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2008-05-25

大学の「設置基準外教員」は附属研究所教員? 国立の特色ある研究所存亡の危機か

 2008-05-20 国立大学学費値上げ&教員給与削減コンボで5200億円捻出
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2008/05/5200_3717.html
の続き。
先ほど、小金井兵庫さんから、次のようなコメントを頂いた。再掲する。


大学職員をしている友人によると、附置研究所の人員は基本的に設置基準外になってしまうようです。共同利用の研究所等もあると思うのですが、本当にこれで日本の学問は大丈夫なのでしょうか。

国立大学法人化の際に懸念されていた事項がどんどん現実の危難になっている気がします。

附属研究所というのは、各大学が独自に設けている研究施設だ。例えば、京大の附属研究所は次のようなものがある。


研究所

化学研究所
人文科学研究所
再生医科学研究所
エネルギー理工学研究所
生存圏研究所
防災研究所
基礎物理学研究所
ウィルス研究所
経済研究所
数理解析研究所
原子炉実験所
霊長類研究所
東南アジア研究所

このほか、附属センターとしてカウントされているのが以下の施設だ。


放射線生物研究センター
生態学研究センター
産官学連携センター
地域研究統合情報センター
学術情報メディアセンター
フィールド科学教育研究センター
こころの未来研究センター

これらの内、全国共同利用施設は以下の通りだ。


生存圏研究所
防災研究所
基礎物理学研究所
数理解析研究所
原子炉実験所
霊長類研究所
放射線生物研究センター
生態学研究センター
地域研究統合情報センター

もし、小金井兵庫さんのコメントの通りなら、これら全国共同利用施設を含む附属研究所・センターが、存亡の危機に瀕する、ということだ。
外部資金を導入できる研究所やセンターばかりではない。

財務省は、研究所の統廃合による財政圧縮を狙っているのだろうが、質の高い研究は、いくつかの拠点が切磋琢磨することで得られる。なんでもかんでも大きな大学に統合してしまえば、学問の活力は失われる。
当然、人材の海外流出も起こるだろう。

京大で一番
 外部資金を稼げない可能性の高い研究所
は、
 人文科学研究所
かな。京大文系の一種シンボルのような研究所なのだが、これが立ちゆかなくなるときは、日本の学術が本格的な危機に瀕したということになる。

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