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2008-06-10

秋葉原通り魔殺傷事件(その7)当日秋葉原で被害者の救護にあたられた方は、被害者のお一人がB型肝炎患者でしたので、万世橋署に電話してB型肝炎の方を救護したかどうか確認を取ってから、感染防止のためすぐに病院を受診して下さい 事件以前に未感染の場合は血液検査でまだ結果は出ないが、B型肝炎にならないために、感染予防の免疫グロブリン注射はともかく急いで→公費助成ありとのこと

せっかくの善意が、こうした二次被害をもたらすのは残念だ。
秋葉原通り魔殺傷事件で、被害に遭われた方のお一人が
 B型肝炎に感染
していた。今回は、大量の出血があったため、血液に含まれるB型肝炎ウイルスに、救護した方が感染した恐れがある。
朝日より。


救護した人に血液検査呼びかけ 警視庁「感染の恐れ」

2008年6月10日12時22分

 警視庁は10日、事件の被害者の救護にかかわった人に、医療機関で血液検査を受けるよう呼びかけた。被害者の1人がB型肝炎で、血液感染のおそれがあるため、としている。心当たりのある人に検査や万世橋署(03・3257・0110)への連絡を呼びかけている。

B型肝炎の感染について。厚労省のサイトより。


B型肝炎について(一般的なQ&A)

概Q3: B型肝炎ウイルスはどのようにして感染しますか?
概A3: B型肝炎ウイルスは、主として感染している人の血液が他の人の血液の中に入ることによって感染します。また、感染している人の血液中のB型肝炎ウイルスの量が多い場合は、その人の体液などを介して感染することもあります。

 具体的には、以下のような場合には感染が起こることがあります。
 注射針・注射器をB型肝炎ウイルスに感染している人と共用した場合
 B型肝炎ウイルス陽性の血液を傷のある手で触ったり、針刺し自己を起こした場合(特に、保健医療従事者は注意が必要です。)
 B型肝炎ウイルスが含まれている血液の輸血、臓器移植等を行った場合
 B型肝炎ウイルスに感染している人と性交渉をもった場合
 B型肝炎ウイルスに感染している母親から生まれた子に対して、適切な母子感染予防措置を講じなかった場合(ただし、高力価HBsヒト免疫グロブリン:HBIGとB型肝炎ワクチン:HBワクチンを正しく用いて母子感染予防を行えば、感染することはほとんどありません。詳しくは詳Q34をご覧下さい。)

救護にあたられた方は、まず万世橋署に電話して、自分が救護した被害者がB型肝炎の患者さんだったら、すぐに病院へ。


(追記)
早速、苦渋苦医療担当者先生からコメントを頂いたので、再掲する。


HB血液暴露だけでは感染しないでしょうが、万が一、救護者の傷や眼、口など粘膜にHB患者血液の接触が有れば、感染の危険性があります。
感染予防に抗HB抗体含有の免疫グロブリンを筋注が望ましく、早めに受診してもらう必要が有ります。
このような場合の医療費について、どうなるか分かりませんが、とにかく感染が成立する前に処置が必要ですから、該当する人には、急いで受診してもらいたいと思います。

とのことですので、
 当日B型肝炎の患者さんの救護にあたられた方(万世橋署に電話して、該当しているかどうか確認して下さい)で、身体に傷があったり、目や口など粘膜に被害者の血液が付着した可能性のある方は、急いで病院へ行って、感染予防のために抗HB抗体含有の免疫グロブリンを注射
してもらうようにしてください。B型肝炎は、厄介な病気です。感染しないのにこしたことはありません。
苦渋苦医療担当者先生、適切なご教示ありがとうございます。

警視庁にお願いしたいんですけど、
 救護者の免疫グロブリン注射の費用を補助
してもらえませんか? 自費の扱いになると、結構高価なんじゃないかと思うんですが。
その辺り、詳しい方がいらっしゃいましたら、ご教示下さい。
(追記終わり)

しかし、感染したばかりだと、抗原って出るのかしら?
と思ってググったら、
 B型肝炎ウイルスに感染してから、2-3カ月経たないと、血液検査で抗原が出ない
とのことだ。
お〜い、警視庁、いま検査しても、たぶん、感染してるかどうかわかんないよ? むしろ、実は感染しているのに抗原が出ない段階で検査して、
 陰性だから大丈夫
なんて、誤解される方が危ないんじゃないのか。

続き。上記「苦渋苦医療担当者」先生のご指摘通り、呼びかけは
 検査
じゃなくて、
 すぐに万世橋署に電話して、自分が救護した被害者がB型肝炎患者だった場合は、早急に病院でB型肝炎感染を予防する注射を打って下さい
じゃないの、警視庁。
上にも書いたけど、経費の件については、配慮を宜しく。若い人がたくさん救護にあたっていたから、すぐに多額の医療費は出せないだろう。善意で救護にあたって、B型肝炎ウイルスに感染するかもしれないという、健康被害に遭ったのだから、ちゃんとフォローしてあげてほしい。

さらに続き。(18:30)
KSJJ先生から以下のようなご教示を頂いたので再掲する。


医療従事者です。誤解されているようなので、一言コメントします。B型肝炎患者さんの血液に汚染された針刺し事故が生じた場合には、直ちにB型肝炎ウイルス検査(抗原と抗体)を行います。検査の結果で抗原が陽性であれば、すでに(事故にあうよりも前に)B型肝炎ウイルスに感染しているわけですから、グロブリン注射は行いません。また、抗体が陽性であればグロブリン注射は不要です。ウイルス検査の結果で抗原、抗体ともに陰性であれば、汚染血液によりB型肝炎に感染する可能性があるので、グロブリン注射を行って感染を予防します。

ということなので、次のような手順でB型肝炎感染対策が行われる。
1. B型肝炎感染者の血液に触れた疑い→まず血液検査
2. 検査で抗原/抗体陽性→血液に触れる以前にすでにB型肝炎感染→グロブリン注射はしない
3. 検査で抗原抗体ともに陰性→B型肝炎に感染する恐れがあるのでグロブリン注射で感染予防

KSJJ先生、ご教示ありがとうございます。

なお、夕方6時のTBSのニュースでは
 救護によるB型肝炎感染予防のための病院受診には公費負担がある
とのことだった。
救護にあたられた方は、まずは、万世橋署に電話をして
 自分の救護した被害者がB型肝炎の患者さんだったかどうか
 B型肝炎の患者さんだったら、どこの病院を受診すればいいのか
の確認と相談を。

(追記 23:20)
医療従事者先生から、更に詳しいご教示を頂いたので、再掲する。


HBV(B型肝炎ウィルス)にばく露した場合、免疫グロブリン(HBIG)を投与するにしても、できれば24時間以内、遅くとも48時間以内の投与が望ましいとされます。時間がたつほどに血液中から肝臓へウィルスが侵入していくと言われますので・・・肝臓専門医で相談されるのが一番よろしかろうと思います。専門医の指示に従えば恐れる事はありません

医療従事者先生、ありがとうございます。
ともかくも、秋葉原で救護をされた方は、まず、万世橋署に電話を。そして、B型肝炎の方を救護したことが判明したら、肝臓の専門の先生がいらっしゃる医療機関を急いで受診してください。
(追記終わり)

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コメント

HB血液暴露だけでは感染しないでしょうが、万が一、
救護者の傷や眼、口など粘膜にHB患者血液の接触が
有れば、感染の危険性があります。
感染予防に抗HB抗体含有の免疫グロブリンを筋注
が望ましく、早めに受診してもらう必要が有ります。
このような場合の医療費について、どうなるか分
かりませんが、とにかく感染が成立する前に処置
が必要ですから、該当する人には、急いで受診し
てもらいたいと思います。

投稿: 苦渋苦医療担当者 | 2008-06-10 14:00

医療従事者です。誤解されているようなので、一言コメントします。B型肝炎患者さんの血液に汚染された針刺し事故が生じた場合には、直ちにB型肝炎ウイルス検査(抗原と抗体)を行います。検査の結果で抗原が陽性であれば、すでに(事故にあうよりも前に)B型肝炎ウイルスに感染しているわけですから、グロブリン注射は行いません。また、抗体が陽性であればグロブリン注射は不要です。ウイルス検査の結果で抗原、抗体ともに陰性であれば、汚染血液によりB型肝炎に感染する可能性があるので、グロブリン注射を行って感染を予防します。

投稿: KSJJ | 2008-06-10 18:18

HBV(B型肝炎ウィルス)にばく露した場合、免疫グロブリン(HBIG)を投与するにしても、できれば24時間以内、遅くとも48時間以内の投与が望ましいとされます。時間がたつほどに血液中から肝臓へウィルスが侵入していくと言われますので・・・肝臓専門医で相談されるのが一番よろしかろうと思います。専門医の指示に従えば恐れる事はありません。

投稿: 医療従事者 | 2008-06-10 21:23

伝聞のうえにすでに日数がたってしまってますが…
 「・・肝臓専門医で」がたぶん重要です

 B型肝炎経験者の人が、内科のお医者さんから昔聞いた話です。

「(事件より)前の検査で抗体陽性だった」からといって「免疫があるはず」と自己判断や油断しないほうがいい。B型肝炎ウイルスにも種類があり、全部の種類に免疫があるとは限らない。抗原抗体の有無だけでなく、種類の確認も必要があるはずとのこと。

 その人の担当の内科の先生も(よく知らなくて)肝臓専門の先生から教わってきた話だそうです。

投稿: しらせひびき | 2008-06-13 11:06

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