中村璋八『日本陰陽道書の研究』(平成5年版)汲古書院
苦節3年、やっと入手。
中村璋八先生の『日本陰陽道書の研究』は、日本における陰陽五行説受容を考えるための基礎文献なのだが、なんせ、すでに古書扱いになっていて、見たら買わないといけない。
しかも、中村先生は律儀でいらっしゃるので、新しい版が出る度に、少しずつ手を入れていらっしゃると聞く。したがって、古書市場には、出版年の違う『日本陰陽道書の研究』が流通しているのだが、購入するのは一番新しい平成5年版でないといけない、というわけだ。平成5年版の前の版は、割と見かけるのだが、平成5年版はなかなか見なかった。見つけても、すでに売約済みだったりして、この3年間買えずにいた。
入手した本は、かなり開き癖がついていて、所々文字の誤りを直している。箱付きでほぼ原価で買ったから、よしとしよう。確かに、文字の誤りは散見するから、先人が直してくれているのはありがたい。それ以外は、綺麗に読まれている。
次は
岡西為人『宋以前医籍考』
だな。臺灣リプリントが欲しいのだけど、これは流通が少ない上に、持ち主が亡くなりでもしない限り市場に出回らないので、更に厳しい話になりそうだ。
目が悪いので、古本屋巡りができない。勢い、カタログ勝負となるんだけど、どうも『宋以前医籍考』は欲しい人がたくさんいるらしくて、まず見かけない。
どっかでまたリプリントしないかな〜。
10年待った(といってもオンライン『四庫全書』には原文は入っているのだが)『建康実録』は最近入手した。
古書の入手は、それこそ出会いなので、のんびり待つしかないだろうな。
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