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2008-09-15

産科崩壊 天理よろづ相談所病院で見た「4/30までの分娩予約終了」の掲示

年間700例の分娩を取っているという、天理よろづ相談所病院の産婦人科だが、金曜日に整形外科にかかったので、総合受付の掲示を見ると
 2009年4月30日までの分娩予約は終了しました
と書いてあった。4月30日ってことは、
 あと33週間
だから、
 妊娠7週目までに予約を入れないとダメだった
ってことか。7週目だと、まだ妊娠したかどうかわからない人もいるはず。一回生理が来なかったら、速攻で妊娠検査薬でチェックして、陽性だったら、すぐ予約を入れないと間に合わない。天理よろづ相談所病院でこれってことは、県内の病院での出産は、あちこちに歪みが行っているだろうと思う。ちなみに天理よろづ相談所病院の産婦人科は外来を担当されている先生は総勢5人で、分娩の他に、年間手術が500例ほど。帝王切開は100例程度。う〜む、5人でこの分娩・手術件数だと、結構大変だと思うのですが。お産だけで、一人140件/年だ。1/7が帝王切開の適用を受けてるから、単純計算でも先生お一人年間20件は帝切をするってことですね。

奈良県南部だけでなく、北部にもお産難民の赤信号点灯中。
2006年10月の毎日新聞奈良支局が火を付けた「大淀病院産婦死亡事例」報道や昨年8月の「奈良高槻産婦搬送問題」で、散々産科を叩いていたマスコミよ、おかげさまで順調に奈良の産科は崩壊してるけど嬉しいか?

整形外科の隣の隣にある産婦人科が割にすいてたのはそのせいかな。それともたまたま? 産婦人科は新来・再来両方の診療日だったけど、ぱっと見た感じ、妊婦さんは少なかった。産婦人科は病院内で唯一、幸せな患者さんが来る診療科だから、待合室は普通の患者さんと、幸せそうな妊婦さんの双方がいる。4/30まで分娩予約が一杯となると、新来日にやってくる「妊娠したかも知れない」女性はうんと少なくなってしまうだろう。

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