北海道産秋刀魚@100円 イトーヨーカドー奈良店

魚の中で何が好き、と聞かれたら躊躇なく
　秋の秋刀魚
と答える。何度も書いているけど、秋刀魚の季節なら三食秋刀魚がおかずでもいいくらいだ。塩焼きにして、酸橘を搾り、大根おろしを載せて、濃口醤油を垂らす。あとは白いご飯があれば、何もいらない。

今日は他の用事がイトーヨーカドーの近所であったので、買い物ついでに
　イトーヨーカドー無料送迎バス
を利用した。毎時5分にJR奈良駅バス停9番から出る。帰りは毎時42分発だ。奈良市民なら身にしみて分かっていると思うのだが、
　JR奈良駅方面から奈良市庁・イトーヨーカドー方面へ向かうアクセス
は極端に悪い。奈良駅から奈良交通のバスが出てはいるが、一日何本というくらいの少なさ。あとは、JR奈良駅から歩くかバスで近鉄奈良駅まで行って、近鉄新大宮で降りるとか、近鉄奈良駅前から西行きのバスを利用するとかで、せっかくJRがあるのに、全然つながりが良くないのだ。そうなると店が開いてる時間帯には1時間1本あるイトーヨーカドー送迎バスは、貴重な交通手段だ。ガソリンも高くなったしな。5時過ぎの帰りの送迎バスには、どう見てもイトーヨーカドーで買い物したようには見えないサラリーマンが乗っていたから、奈良市庁付近〜JR奈良駅への隠れた交通手段として、一部では有名なのだろう。

さて、イトーヨーカドー奈良店では
　一匹100円の刺身・焼き魚用北海道産秋刀魚
を売っていた。この頃の原油高で、秋刀魚漁も大変だろうに、この
　100円の秋刀魚
は、いかに値付けされたのか、心を痛めつつ、太った脂ののった秋刀魚を氷の中から選ぶ。酸橘と大根を買って、秋刀魚の準備は終了。
家では、炊飯器にご飯を仕掛け(残念ながらまだ新米ではない)、秋刀魚は軽く塩水で汚れを落とし、尺塩して、ガスコンロのロースターで焼く。塩はゲランドの細粒塩を使っている。甘味が出る仕上がりになる。あしらいは、特価の「伏見長唐辛子」を数本、秋刀魚より先に焼いた。
秋刀魚に酸橘は、寮にいた徳島出身の先輩から教わった。秋になると、山ほど酸橘が送られてくるので、お裾分けに与り、使い方も伝授された。Mさん、お元気ですか?

秋刀魚用の長皿に焼きたてを載せ、骨と頭を取って、熱々の内にご飯と頂く。秋刀魚の脂の甘味がすばらしい。秋の幸せだ。今日は自重して、秋刀魚2匹にしたけど、制限なしで秋刀魚を食べ出したら、たぶんあと2-3匹は平気で行ける。

先日は畏友T氏と高校卒業以来(ネット上ではしょっちゅう顔を合わせているのだが)の再会を祝し、恵比寿の北海道料理店で、
　秋刀魚の刺身

を食べた。こちらも結構だった。秋刀魚の刺身が東京で食べられるようになったのも
　流通の勝利
だ。札幌でも、わりと最近まで食べることができなかった調理法である。

産地に行かないと食べられない北海道特産の魚の刺身には
　柳葉魚の刺身
がある。これはわたしもまだ口にしたことがない。なんせ旬が短い柳葉魚なので、その時期を目当てに鵡川に行かないとありつけない。
釣りが趣味のT氏は、釣果の
　シロギスの刺身
なども食卓にのぼせるそうで、実にうらやましい。
金沢文庫のわが家からは、海の公園に潮干狩りに行くのが関の山だ。