毎日新聞 北海道での夕刊廃止「北海道の読者からの要望に応えて新しいタイプの朝刊を発行」というが朝刊発行部数だけで比較しても道新の5.7%にしかならない惨状
毎日新聞は、北海道での営業成績が思わしくないようだな。
朝日より。
毎日新聞、北海道の夕刊廃刊へ 9月から
2008年05月13日03時05分毎日新聞社は12日、北海道での夕刊発行を8月末で打ち切ることを明らかにした。道内を管轄する北海道支社の3月の発行部数(日本ABC協会調べ)は朝刊6万8千部、夕刊1万4千部。夕刊は1年間で4千部減っており、配達コスト削減などが狙いと見られる。
毎日新聞社社長室広報担当は「北海道の読者からの要望に応えて、新しいタイプの朝刊を発行することにした」と話している。9月からの価格は月3007円。全国紙の夕刊休刊は02年に産経新聞東京本社が実施したが、3大紙の本支社の拠点では初めて。
常に不況なので
不況のない北海道
と揶揄される北海道では、このところ原油の値上がりなどがあり、冬は灯油をケチると凍死する恐れがある地域だから、
削れるものから削った
結果、毎日の読者は
毎日新聞の夕刊を取らないor毎日新聞そのものを止める
という選択をしたのだろう。北海道では
北海道新聞
という巨大地元紙があるから、毎日新聞だけを取っている家庭は、かなり変わった家庭ということになる。以前は
道新と全国紙の二紙を取る
という家庭も多かったのだが、この頃だと、新聞を取るなら一紙、
一紙だけなら道新
になっちゃうのかな。
ネットなどもあるし、新聞は取らない
という家庭もあるだろうしな。
北海道の世帯数は昨年3月時点で
2,599,764 世帯
という統計がある。総人口は同時点で
5,600,705人
だから、世帯の平均人数は2.15人。これでは、わざわざ新聞を取るメリットはあまりないだろうな。
一方、新聞社側とすれば
配達範囲は広いのに、購読者は少ない
という泣きっ面に蜂の状態。配達人員は手配しなければならないが、配達部数は少ないのでは、人件費ばかりが掛かる。
全道約260万世帯で、毎日新聞の夕刊購読数は1万4000部
って、ほとんど
全国紙という見栄を通すための朝夕刊セット版地域
ですな。ちなみに北海道新聞の発行部数は
2006年12月の段階で、朝刊だけなら約120万部
だから
ほぼ全道の2軒に1軒は道新を取っている
勘定になる。毎日新聞は
道内の発行部数は朝刊は6万8000部
だから、
道新の5.7%しか売れてない
ってことね。ご愁傷様。
で、「栄誉ある撤退」の言い訳が
北海道の読者からの要望に応えて、新しいタイプの朝刊を発行
ですか、毎日新聞。
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コメント
読売、朝日、日経は喫茶店でも飛行機でも出張先のビジネスホテルでも読めますが、毎日新聞は読めません。ブロック紙、地方紙も食堂で読めますが、毎日新聞は読めません。
毎日新聞は青木絵美記者が職場復帰されたことでもあり、医療、特に産科医療での破壊的な事件報道の数々で、今後も目が離せません。
ということで、自分は毎日新聞一紙だけを取っています。
投稿: rijin | 2008-05-13 12:31