「マスコミたらい回し」とは?(その128)奈良県産科崩壊の立役者毎日新聞奈良支局が産科崩壊を鉄面皮に報道 昨年8月の奈良高槻妊婦搬送問題で「奈良県立医大産婦人科は受け入れの余力があった」という暴論を書いた中村敦茂記者は今も「搬送のかなり以前に胎内で胎児死亡」という事実を歪曲したまま その上「昨年4月に産科を休診した大淀病院の再開のめどは今も立たない」
大淀病院産婦死亡事例報道の口火を切り、一町立病院に恐ろしいほどのメディアスクラムをもたらし、
大淀病院産科閉鎖の元凶
となった
毎日新聞奈良支局
は、
反省するどころか、自分の所行を棚に上げた「産科崩壊を憂う」ご立派な記事
を書き散らすことが
報道の指命
だと考えているらしい。
ところで、
昨年8月の奈良高槻妊婦搬送問題
は、
搬送中に死産
ではなく
搬送される遙か前に胎内で胎児は死亡していた
というの正しく、しかもマスコミは当日警察発表でその事実を知っていたにもかかわらず、
事実をねじ曲げた報道
を続けている。この件についてもメディアスクラムが起き、
奈良県立医大の産婦人科教室をバッシングして、研修医が研修を辞退するという報道被害をもたらした
ことは記憶に新しい。
救急搬送される遙か以前に、胎内で胎児が死亡していたことについての検証は以下に。
2007-08-31「マスコミたらい回し」とは?(その93)奈良高槻妊婦搬送問題 胎児は胎内で死亡していた 何故マスコミはその点を隠そうとするのか→奈良県立医大産婦人科教室叩きには「某有名大学教授選絡み」という怪情報まで
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/08/93_291b.html
2007-09-06 「マスコミたらい回し」とは?(その101)奈良高槻妊婦搬送問題「昨夜から出血が」
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/09/101_17c5.html
2007-09-12「マスコミたらい回し」とは?(その109)奈良高槻妊婦搬送問題 救急搬送する以前に胎児は胎内で死亡 病理医学の立場から→マスコミは搬送当日(8/29)の警察発表でその事実を知っていたにもかかわらず、歪曲した報道を続ける
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/09/109829_6db9.html
スケープゴートを作って叩く、マスコミの手法について、当のマスコミのお答え。
2007-09-11「マスコミたらい回し」とは?(その106)奈良高槻妊婦搬送問題で朝日と読売に電話したら、驚愕の回答が しまいに「誰かに社会的責任を取らせないと収まらない」
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/09/106_e404.html
奈良県立医大産婦人科教室へのマスコミの過度のバッシング状況。
2007-08-30「マスコミたらい回し」とは?(その90)奈良高槻妊婦搬送問題 フジ「とくダネ!」 「たらい回し」と放映中→奈良県産科の砦・奈良県立医大産科を潰す気か?
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/08/89_c940.html
2007-08-31「マスコミたらい回し」とは?(その94)産経と読売は「少子化対策」の敵 社説のタイトルが「たらい回し」 子どもを持つ予定の家庭には両紙の不買を推奨 当夜、どの病院も命の戦い 目の前の患者を見殺しにして「緊急搬送」に応えろ?
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/08/94_980e.html
「マスコミたらい回し」とは?(その95)奈良県立医大産婦人科教室からの正式コメント
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/08/95_6d40.html
そして、研修医が辞退した。
2007-09-01「マスコミたらい回し」とは?(その96)奈良高槻妊婦搬送問題で報道被害 奈良県立医大産婦人科教室への研修希望者が辞退 ただでさえ人手不足の産科に打撃
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/09/96_edee.html
さて、あれから1年経ったのだが、
毎日新聞奈良支局の中村敦茂記者
は、
事実を歪曲して、「搬送中に死産」
と今なお言い張る。なんせ、この中村敦茂記者は、昨年8月に
奈良高槻妊婦搬送問題
で
奈良県立医大には余力があったという暴論
を展開した
奈良県立医大産婦人科教室の敵
すなわち
奈良県産科救急の最後の砦の破壊を企てているとしか思えない人物
なのである。去年の中村敦茂記者の暴論はこちら。
2007-09-03「マスコミたらい回し」とは?(その99)大淀病院産婦死亡事例の誤報を垂れ流し、奈良県南部の産科を絶滅させ、奈良高槻妊婦搬送問題では、苛酷な勤務を強いられていた奈良県立医大産婦人科教室に「余力があった」と報道した毎日新聞、社説で「訴訟で産科閉鎖相次ぐ」誰が大淀病院産科を潰したのか
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/08/89_c940.html
で、昨日もこんな記事を書いている。
妊婦転送死亡:発生2年 産科医療改善まだ途上、医師や看護師不足に課題 /奈良一昨年8月の大淀町立大淀病院(大淀町)の妊婦死亡問題を受け、県内ではこの2年、周産期(出産前後の母子双方にとって注意を要する時期)医療の改善が加速した。しかし、昨年8月には橿原市の妊婦が搬送中に死産した。医師や看護師不足を中心に残る課題も多く、体制整備はまだ途上だ。【中村敦茂】
今年5月26日には、高度な母子医療を提供する総合周産期母子医療センターが、県内最大の医療拠点である県立医大付属病院(橿原市)に開設された。都道府県で45番目の遅い出発だったが、同病院の母体・胎児集中治療管理室(MFICU)は3床から18床に増えた。新生児集中治療室(NICU)は21床から31床になった。県立奈良病院(奈良市)でも、NICU6床の増設計画が進んでいる。
勤務医の待遇改善にも手が打たれた。県は今年度当初予算で県立病院と県立医大付属病院の医師給与引き上げや分娩(ぶんべん)手当の新設などに2億9200万円を計上。「全国最低レベル」とされた給与水準は改善し、年間給与は産科医で約200万円、医師平均で約100万円上昇。県は過酷勤務による離職防止や欠員補充の難しさの緩和を期待する。
県は今年2月、勤務医の少なさをカバーするため、産婦人科の夜間・休日の1次救急に、開業医らが協力する輪番制も導入。4月には参加する開業医を増やして拡充し、一定の成果を出している。出産リスクが高くなる妊婦健診の未受診者を減らそうと、今年4月から妊娠判定の公費負担制度も始めるなど、他にも多くの策を講じてきた。
それでもなお、厳しさは続いているのが現状だ。荒井正吾知事は周産期センター開設に際し、「難しいお産も含め、県内で対応できる態勢がほぼできあがった」と語った。しかし、それはフル稼働が実現すればの話。
センターでは看護師約20人が不足し、NICUのうち9床は開設時から使えていない。このため実際のNICU運用は22床で、従来より1床増えただけ。受け入れ不能の主な要因となってきたNICU不足の実態に大きな変化はなく、大阪など県外へ妊婦を運ばざるを得ない状況は続いているという。
待遇改善で、すぐに医師不足が解消したわけでもない。昨年4月に産科を休診した大淀病院の再開のめどは今も立たない。県立三室病院(三郷町)でも、来年4月以降の産科医確保の見通しが立たず、今月中には新規のお産受け付けを停止する可能性が出ている。
この2年間で実現した改善は少なくないが、医師や看護師不足など、容易でない重要課題に解決の道筋はついていない。県などは、今年度設置した地域医療対策の協議会の議論で、現状打開に向けた模索を続けている。
毎日新聞 2008年8月9日 地方版
いや〜、
過去に学ばない、誤りを正さない、とっくに「一般市民」は過去の事実は忘れていると思って同じ誤った主張を繰り返す
のは
ネットに情報が蓄積する現在
においては
マスコミには致命傷
だと思うんだけど、どうも
過去を振り返らない習性
は抜きがたいようですな。
昨年4月に産科を休診した大淀病院の再開のめどは今も立たない
って、
堂堂と書けるこの神経
こそが
マスコミ人に「求められる最大の資質」
なんでしょう。立派ですね。(棒読み)
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コメント
おそらく毎日新聞をはじめとする新聞各社では、まともな良心を持っている人は出世できずに、悪知恵の働くヤクザのような奴らばかりが出世していくのでしょう。
間違ったことがあれば、謝ればいいのです。トヨタや松下電器も謝ってリコールして許されているじゃないですか。もちろん、謝っても許されないことも有りますよ。waiwaiの変態報道とか。あれは日本国内だけでなく、世界的な問題ですから。でも、たいていのことは、謝れば許されるわけです。それとも、謝らなくても会社は潰れないから、謝らないでいいと思っているのでしょうか。もしそうだとしたら、よくそんな連中が会社に集まって社会生活を営めるものです。想像を絶します。
まあ、実際にはそういう会社も多いのでしょうが、それにしたって自分たちのことを社会の木鐸って言ってる連中ですよ。
不二家や船場吉兆をあれだけ叩いて潰しておいて、自分らの仕事のモラルについて何も考えないのでしょうか。本当に不思議でしょうがありません。
投稿: mild7 | 2008-08-10 15:27
産科医不足で助産師注目、人材育成が課題に - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/region/chubu/yamanashi/080808/ymn0808080323000-n1.htm
これ事故が起きれば、きっと待ってましたとばかりに総攻撃が開始されるんでしょうね。
投稿: 通りすがり | 2008-08-11 09:12
えぶりでい新聞がまたクズ記事を載せておられます。
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20080810ddlk26070453000c.html
「私が患者なら死んだ後も人間としての尊厳を守ってほしい」
事件被害者の故人のプライバシーをこれでもかというくらいにさらすくせに。
「病院には遺体に対して『不浄』という意識がある」。
先日ある取材で医療関係者がそう打ち明けた。
普通の医療者はそんなこと考えてないと思いますが。大体、この取材先(?)の医療機関の規模も機能も不明。大規模病院で重病、難病で闘病中の患者や家族にとって、御遺体がすぐ近く寝かされていたり、正面玄関から霊柩車が出て行ったら、ものすごく気が滅入ることだと思いますがね。そういえば、どこかで病院の近くに火葬場ができるとかで(患者の気持ちを考えないのかなんとかで)騒いでいたのもマスコミじゃなかったですかね。
投稿: 南島の管屋 | 2008-08-11 14:46