« 毎日新聞 北海道での夕刊廃止「北海道の読者からの要望に応えて新しいタイプの朝刊を発行」というが朝刊発行部数だけで比較しても道新の5.7%にしかならない惨状 | トップページ | ラサ燃える(その73)震源の[シ文]川への交通杜絶 武装警官100余名は徒歩で到達 地方政府は落下傘部隊の救援要請 »

2008-05-13

地震とパンダ 西安動物園の粽白色大熊猫「丹丹」

あれは1989年3月だったと思う。
西安の動物園には、世界でただ一頭というアルビノの
 茶白パンダ(粽白色大熊猫)
がいた。いまググったら、やはりその後茶白パンダはいなかったと見えて、このパンダ「丹丹」の死亡記事が出てきた。
世界唯一棕色熊猫丹丹紀実
2000年9月7日にパンダとしては相当高齢な29歳で死んでいる。そうすると、1989年には、18歳か。

その日、パンダ舎の前に行くと、丹丹はお腹の調子が悪いのか緩い便をして、尻を地面に何度もこすりつけて
 クゥークゥー
としきりに鳴いた。パンダの鳴き声を聞いたのは初めてだった。なんだか様子がおかしかった。
その時、なんとなく
 地面が揺れた
のだった。目まいかと思う程度の軽い地震だった。後で新聞を見たら、地震があったことが報じられていた。

パンダが鳴くのは発情期の徴候で、3月はその時期でもある。尻をこすりつけていたのは、マーキングだろう。あのとき、丹丹が不安げに何度も鳴いたのは、単に発情期だったからなのか、地震が来たからなのか、今では分からない。
この時の発情は、めでたく妊娠に結びつき、その後丹丹は
 秦秦
という牡のパンダを産んだ。1989年8月31日のことだった。
秦秦は普通の白黒大熊猫だったが、母親が粽白色大熊猫だったので、何かと注目されていたようだ。秦秦は2006年11月22日に17歳で死んでしまった

今回の四川省ガパ・チベット族羌族自治州[シ文]川県の地震では、震源地の近くに
 臥龍パンダ研究センター
がある。読売新聞は新華社電に基づき


震源地のパンダ研究センター、連絡不通に…周辺に280頭

 【北京=佐伯聡士】新華社電によると、中国の国家林業局は12日、マグニチュード7・8の地震の震源地に当たる四川省ブン川県にある「臥竜パンダ研究センター」と連絡が取れなくなっていることを明らかにした。(ブンはサンズイに「文」)

 同センターと外部を結ぶすべての通信サービスが寸断され、地元の林業当局にも情報がない状態だという。

 同センターでは130頭のパンダが生育されており、臥竜の自然保護区にも野生のパンダ150頭が生息している。

(2008年5月13日00時47分 読売新聞)

ということだったが、サンディエゴ動物園の情報によると、被害はそれほど大したことはない、という。


Giant Panda Research Station

NEWS: This morning (May 12), a major earthquake hit Sichuan Province in China. The epicenter was just 56 miles (90 kilometers) from Chengdu. We have received word that the Wolong Giant Panda Research Center was not seriously affected. Our research technician, Jennifer Keating, is safe and sound in Beijing.

Woolong Giant Panda Reserch Center=臥竜パンダ研究センター

この時期だと、もう妊娠しているパンダもいるはずだ。

続き。サンディエゴ動物園の情報がアップデートされている。


NEWS UPDATE (May 12, 3:30 p.m.): The initial information we received from Wolong cannot be confirmed. We are still awaiting news regarding how the panda center is doing.

あらま。

|

« 毎日新聞 北海道での夕刊廃止「北海道の読者からの要望に応えて新しいタイプの朝刊を発行」というが朝刊発行部数だけで比較しても道新の5.7%にしかならない惨状 | トップページ | ラサ燃える(その73)震源の[シ文]川への交通杜絶 武装警官100余名は徒歩で到達 地方政府は落下傘部隊の救援要請 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 地震とパンダ 西安動物園の粽白色大熊猫「丹丹」:

« 毎日新聞 北海道での夕刊廃止「北海道の読者からの要望に応えて新しいタイプの朝刊を発行」というが朝刊発行部数だけで比較しても道新の5.7%にしかならない惨状 | トップページ | ラサ燃える(その73)震源の[シ文]川への交通杜絶 武装警官100余名は徒歩で到達 地方政府は落下傘部隊の救援要請 »