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2008-09-30

中国で牛乳にメラミン混入(その9)中国の農家にメラミンを売っていた疑いのある違法製造業者を逮捕@中国河北省 業者は昨年秋、ヨソ者の業者から牛乳の蛋白含有量を増やす魔法の「蛋白粉」を仕入れて売りさばき、成分分析して自分で製造 「蛋白粉」ビジネスは中国全土の乳製品を蝕んでいる恐れ→追記あり

 2008-09-22 中国で牛乳にメラミン混入(その2)なんとネスレの中国法人の牛乳にもメラミンが混入→日本製粉ミルクの「中国特需」が起きる前に農水省・厚労省は国産牛乳のアフラトキシンM1等カビ毒の数値を明らかにせよ→加筆あり
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2008/09/2m1-adb7.html
で、
 しかし、これだけ拡大するのを見ると、メラミンでタンパク量を誤魔化す手法は、ここ数年、中国全土で流行していたとしか思えない。
と書いたんだけど、どうもこの推測が当たった模様。全然うれしくないニュース。
朝日より。


メラミン違法製造業者、中国当局が摘発 酪農家に販売か

2008年9月29日21時45分

 【北京=坂尻顕吾】29日の新華社通信によると、有害物質メラミン入りの粉ミルクで5万人を超える乳幼児に腎臓結石の被害が出た事件で中国河北省の警察当局は23日、メラミンを違法製造し、酪農家らに販売していた業者を摘発した。違法製造されたメラミンが広く出回り、酪農家らの違法混入につながった疑いが出てきた。

 当局の調べでは、この業者は昨年後半から同省内でメラミンの違法製造と販売を繰り返していたという。ただ、メラミン入りの粉ミルクは同省の「三鹿集団」だけでなく、全国のメーカー22社に及んでおり、同じような容疑が他地域に広がる可能性もある。

この地下工場に関する記事。新民網(中文簡体字)より。適宜簡体字を繁体字に直す。元は河北青年報の記事。大事なところだけ訳してみるけど、かなりいい加減なのでその点はご勘弁を。


"三鹿"事件調査:地下工廠生産蛋白粉
2008-09-28 09:24 來源:河北青年報 作者:張光卿 

  9月23日下午,一輛警車沿京石高速由北向南,向石家荘疾駛而來,下午4點30分許,警車通過京石高速公路石家荘裕華東路入口進入市區,快速向北,駛往石家荘市公安局某看守所。這輛警車屬於石家荘市公安局刑警支隊,車上押解著“三鹿”[女乃]粉事件中的兩名重要犯罪嫌疑人:高俊傑及其妻子肖玉。幾個小時之前的中午12時許,高俊傑在外地的一家網[口巴]内落網。當時,他正在網[口巴]内瀏覽網上關於三鹿[女乃]粉事件的有關信息和動態。

  地下工廠産70余屯“蛋白粉”

  案發時,警方在其地下工廠内[糸激]獲了剰余的6屯“蛋白粉”。

  高俊傑,男,32歳,原籍黒龍江省佳木斯市,現住河北省正定縣。肖玉,女,32歳,河北省正定縣正定鎮人。警方査明,2007年下半年以來,為了牟取暴利,高俊傑、肖玉夫妻二人在正定的一家地下工廠内,非法生産含有三聚[气青][月安]的蛋白粉達70余屯,(地下工場で、非合法に作られたメラミンを含む蛋白粉は、70トンあまりに達した)大都銷售給了牛[女乃]養殖小區及[女乃]站、場、廳的不法經營者,案發時,警方在其地下工廠内[糸激]獲了剰余的6屯“蛋白粉”。

  嘗“甜頭”後單干

  高俊傑決定直接進行配置生産。

  落入法網的高俊傑和肖玉向警方供述了他們缺徳違法、傷天害理的惡劣行徑。2006年初,高俊傑夫妻二人與他人合[人火],未經工商部門註冊,在正定租地開辨了一家工廠,主要從事“水解動物蛋白”的生産,但由於産品質量不過關,又没有營業執照,效益不佳,一直處於半停産状態。

  在此期間,高認識了行唐縣永昌化工試劑商店的店主薛建忠,交往之中,高俊傑與薛建忠互相認了干親,高認薛為“乾[父多]”。2007年9、10月間,某地一個“客商”找到高俊傑,向他推銷一種“蛋白粉”,説添入牛[女乃]後可以“提高牛[女乃]的蛋白質含量”。(2007年9-10月の間に、ある地方の1人の「ヨソ者の業者」が高俊傑を尋ねてきて、高俊傑にある種の「蛋白粉」を買うように勧め、牛乳に添加すると「牛乳の蛋白含有量を増やす」ことができると言った)高俊傑進了一批樣品,讓薛建忠“試試”是否可以用。薛建忠通過試驗後告訴高俊傑説“效果可以,而且無味”。(薛建忠は、テストした後に、高俊傑に言うには「効果はあるし、しかも無味だ」と)高俊傑遂以毎屯12500元的價格購進6屯“蛋白粉”,再以毎屯加價500元的價格轉賣給薛建忠,薛建忠再轉手分銷。一筆生意做下來,高俊傑嘗到了“甜頭”。

  今年初,高俊傑指使手下人員對購進的“蛋白粉”進行技術配方分析,結果為20%至25%的三聚[气青][月安]加75%至80%的麥芽糊精或乳清粉。高俊傑決定直接進行配置生産。(今年の初めに、高俊傑は、従業員に、買い入れた「蛋白粉」について、どういう配分になっているかの分析を進めるよう指示したところ、20-25%のメラミンが75%-80%の麦芽シロップや乳清の粉に混ざっているという結果になった。)

  此後,高俊傑買來三聚[气青][月安]2屯,又從薛建忠處購進麥芽糊精,開始自己配制“蛋白粉”,然後“批發”給薛建忠,又發了一筆不義之財。

  互聯網尋新供貨渠道

  但在利益的驅動下,他把做人的道徳良心全部置於腦後了。

  今年3月,高俊傑再次購進2屯三聚[气青][月安],如法炮制,但薛建忠反映這批“蛋白粉”“質量”太差,添加後的原[女乃]有異味。於是,高俊傑開始在互聯網上搜索有關三聚[气青][月安]的信息,尋找新的供貨渠道。今年上半年,高俊傑通過互聯網上的信息,先後從天津、寧晉等地購進18屯三聚[气青][月安],從薛建忠處購進60屯乳清粉、麥芽糊精,配製成所謂“蛋白粉”,先後以毎屯1.1萬至1.3萬元的價格銷售給薛建忠等不法商販,幾經轉手,流入部分[女乃]站場廳,渉及鹿泉、元氏、趙縣、欒城、晉州、藁城等縣市。警方調査證實,這些養殖小區及[女乃]站、場、廳不法人員購進這種“蛋白粉”後,採取多種方法添加到原[女乃]中,以提高原[女乃]的蛋白檢測値,通過三鹿集團檢測關,謀取非法利益。

  9月25日,經檢察院批准,高俊傑、肖玉和其他相關犯罪嫌疑人被公安機關依法逮捕,一個渉嫌非法生産、銷售、經營、向原[女乃]中添加三聚[气青][月安]的犯罪鏈條被警方徹底摧毀。

  對話嫌疑人:“我就是想[手爭]點錢”

  在接受警方訊問時,高俊傑對自己的惡劣行徑供認不諱,對自己的行為可能産生的後果也十分清楚,但在利益的驅動下,他把做人的道徳良心全部置於腦後了。以下為警方審訊實録。

  民警:為甚麼將爾帯到公安機關?

  高俊傑:因為“三鹿[女乃]廠”出事了,我參與制的“蛋白粉”(三聚[气青][月安])有毒,損害了兒童健康。

  民警:爾們制作[手參]有三聚[气青][月安]的“蛋白粉”是幹甚麼用的?

  高俊傑:都是用於添加到牛[女乃]中増加蛋白質含量。

  民警:食用牛[女乃]中允許添加這些“蛋白粉”[口馬]?

  高俊傑:“不允許。”

  民警:那爾們為甚麼還要制作並銷售?

  高俊傑:我就是想[手爭]點錢。


(新民網編輯:袁蓉)

ええと、これは
1. つぶれかかった工場を経営していた河北省の業者に、昨年の9-10月頃、ヨソものの業者が「タンパク質含有量を上げる魔法の蛋白粉」を売った
2. 最初、河北省の業者は、「蛋白粉」を仕入れて売りさばいて利益を得ていた
3. その後、河北省の業者は「蛋白粉」の成分を分析、「麦芽シロップや乳清の粉」に20-25%のメラミンを混ぜていると判明
4. 更に儲けるために、河北省の業者は自分で「蛋白粉」を製造して売りさばく
5. 警察に捕まる←今ココ
ってことですか。

てことは
 昨年秋に、この業者の所に「蛋白粉」を売りに来た業者
がいるわけだから
 他の地域でも「魔法の蛋白粉」業者がいて、この「蛋白粉」ビジネスは中国全土に広まっているだろう
ってことですな。

続き。台湾や中国などを仕事で行き来している友人が嘆く。
 「蛋白粉」ってカップ麺にも入ってるから、食い物がなくなる
と。もちろん、カップ麺に入ってるのは、上記のような「2割から2割5分のメラミン入り蛋白粉」ではなく、
 「魔法の蛋白粉」を混ぜた牛乳由来の「蛋白粉」
だろうから、メラミンの濃度は薄まってはいるだろうけど、嬉しい話ではないぞ。
中国では「蛋白粉」が「牛乳由来か小麦粉由来か」などという親切な表示はない。
 中国からの牛乳由来の食品原料にはメラミンが混入している可能性
は高い。つまりは
 中国の牛乳由来の原料が入ってる食品にはメラミンが混入してても不思議ではない
ってことだ。

ニセ牛乳ビジネスのもたらしたツケは大きいな。
日本では食品に「安い中国製の牛乳由来の原料」を使っているところが結構あるのではないか。冷凍食品や外食で使われるホワイトソースの原料は、どこの牛乳なのだろう?
日本だけではない。世界中に、
 メラミン入り牛乳由来の食品原料による汚染
は、広がっているだろう。
大人は、乳幼児のように、大量にメラミン入り牛乳を摂取して、腎臓結石を引き起こしたりすることは少ないだろうけど、腎機能の弱っている人などには、困った話になるかも知れないね。

五輪を開催して、
 一流国家の仲間入り
だと胸を張っていた中国だが、
 メラミン汚染
で、その信用は地に墜ちた。今回の問題が深刻なのは、
 中国産牛乳のメラミン汚染が長年にわたり、中国全土で「利益追求」のためにこっそり行われていた
点にある。こうしたモラルの不在は、簡単に是正されるものではないから、今後、中国の食に対する目は、また厳しくなるだけでなく、
 何を食べたらいいのか
という選択も、難しくなる。

(追記 10/1 21:00)
中国在住のhiromiさんから、貴重なコメントをメールで頂いたので、再掲する。


>中国では「蛋白粉」が「牛乳由来か小麦粉由来か」などという親切な
表示はない。
小麦グルテン由来でも危ないかもしれません。

自分のブログのエントリーです。
ペットフードの安全 〜 米国産を中心とした中国産原料問題
http://hua.yinguo.net/arc/2007/06/20070613-1907.php

中国産小麦グルテンに混ぜられたメラミンなどの毒物で、多くの犬猫が
北米で亡くなっています。
並行輸入という非公式な形で、問題のフードが、日本にも多く入ってき
ていました。
私はこれを期にフランス産のフードに代えましたが、オランダ経由で
ヨーロッパにも、
問題のグルテンが入っているかも知れないとのことです。
この事件は一年以上前のことなので、
ペットフード業界では、毒物の検査をするようになったとは思いますが、
より食事に敏感なブリーダーさんなどの意見を参考にして、
ペットの食事を考えたいと思います。

問題の牛乳由来の蛋白粉は、
タピオカミルクティーなどの街中のお茶のスタンドで売られているもの
にも、
たくさん混入していると思われます。
大人への被害はあまり聞きませんが、
妊娠を控えた女性などは腎機能をまもるためにも控えておいた方が良さ
そうですね。

hiromiさん、ご教示ありがとうございました。
加工品の中に入っている分は、チェックが難しいですね。

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