中国で牛乳にメラミン混入(その3)施設食1日3食分で1380円、病院食1食640円 汚染米だけでなくメラミン混入の疑いのある丸大の菓子パンも病院給食の最大手日清医療食品が買い入れていたのは何故か
農薬・カビ毒汚染米の納入業者として
病院給食大手の日清医療食品
の名前が挙がって
病人さんや施設のお年寄りに、毒入りの食品を出すなんて、しかもお祝いに出すお赤飯に使った餅米だったなんてヒドイ
と、衝撃が広がっていたところに、今度は
メラミン混入の疑いのある中国産牛乳を原材料に使った丸大の菓子パンも病院に納入していた
と、
引きの強さ
を見せているのは何故だろう。
施設の食事や病院食が美味しくないのは、
施設は1日3食分で1380円、病院は1食640円に食費が抑えられているから
である。9/3付読売より。
コスト高騰で病院・施設の「台所」悲鳴食費 制度で上限、やりくり困難
食料価格高騰が、福祉や医療の現場も直撃している。コスト増を施設の入所者や入院患者の負担に上乗せするのは制度上難しく、献立のやりくりでしのぐのも限界にきている。「国が決めている食費の額を引き上げないと、やっていけない」との声も上がっている。
(略)
厚生労働省によると、介護保険施設の利用者1人当たりの食費は1日1380円と定められている。収入が比較的多い利用者は全額自己負担のため上乗せすることができるが、それ以外の人は、自己負担の限度額と保険からの給付額が決まっており、食費の上乗せは事実上できない。同省老健局には「今の金額ではやっていけない」「施設側の持ち出しで値上げ分を補っている」との声が全国の施設から届いており、担当者は「このまま高騰が続くなら、額の引き上げ検討が必要かも」と話す。
事情は病院も同じ。東京都立川市の立川病院では、中国製冷凍ギョーザ事件などを受け、野菜を安価な中国産から国内産などに切り替えていたところに高騰が襲った。肉も魚も仕入れ額は上がっており、鳥肉は昨年同時期の1・35倍、タラはほぼ倍だ。「栄養バランスが重要な病院の食事は、献立を大きく変えられない。小麦も高いままだが、めん類は食欲のない人にも好まれるので簡単に減らせない」と谷島義治栄養科長(58)は頭を抱える。
栄養管理面などで一定要件を満たした病院に入る患者1人あたりの食事療養費は1食640円で、健康保険と患者の自己負担で賄っている。同省によると1日あたりの金額は10年以上前からほぼ変わっていない。谷島科長は「あまりに物価を反映していない。このまま高騰が続けば経営問題になる。国は引き上げを検討してほしい」と話した。
(2008年9月3日 読売新聞)
この物価高騰の折、
1日1380円とか1食640円の食費
で、
まともにやっていく
のは難しい。大体、病院や施設の給食は、アウトソーシングされるのがこのところの趨勢で、日清医療食品は、その波に乗って業務を拡大してきた。
では、
給食業者が利益を出す
ためには
何を削るのが一番か
という話になる。これだけ
物価が上がる
と、
何かカラクリがないと、利益を上げられるだけの「食材調達」は難しい
ということになるのは、小学生でも分かる。
で、こんな噂が。あくまで掲示板の書き込みなので真偽は不明。【社会】メラミン混入の疑惑菓子、30万個が病院給食に 丸大の「クリームパンダ」-日清医療食品スレッドより。自称日清医療食品の取引関係者の書き込み。
183 :名無しさん@九周年:2008/09/22(月) 03:30:19 ID:ny3hVHp/O
日清と取引してる食品会社の社員だが、聞いた話によるとクリームパンダが開発された直後に日清本社から絶対に「使え」と指示が出たそうだよ。
丸大からの仕入れ値は相当安いらしく、利幅が大きいらしい。
日清って帳簿上の仕入れ価格は適正な額になってるけど取引先企業から、仕入れた値段の内の15%をキックバックさせてるんだよね。だからこっちも相当辛いんだけどね。
毎日確実に発注してもらえるし、業界最大手の日清には逆らえない。
みんな、涙を飲んで従ってるよ。
そのため取引先も、少しでも利益を出そうと事故米を混ぜたり安い中国産を使うんだろうな。
ホントなら、恐ろしい話なんですが。
安全を旨とする施設や病院の給食
が
利益を優先する業者によって、「安全より価格優先」
になってるって話で。
で、当然
こうした給食業者と関係省庁との「癒着」
が疑われるわけだけど、厚労省は何と言ってくるかな。
そもそも
低すぎる食費が招いた必然の結果
であり、
儲け重視の業者も悪いが、一番悪いのは10年以上、食費を改定してこなかった厚労省
である。今の価格設定では
施設入所者や病人は危険な食材の混じる食事を食べて死ね
と言っているのと変わりませんがね、厚労省。
| 固定リンク
« 中国で牛乳にメラミン混入(その2)なんとネスレの中国法人の牛乳にもメラミンが混入→日本製粉ミルクの「中国特需」が起きる前に農水省・厚労省は国産牛乳のアフラトキシンM1等カビ毒の数値を明らかにせよ→加筆あり | トップページ | 中国で牛乳にメラミン混入(その4)ネスレはメラミン混入報道に反論 »
コメント
だって、入院患者の食事療養費って、刑務所に収監されている囚人の食費よりも安いんだもん。それでバランスのとれた病気に応じた何種類ものメニューを作れと言われてるんだから、どうなるかは推して知るべきですよ。
投稿: Seisan | 2008-09-22 22:14