「マスコミたらい回し」とは?(その120) 中国四川省[シ文]川大震災に見る「ベッドがない」状態
最近
受け入れ不能を「たらい回し」と誹謗中傷する報道
は減ってきたが、マスコミのことだ、その内、またやらかすのではないか。
現在、四川省ガパ・チベット族羌自治州の[シ文]川県を震源とした大地震に関する報道が続いている。中でも
病院が崩壊し、野外で重傷者が治療を受けるシーン
が頻繁に流されている。
FNNニュースより。画像はクリックすると拡大します。突っ込み、説明などは青字で。
中国・四川省大規模地震 被災地では学校倒壊、野外に設置された病院には大勢のけが人
中国・四川省で12日に起きた大規模な地震。被災地では学校が倒壊し、野外に設置された病院には大勢のけが人が運ばれた。日本時間の12日午後3時半すぎ、中国・四川省でマグニチュード7.8の地震が起きた。
授業中の生徒たちは校舎から逃げ出し、病院から避難した入院患者は地面に寝かされた。
被災地への電話やインターネットはつながらない状態となった。
日本に住む重慶出身者は「わたしすぐ、携帯で直接電話しましたが、つながらなくて、ずっとずっとかけた。家の方は大丈夫だと聞きました、安心しました」と話した。
いち早く震源地となった四川省に接する重慶市郊外に入ったFNN取材団は、地震の規模の大きさを目の当たりにした。
学校は、一部の校舎を残して完全に崩壊していた。
また、児童が使っていた教科書と思われるものが、散らばっていた。
児童は「体育の授業の時、突然みんな外へ走り出したんだ。何が起きたかわからなかった。(そうすると)突然、校舎が倒れた」と語った。
さらに、震源地近くの都江堰の中学校では、全校生徒900人ががれきの下敷きになり、すでに50人の死亡が確認された。
温家宝首相も12日夜のうちに四川省に入り、救助の指揮を執った。
中国メディアは、温首相が
(生き埋めになった人達を激励する温家宝首相。二枚目の映像では、傾き崩れそうな天井から頭を保護する様子が映っている。)
「もう少しですから頑張ってください。すぐに救急隊が助け出しますよ」と声をかける様子を伝えた。
中国当局は、6,100人の軍隊を現地に派遣したが、地震の影響で道路が寸断され、救助活動は難航している。
野外に設置された病院には、けがをした人々が次々と運び込まれた。
(中国語字幕には「都江堰:『テント病院』で負傷した群衆を緊急治療」とある。ひっきりなしに救急車で負傷者が搬送されてくる)
医者は「300人くらいいます。流血や骨折している重傷患者が多いです」と語った。
(消毒も薬品も医師の数も看護体制も十分でなく、保温もできない野外で過ごす負傷者達。)
住民らは、野外テントの中で不安な一夜を過ごした。
被災地では今も余震が続いている。
(05/13 12:51 FNN取材団)
温家宝首相が身体を張っている生き埋めになっている被災者を激励している場面はともかくとして、上掲の病院関係の映像は
野戦病院とほぼ同じ状況
である。
以前、大淀病院産婦死亡事例でメディアスクラムが起きたとき、フジテレビ「とくダネ!」で小倉智昭は
ベッドがなければ、廊下だってどこだって治療できるでしょう!
と叫んでいた。その
廊下だってどこだって
というのは、実際は、上掲のような
野外での治療に等しい
ということを、メディア関係者はもう一度肝に銘じていただきたい。開頭手術を受けた患者さんを
廊下で管理する
などということは、野外で外傷治療を行うことと変わらないのだ。
今後、救急搬送に関して
ベッドがないとは
という妄言をマスコミが吐いた場合は、上掲の野戦病院化した状態での治療を平時に積極的に推奨する
患者さんを殺しかねない言動
と見なす。
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