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2008-09-25

中国で牛乳にメラミン混入(その8)日清医療食品が納入する食材の現実 現場からの証言

 2008-09-23 中国で牛乳にメラミン混入(その7)「日清医療食品で働いていました」
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2008/09/7-d509.html
の続き。

施設で働いておられるという「もっさん」さんから貴重なコメントを頂いたので、再掲する。(こちらの判断で1文字直した)


私の勤めている施設の厨房もくだんの会社が委託してます。
もろん毒米もパンダも施設の利用者の方々と頂かせてもらいました
私の所では職員は原価で食事を提供しているとかで朝190円昼と夕が350円でしたが、利用者の方は約1500円の食費を乏しい年金から補助金なしの自己負担してました。
(安倍さんが総理になってから経済的な厳しい方には食費補助が出るようになりましたが)

しかし・・・・・確かに食材はお世辞にも新鮮とは言いがたいですね。
しかも同じ食材を朝昼夕と3食で使いまわすのか、ほうれん草ばかりがメニューにのぼる日だとが多くて現場からは始終苦情は上がるんですが、上の方とN社のスーパーバイザーとどういう繋がりがあるのか知りませんが一時期は改善してもすぐに元に戻ります

冷凍食品は白身魚は名前の分からないような深海魚や養殖ナマズのようなコストが低いが得たいの知れない抗生物質入りのエサを与えられた代物しか出てこない。生鮮食品は近所の八百屋が配達にくるけど、早朝6時ごろの配送で夕べの商品の残り物?かと疑ってしまう

原価はおそらく1食200円どころか100円もかかっていないのでは?という内容の食事が月の3分の1の日に見られます。厨房で働く人たちは栄養士以外はみなパートなので人件費は安く抑えられる分、差額は利益に・・・・・なんですよね、おそらく。

弱者や貧乏人は麦を食えではなくて、『毒米とパンダ』を食え!ですか・・・・
福祉や医療現場の慢性的な人材不足って案外こういう現場の惨状やらを知って無力感にさいなまれたあげくに退職・・・・なんてケース多いんです。

「もっさん」さん、ご教示ありがとうございます。
施設の入所者の方達は食事を選べないでしょうに、危惧したとおり
 利益優先の給食サービス
とは。

厚労省はこうしたことが起きることを恐らく薄々承知していたはずだけど、声が小さい人たちの話はとりあげないからな。
食品関係の専門家が、日清医療食品が納入している食材の抜き打ち検査をアトランダムにあちこちでやったら、どういう結果がでるだろう。

「もっさん」さんは、現場から
 福祉や医療現場の慢性的な人材不足って案外こういう現場の惨状やらを知って無力感にさいなまれたあげくに退職
と指摘されている。
厚労省よ、
 海外から介護や医療の人材を「輸入」
する前に
 惨憺たる現場の改善
を優先しないといけないんじゃないのか? それとも
 外国人は「日本人が逃げ出すような劣悪な環境でも喜んで働いてくれる」
とでも? その劣悪な環境の主人公は、患者さんであり、施設入所者なんだが。

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コメント

 医療・介護施設だけではなく、ファミレスや学校給食でも同じことです 
 出所不明の原料を使った冷凍食品とかもたくさんあるし、製造元が直接仕入れてもいないモノに安全証明書を発行させても意味がないことです 
 人件費でも、パート一人の増減であっても価格にはかなり反映されます
 原価の話をされてますが、店頭のラーメンとかにしても、原価は100円程度で、それを600~800円で売っている訳ですから、材料費の占める割合はこの場合は小さかったりします
 なので、今回の話はあまり危険性とは関係ない話に受け取ってしまいました

投稿: tune | 2008-09-27 09:29

本当に「利益優先の給食サービス」なのでしょうか?
日清は最大手で利益も出ていますが、有価証券報告書を見てもらえれば分かるように、決して他の業界に比べて巨大な利益を上げているわけではありません。

常識で考えてみてください。
たったの350円でまともな食事ができますか? まともな料理が作れますか?
特に生鮮食品でいいものを使おうとすると、あっという間に材料費だけでその金額に到達してしまいますよ。
※「大企業が大量にまとめて買うから安い」はこのケースではあまり通用しません。
 加工品と違って生鮮食品は一括購入できないし、品目ごと、センターごとの量はたいしたことありませんから。

ほかに人件費(別の方が指摘されていますがこれが一番大きい)はもちろん、光熱費や日清本社の管理費やら、
さまざまな経費を賄わなくてはならない。


私の知人に、日清ではない大手の給食会社で栄養士をしている者がいますが、
「もっとおいしくていいものを作ってあげたいのだが・・・」とよくもらしています。
でも「コストが合わない」とも。
限られたコストで栄養計算していくと、「同じようなメニューの繰り返しになってしまう」とも話していました。
まあ、それこそ栄養士の腕の見せどころでもあるのですが、
一方で彼は栄養士なのに厨房にも立たないといけない(本来は作る人は「調理師」)。
毎朝4時には出勤して朝昼夕まで作るわけですから、献立をじっくり考える時間も体力も十分ではないのです。

「福祉や医療現場」と同じように、給食業界の現場についてもぜひ考えてみてほしいと思います。

投稿: kopa | 2008-10-01 10:34

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