« 垂直降下@リーマン・ブラザーズの株価 | トップページ | 試合中に呪文を唱えて乱闘、11人死亡@コンゴ »

2008-09-17

首都圏産科崩壊 高リスク妊娠でもなかなか病院が見つからない

知人からメールが届いた。
 高齢のせいか、妊娠9週目に産科に掛かったのだけど、そこでは断られ、まだお産のできる産科が見つからない
とのこと。都内(二十三区内)在住の知人である。
これまで
 高リスク妊娠の方が、大学病院などでは出産を受けて貰えるから、病院探しが楽
という都市伝説があったのだが、やはり都市伝説だった模様。知人の奥様を診て下さる都内の病院が早く見つかることをひたすら祈念。

続き。(9/18 7:20)
産科医@学会旅行中先生が、ドイツからコメントをくださったので、こちらに掲載する。産科医@学会旅行中先生、ありがとうございます。


産科医@学会旅行中

 セレブ施設の予約状況は常識的な範囲です(妊娠確定後、児心拍確認して予定日が決まるくらいなら問題なし)。
 その辺が完全に二極化しているのですよ、この国は。
 分娩に関してだけは欧州式の、全員Equalな医療を受けられる国になって欲しかったのですが…上記の愚策により、残念ながら分娩も米国式絶望的システムに成り下がるようですね。今の日本の通常の分娩システムで100万円。今のDLRみたいなセレブ方式が200万円以上。いま安い市民病院の分娩予約に窮々としている層のお産は、ERの飛び込みか、大学病院の研究対象の2者振り分け(片方は新薬、片方は偽薬、どちらになるかは抽選)か、破産覚悟で100万円払うか。
 最近、だんだん割り切り始めました。産科医を守る気がないのなら、勝手にして下さい。崩壊して絶望システムに変わるのなら、我々の給料は一気に3倍増でしょう。年30万円のカス小遣いどころか、一晩30万円の世界。今の自分の勤務状況ならそれだけで月400万以上になります(^.^)。訴訟確率も3倍でしょうけど(..;)。
 技術のある人間をコケにしてきたツケが回ってくるだけです。よろづのセンセイたちも本当に大変そうですが、彼らは最後、信者のみ診療、という裏技もあると思います(望んでおられるとは思いませんが)。Fxxkin' see ya!

|

« 垂直降下@リーマン・ブラザーズの株価 | トップページ | 試合中に呪文を唱えて乱闘、11人死亡@コンゴ »

コメント

 首都圏では高リスクの分娩は諦めなければならない局面に入りつつあるようです。低リスクであっても、分娩場所が見つからないようであれば諦めが必要かと思います。

 神奈川、特に横浜の分娩医療の崩壊が首都圏にまで波及しつつあります。現場からは最早悲鳴しか聞こえてきません。また、厚労省医政局看護課による現実離れした看護師内診禁止の行政指導がトドメをさしています。

 口先では医療の安全確保といいながら、行政が実際に行っていることは人殺し、赤ん坊殺しと変わりません。

投稿: rijin_md | 2008-09-17 13:49

恐らく埼玉や神奈川からも東京にどっと押し寄せてるんでしょうね。山王病院や愛育病院のような高額セレブ施設も予約いっぱいですか?

投稿: ひで | 2008-09-17 13:58

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 首都圏産科崩壊 高リスク妊娠でもなかなか病院が見つからない:

« 垂直降下@リーマン・ブラザーズの株価 | トップページ | 試合中に呪文を唱えて乱闘、11人死亡@コンゴ »