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2008-04-07

祝! 産経新聞福島香織記者復活

ちょっとでも、中国の少数民族の状況を知っているならば、産経新聞福島香織記者のようなスタンスになる。
更新ができないまま、
 北京で蟄居閉門
していたという福島香織記者が復活した。まずは、お祝い申し上げます。

復活を告げる、福島香織記者のblog「北京趣聞博客」の記事。
蟄居解禁。 2008/04/07 00:48

福島香織記者がラサの友人から聞き伝えた現地情報が書かれている。その部分を引用する。


■私がラサのチベット族の友人から断続的に聞く話では、デモはもうなくなったものの、4月3日時点でまだ夜間外出禁止令は継続中で、4月1日夜にその令を侵して外に出たチベット族の少年2人が軍の発砲をうけて死亡した、とのことです。北京では、そんな情報はいっこうにありませんので、「あなた、それは自分で確認したのか?ウワサなのか」と思わず問いただしました。友人は「確認した」と答えました。「ラサ市民の少年が外出するのにも理由はないし、軍がチベット族の少年に発砲するのにも理由はない」といいます

■このチベット族の友人は、14日の夜もラサで、知り合いの青年が銃殺されたと証言しています。青年はデモにも参加していなかったのですが、父親が病院に入院中で、どうしても夜、食事を病院に届けねばならず、外出したそうです。病院からの帰りに軍の発砲を受け死亡。「息子はデモに参加していなかった」と訴えた青年の親に、軍は「チベット族の若い男だから発砲するのは当然」と説明したとのこと。「青年の両親からあなたは直接確認をとれる」と友人はいいましたが、これはご両親と友人をあまりに大きな危険にさらすことになると思い控えました。


■私が聞いた話は、ラサでは発砲がなかった、とする中国当局の公式発表ともずいぶん違いますし、ラサはすでに平穏がもどり5月1日から観光客受け入れが再開始される、という状況とも、かけ離れています。いずれが本当かウソか、何が真実なのか、もはや私には判断がつきかねます。


■ラサや北京、その他のチベット族の友人、知人たちは「政府の発表は95%がウソだから信じないで」と私に訴えます。「CCTV(中国中央テレビ)で、ラサの街に人の往来が戻っている様子が映っていたよ」というと、「あれは本物の市民ではない(エキストラだ)」といいます。「たくさんのチベット族の若者が死んだのよ。家族は息子達の遺体を家に持って帰ったけれど、夜に軍が家に来て、遺体をもちさった。だから、あなたたちは、あとでラサに来ても遺体の数を数えることはできない。写真のたぐいも全部没収された」とも。

これに対して、漢族はこう言うとか。


■北京の漢族の友人は「中国外務省があれほど、繰り返しラサでは発砲はない、としているのだから、いくらなんでもその点はウソではないはず」と主張します。「多少の隠蔽はあっても、あそこまで堂々ととウソはつかない」というのです。チベット族の友人にそう説明すると、「あなたは私を信じるの?政府を信じるの?」と問いつめられてしまいました。中国では、「デマ情報をネットで流す」ことですら逮捕理由になりますから、こういう話を記者にするのは相当の覚悟がいります。しかも友人の私にまで疑いの目をむけられれば、立つ瀬がないでしょう。ですから、私は「あなたを信じる」と答えました。

別に不思議でも何でもない。これが
 中国の少数民族の置かれた厳しい状況であり、人口の95%(最近また割合が変わってるかも知れないが)を占める漢族の普通の反応
だ。今更驚かない。

こうした現代の大国というにはほど遠い、思想言論統制の社会下にあって、取材を続ける福島香織記者は次のように記す。


■つまり中国においてはすでに、今回の事件の真相は「ダライ・ラマ集団が裏で手をひいた、独立派の僧侶、チベット族のよる凶悪なテロ」ということになり、西側メディアがいうところの民族弾圧、宗教弾圧は、中国にとっては、果敢なる「テロ」との正義の戦いということで確定しているわけです。


■これらの事情をふまえ、当ブログは、チベット騒乱に関しては、中国の立場にたったものではなく、また異なる双方の立場を配慮した公平客観な報道でもなく、「今回の件に関して、ダライ・ラマ14世に何の責任もない。今回の事件は中国政府の民族政策の過ち、宗教弾圧が生んだ結果」と主張する私の友人たちの意見に激しく傾いたスタンスをとることにしました。中国の正義に反する考えかもしれませんが、それは中国憲法のみとめる「言論の自由」の範疇におさまるものとして、チベット問題についても、情報発信を続けていく所存です。

わたしは福島香織記者の立場を断固支持する。

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福島記者、断固支持!!

投稿: おでっさ☆UPDATE | 2008-04-07 12:51

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