家だけでなく、彼らを支持する英国人も参加したが、新華社通信は「ごく少数のチベット独立分子」と報じるなど妨害騒ぎを小さく扱う姿勢が目立った。
聖火リレーは7日にパリ、さらに米サンフランシスコへと人権問題に関心が高い地域を通過する。中国政府はロンドンでのリレー妨害が各都市へと次々と波及しないよう、受け入れ国に対し警備要請を強めていくとみられる。
毎日新聞 2008年4月7日 10時49分
まあ、中国当局が何を言っても、
聖火を「歓迎」するイベント
は各地で起こるだろう。
ロンドンの「大歓迎」を目にしたパリ市民やらサンフランシスコ市民が、
もっと歓迎してあげよう
と、鋭意準備を進めていることと思う。
おまけ。ロンドンでの聖火リレーの大歓迎ぶりを伝える人民日報の記事。
倫敦警方逮捕極少數破壞奧運聖火傳遞的"藏獨"分子
2008年04月07日04:22 來源:人民網-《人民日報》新華社倫敦4月6日電 英國倫敦警方6日逮捕了極少數企圖干擾破壞奧運聖火傳遞的“藏獨”分子。對於“藏獨”分子破壞奧運聖火傳遞的惡劣行徑,許多當地民衆表示十分憤慨,北京奧組委有關發言人予以強烈譴責。
當地時間6日上午10時30分(北京時間17時30分),北京奧運會火炬在旁觀人群的歡呼和鼓掌聲中開始傳遞。在傳遞過程中,先是有一名“藏獨”分子試圖搶走火炬,然後又有兩名“藏獨”分子企圖撲滅聖火,此後又有數名“藏獨”分子試圖阻[手蘭]火炬傳遞,但英國警方迅速制止了這些干擾行為,使火炬傳遞繼續順利進行。倫敦是本次奧運會火炬傳遞的第四站,當地廣大民衆以高度的熱情迎接奧運會火炬的到來。據報道,數以萬計的民衆等候在火炬傳遞的道路兩旁,興高採烈地觀看火炬傳遞和有關表演。對於極少數“藏獨”分子破壞聖火傳遞,許多當地民衆都表示氣憤。
倫敦華埠商會會長[登β]柱廷説,極少數“藏獨”分子企圖干擾破壞北京奧運會火炬傳遞,是對奧運精神的褻涜,是對熱愛奧運會的全世界人民的侮辱,相信凡是有正義感的人都不會容忍這種行徑。
倫敦居民[上下]西・辛説:“西藏一直是中國的一部分。一些人想要干擾北京奧運會的舉行,這是毫無益處的。”一個名叫尼克的英國大學生對新華社記者説,不能把奧運體育政治化,試圖用強行干擾火炬傳遞表達其政治意見是完全錯誤的。
針對倫敦發生的干擾火炬傳遞事件,北京奧組委火炬接力中心新聞發言人指出,奧林匹克聖火是奧林匹克精神的最高象徵,它傳播著“和平、友誼、進歩”的理念。北京奧運會火炬接力是國際奧委會批准的文化體育盛事,其“和諧之旅”的主題意在讓全世界人民共享奧運的激情與榮耀,共建更加和諧美好的明天。傳遞活動開始後,受到傳遞國家和城市人民的熱烈歡迎。
他説,今天,極少數“藏獨”分子企圖干擾破壞奧運會聖火在倫敦的傳遞,對其惡劣行徑,我們表示強烈譴責。奧林匹克聖火屬於全世界人民,極少數人公然挑釁奧林匹克精神的行徑是不得人心的,必將激起愛好和平、擁護奧林匹克宗旨的人們的強烈憤慨,是註定要失敗的。
北京奧運聖火全球傳遞4月1日始於哈薩克斯坦的阿拉木圖,將歴時130天,總裡程約13.7萬公里,是奧運史上傳遞路線最長、傳遞範圍最廣、參與人數最多的一次奧運聖火傳遞。
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