« 拝受 斎藤憲『ユークリッド「原論」とは何か―二千年読みつがれた数学の古典 (岩波科学ライブラリー 148)』 | トップページ | 中国で牛乳にメラミン混入(その9)中国の農家にメラミンを売っていた疑いのある違法製造業者を逮捕@中国河北省 業者は昨年秋、ヨソ者の業者から牛乳の蛋白含有量を増やす魔法の「蛋白粉」を仕入れて売りさばき、成分分析して自分で製造 「蛋白粉」ビジネスは中国全土の乳製品を蝕んでいる恐れ→追記あり »

2008-09-30

拝受 犬飼隆『木簡から探る和歌の起源』笠間書院

著者の犬飼隆先生から頂く。ありがとうございます。

いま、国語国文学と国史学のホットな話題
 歌木簡
について、最新の資料を駆使して書かれた「和歌誕生」を巡る論説。
先ほど届いたばかりなので、これからじっくり拝読いたします。

むむむ、やっぱり歌木簡の論文を書かないといけないな。
犬飼先生とは、徳島県の観音寺遺跡木簡を調査したときにご一緒した。
表記や音韻学、国語史の観点から、出土文物を扱われる国語学の専門家である。

出来たての書籍を送っていただいたようで、まだアマゾンには本書は掲載されていない(9/30 13:00現在)。
笠間書院のサイトから。


犬飼隆『木簡から探る和歌の起源 「難波津の歌」がうたわれ書かれた時代』(笠間書院)

Inukai

木簡から探る和歌の起源 
「難波津の歌」がうたわれ書かれた時代

犬飼隆著

ISBN978-4-305-70390-3 C0095
定価:本体1,900円(税別)
四六判・上製・カバー装・216頁

遙か古代、有名な「歌」だったにもかかわらず、歌集には縁がなく、それ以外のところで
盛んに出て来る「難波津の歌」。
この歌の出自を探ることで、和歌の起源が見えてくる。

文学の歴史を変える、スリリングな一冊!

2008.5.23に報道された、万葉歌と同じ歌を書いた木簡が発見されたことの、
本質的な意味もわかる本です。

【目次】
カラーグラビア●
滋賀県甲賀市史跡紫香楽宮跡(宮町遺跡)出土
「両面歌木簡」のカラー写真・赤外線写真・復元木簡(模型)の写真

プロローグ●
「うた」を素材にした「歌」が昇華して和歌となる

第一章●
難波宮跡から出土した「歌木簡」

第二章●
紫香楽宮跡から出土した「両面歌木簡」
 1.表裏に「難波津の歌」と「安積山の歌」が書かれた木簡
 2.「難波津の歌」と「安積山の歌」は「歌」の手本だった

第三章●
典礼の席でうたう「歌」  
 1.律令官人は職務として「歌」をつくり書いた
 2.中国の「楽府」と日本の「歌」

第四章●
出土物に書かれた「歌」たち
 1.出土した「難波津の歌」たち
 2.出土した「歌」たち「うた」たち

第五章●
観音寺遺跡から出土した「難波津の歌」木簡の価値

第六章●
「歌」の記録と和歌の表記
 1.「歌」をうたう場と記録
 2.漢字で「歌」を書くとき和歌を書くとき

第七章●
五重塔の天井に書かれた「難波津の歌」と和歌

第八章●
典礼の場から文学サロンへ、そして贈答歌へ

第九章●
「難波津の歌」の世界と『万葉集』の世界

後書

付録
・関連年表
・主な木簡出土地図
・著者名索引
・キーワード索引

|

« 拝受 斎藤憲『ユークリッド「原論」とは何か―二千年読みつがれた数学の古典 (岩波科学ライブラリー 148)』 | トップページ | 中国で牛乳にメラミン混入(その9)中国の農家にメラミンを売っていた疑いのある違法製造業者を逮捕@中国河北省 業者は昨年秋、ヨソ者の業者から牛乳の蛋白含有量を増やす魔法の「蛋白粉」を仕入れて売りさばき、成分分析して自分で製造 「蛋白粉」ビジネスは中国全土の乳製品を蝕んでいる恐れ→追記あり »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 拝受 犬飼隆『木簡から探る和歌の起源』笠間書院:

« 拝受 斎藤憲『ユークリッド「原論」とは何か―二千年読みつがれた数学の古典 (岩波科学ライブラリー 148)』 | トップページ | 中国で牛乳にメラミン混入(その9)中国の農家にメラミンを売っていた疑いのある違法製造業者を逮捕@中国河北省 業者は昨年秋、ヨソ者の業者から牛乳の蛋白含有量を増やす魔法の「蛋白粉」を仕入れて売りさばき、成分分析して自分で製造 「蛋白粉」ビジネスは中国全土の乳製品を蝕んでいる恐れ→追記あり »