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2008-04-22

国立国会図書館関西館へ行く

東京の国立国会図書館には何度か行った。資料にすぐにたどり着けず、あまり良い思い出がない。

国立国会図書館関西館は、関西文化学術研究都市(愛称 けいはんな都市)にある。京都府相楽郡精華町という、たぶん京都府以外の人はあんまり知らないところだ。民間主導の学研都市というのが「けいはんな」の売りだったのだが、バブルがはじけ、関西の地盤沈下が進む中では、事業としてうまくいっているようには思えない。
もっとも、
 東京本館からあふれ出た蔵書を収蔵する
という目的には、この関西学研都市の国立国会図書館関西館は非常に向いている。広々とした立地で、まだ余裕はありそうだ。

国立国会図書館関西館は、すべての作業を電子化している。
入館時に住所・氏名・生年月日・電話を発行機に入力して、テンポラリの電子カードを受け取り、それを使って
 文献検索・電子ジャーナル印刷・閲覧用貸出(基本的に国立国会図書館は図書館の図書館という位置づけなので、本を外に借り出せるのは外部図書館)・複写申込(セルフコピー・即日コピーなど)
等々のサービスを行うのだ。書庫内蔵書閲覧の場合、本が出てきたかどうかは、端末からも確認できるし、館内にそのための表示ディスプレイもある。病院の薬待ちとよく似たシステムになっている。

この国立国会図書館関西館の特徴は
 アジア情報室
にある。なんと言っても、中国学の電子ジャーナルサービスである
 中国学術情報データベース (CNKI:China National Knowledge Infrastructure)
がフルで使えるのだ。京大でもCNKIは使えるのだが、残念ながら文系の文献のみに限定されていて、中国科学史などの論文は読むことはできない。今回は、中国医学の雑誌検索と論文のダウンロード、印刷が主目的だった。
さすがに平日の午後は空いていて、CNKI端末の前には人はいない。あっという間に目的の文献をダウンロードして、複写受付窓口で、1枚につき税込み21円を支払って受け取った。この間約10分。
次に、この間森ノ宮医療学園専門学校で見ることができなかった『日本医史学雑誌』の該当部分を探す。まず、貸出受付用端末で、必要な資料を検索、出庫依頼を端末で掛けると、約10分後に、カウンターに頼んだ資料が出てくる。これを複写するには、複写申込用端末で、必要事項を入力し、セルフコピーか図書館の人にやって貰うかを選ぶなどすると、複写申込用紙が出てくる。これに必要事項を書き入れて、複写カウンターに持っていくと、コピーできるのである。セルフコピーの方が安いけど、
 A4/B4は14.7円、A3は29.4円
となるので注意。A版にコピーを揃え、必ず拡大するので、A3でコピーしたらちょっと高く付いた。ま、必要な個所は短かったから良かったんだけど。
複写申込は17時までのよう。

何度も利用するのと、郵送でのコピー申込がインターネットでできるので、
 利用者登録
をした。申込用紙はサイトからダウンロードできるので、記入して持参した。他に身分を証明できるものが必要になる。即日カードが発行された。今日は混んでなかったので約15分で登録カードゲット。

また、関西館では
 東京本館や国際こども図書館の蔵書を関西館内で閲覧したり複写できるサービス
があるので、早速、東京本館にある仏教書を取り寄せた。閲覧できるのは3日間で、休館日は含まれない。複写は、セルフは不可で、図書館の人にやって貰うちょっと割高なコピーになる。資料到着は最短で申し込みした日の3日後だが、都合で後ろに延ばして貰える。

奈良からだと、JR奈良もしくは近鉄奈良から、JRなら祝園、近鉄なら新祝園下車。祝園駅の西側にバス停があり、「国会図書館前」で下りる。バスは大体1時間に5本前後あるのだが、問題は電車。イナカの電車ダイヤで、JRだと1時間に2本。

お腹が空いたら、館外に出ると、大通りを挟んだ向かいに
 くら寿司・サイゼリア・ジョイフルなどの安いファミレスとミニストップ
があるので、食事には困らないと思う。

館内の動線だが、あまりよろしくない。
中の人も
 ここは建築家の先生のご希望通りに建てたんで、ちょっとわたしたちでも使いにくいんですよ〜
と言っていた。いや〜、広いのはいいんだけど、これはないだろという配置で頭を抱える。
たぶん、光熱費も凄く掛かるんじゃないかと思いますね。綺麗な図書館なんだけどさ。メンテの費用がかなり必要だろうなあ。

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