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2008-10-26

「マスコミたらい回し」とは?(その131)毎日新聞埼玉支局の桐野耕一記者「妻が妊娠9カ月なのに、何かあったら心配」奈良県南部の産科を絶滅に追い込み、全国の産科崩壊を助長したのは毎日新聞奈良支局だから文句はそっちに言ってね

いや〜、さすが
 社内の統制が取れてないことで有名な毎日新聞の記者様
の仰ることは、想像の斜め上を行きますな。

毎日新聞埼玉版より。


記者日記:産科医不足の悲劇 /埼玉

 身につまされる問題が東京都で起きた。妊娠中に脳内出血を起こした36歳の女性が複数の病院に受け入れを断られ、手術3日後に死亡したことだ。私の妻も妊娠中で、現在9カ月。さいたま市内の病院で診察を受けているが、もし何かあって転院になれば、県内の大病院はちゃんと対応してくれるのか不安になる。

 この問題の背景に産科医不足が挙げられる。産科医を取材したことがあるが、緊急のお産や手術もあり帰宅は遅く、宿直も多かった。「お産は成功して当たり前と思われ、何かあれば訴訟になる」と嘆く。これは体力、気力面からも過酷な仕事だと思った。産科を選ぶ若い医師が少なくても不思議ではない。

 しかし、この状況が続いていいわけがない。特別に報酬を補助したり、医療設備を整えるなど、国は産科医を増やすための対策を急ぐべきだ。奈良で妊婦が長時間転送されず死亡したのは06年。同じ問題が何年も繰り返されるようなら、行政に対し訴訟を起こしたい気持ちだ。【桐野耕一】

毎日新聞 2008年10月25日 地方版

おおおっと。
 奈良で妊婦が長時間転送されず死亡
って、
 救命の難しい脳内出血による病死
なんですが、それとも、毎日新聞では相変わらず、奈良支局の青木絵美記者(当時 現在は大阪支社に異動)が第一報で書き飛ばしたように
 CTを撮っていれば助かった
とか、その後産婦の脳疾患手術の手順について判ってない人たちが散々言い散らかした
 産科のあった病院で開頭していれば助かった
とかの
 大淀病院産婦死亡事例の時の報道姿勢
でしょうか。
おかげさまで、奈良県南部の産科は絶滅、奈良県内の残る産科も絶賛崩壊中、大量のお産難民が県内では出産できず、周辺の他府県に押し寄せ、
 産科崩壊ドミノ倒し
の様相を呈しております。もちろん、大淀病院産婦死亡事例報道の口火を切り、全国の産科崩壊を促したのは、
 毎日新聞奈良支局
であり、この報道が
 二つの報道賞
を取り、内一つは、毎日新聞のお手盛り報道賞である
 坂田記念ジャーナリズム振興賞
でしたね。
 2007-03-20「大淀病院産婦死亡事例」報道などにより毎日新聞大阪本社医療問題取材班が毎日元社長を記念した財団法人から第14回坂田記念ジャーナリズム賞受賞@3/15
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/03/14315_8252.html
桐野耕一記者におかれましても、社内報などで、当然大々的に扱われているので、よくご存じでありましょう。

今回の江東区の産婦さんは、報道されているところによると
 1時間ほど後に搬送されてきたときにはすでに呼吸停止
だったそうですから、これは手の施しようのない、重い脳血管の病気であり、実にお気の毒ではありますが、もし、設備の整った病院が元々のかかりつけの病院であったとしても、命を救うことは出来なかったと思われます。

医学的事実については
 無視して、扇情的な報道を心がける
のが、
 毎日新聞の社風
のようですから、おそらく桐野耕一記者におかれましても、大淀病院産婦死亡事例にしても、今回の江東区産婦死亡事例にしても
 搬送先が見つかっていれば、「命が助かって、赤ちゃんを育てられるお母さんとして今も生きている」
という
 脳の血腫を除去するほどの重い脳内出血の予後を無視した「扇情的な経過」
を期待されていることでしょう。

ところで、毎日新聞は
 社員および家族の「産科受診」への手厚いサポート
が売りだと側聞しておりますので、桐野耕一記者におかれましては、それほど奥様のことがご心配なのであれば、その
 社内の福利厚生のメリットを最大限に生かす
方向で臨まれるのがよろしいのではありませんか?

無事のご安産を祈念しております。

ちなみに、桐野耕一記者は敢えて触れてらっしゃいませんが
 埼玉県の産科救急は県外搬送に頼っている
のが現状でございます。奥様が9カ月になるまで、その事実をもしご存じなかったのであれば
 記者として、全く家庭を顧みる暇がないほど忙しかった
というのは単なる言い訳に過ぎず、かてて加えて
 行政訴訟を起こしたい
などと仰いますのは
 まったくもってお門違い
のように思いますが、思い過ごしでしょうか。
まずは
 自社の報道姿勢とそれがこの2年間で日本の産科医療に与えた影響
について、よくお考えいただいた方が賢明ではないかと拝察いたします。
日本中の産科難民の妊婦さん達は、恐らく、石を投げるとしたら、毎日新聞と共同通信にまず投げに行くのではないでしょうかね。

さすが、ネタに事欠かない新聞社でございますこと。

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