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2008-09-05

死期が近づくと、認知症じゃなくても、知的な技能は低下する@スウェーデンの研究

年を取ると、
 前より頭の働きが鈍くなった
と、誰もがいい、周りも当たり前のことと考えているのだけれど、それは老化とは別に起こり、
 死期の指標になる
という研究結果が出た。
日経の「アメリカ健康最前線」より。



(9/4)認知症がなくても死期が近づくと知的技能が低下する

 高齢者は、認知症がなくても早ければ死亡する15年前から重要な知的技能(mental skill)の衰えが加速することが新しい研究により判明し、医学誌「Neurology(神経学)」オンライン版に8月27日掲載された。
 具体的には、言語能力、空間認識、知覚速度の衰退がみられるが、いずれも通常の老化(エイジング)プロセスとして生じるものではないという。この死亡前の「末期衰退期(terminal decline phase)」ともいえる状態は、初期の心疾患、身体面および精神面のエクササイズ不足、さらにはごく初期の認知症など、根底にあるいくつかの因子によって徐々に表れてくるものであると思われる。

 死亡前に認知能力の衰退が加速することは過去の研究からもわかっていたが、今回の知見により、比較的健康な人にも一種の末期的衰退がみられること、認知症のない人でも認知能力に影響を及ぼす脳の変化が長期間にわたって生じることが明確に示されたと、研究を行ったスウェーデン、イエーテボリGoteborg大学のValgeir Thorvaldsson氏は述べている。

 研究グループは、イエーテボリ市民288人を対象に70歳から死亡するまで知的技能を追跡。被験者は平均84歳で死亡した。30年にわたる研究期間で、それぞれの被験者について最大12回のメンタルヘルス(精神的健康)検査を実施するとともに、認知症発症の可能性について継続的に評価を行った。その結果、高齢者の知的技能の衰退が年齢や認知症とは無関係に始まることが判明。言語能力の低下は、死亡する6年以上前に急激に加速し、空間認識能力の低下は約8年前から明確に表れ始めた。対象を正しく素早く比較する能力である知覚速度の低下は最も早く、死亡の15年前から認められた。このような衰退の発生を測定することで、最終的には高齢患者の知能面の衰退を評価するための指標を確立できると研究グループは述べている。

 米テキサス大学医学部分校University of Texas Medical Branch(ガルベストン)のJames S. Goodwin博士は、正常な老化プロセスと死亡に向かうプロセスとの違いを示した点にこの研究の価値があると述べる。「一般に、加齢に伴い知的機能がどのように変化するかを考える場合、単なる高齢者と死期の近づいた人とを混同しがちであるが、この二者は同じではない」と同氏は述べ、今回の研究によって、いわゆる自然死に先立ち、知的機能の低下が加速する時期が存在することが極めて明確に示されるとともに、これまで考えられていたよりもずっと早い時期に始まることも明らかにされたと付け加えている。

原文

[2008年8月27日/HealthDay News]

70歳以上の高齢者288人を30年にわたってテスト・観察した研究の成果だが、対象がスウェーデン人なので、生活様式などが異なる日本人にそのまま当てはまるかどうかはわからないけれども
1. 知覚速度がまず衰え、早い場合は死ぬ15年前から衰える
2. 空間認識能力は、死ぬ8年前から明確に衰える
3. 言語能力は、死ぬ6年前には急激に衰える
ということだ。この研究は
 スタートが70歳時
というのがポイントだな。
70歳なら、まだまだ元気、というお年寄りはたくさんいる。そこを起点として、
 知覚速度・空間認識・言語能力の衰えをメンタルヘルス検査で調べ、かつ認知症かどうかをチェックする
という息の長い研究だ。そもそも、70歳時にこの調査に参加できるお年寄りは、その時点ではかなり元気な人だろう。

知覚速度というと、最近、大人用ゲームなんかで鍛えているお年寄りがいるなあ。
この結果は、わざわざテストして確認したものなので、空間認識能力の衰えが、他人に分かるくらい明確になるのは、この研究が言う、亡くなる8年前よりは後だと思うが、元気なお年寄りが空間認識に問題が出てきたら、それは死に向かう時間に入ったっていう指標になるのか。
言語能力の衰えは、お年寄りには、難聴の方も多いから、一概には言えないが、読んだり書いたりが億劫になったりするようだったら、ちょっと注意しないといけないのかもしれない。わたしの経験では
 高齢のため、年賀状をやめます
と宣言されたご高齢の方とは、その後、結構早くお別れすることが多い。

死にあらがうのも一つの行き方だろうけど、人間の体は、その機能を自然に止める前に、さまざまな準備をしているのだというのが、この研究の示すところだ。

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コメント

「手鏡」と呼ばれる「手の平と手の甲を交互に眺める。でも後で聞くと全然覚えてない」仕草があって、それが死ぬ直前くらいに出るそうだけど、それとも関係ありそうですね。

投稿: tarosuke | 2008-09-05 22:44

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