表情筋を鍛え食べる能力を改善する器具を1日3回3分間くわえるだけでお年寄りの介護の度合いが改善 脳の血流が関係?→パタカラという機器です
これが、本当だといいなあ。
時事より。
くわえるだけで介護度改善=顔の筋トレ器具、脳血流増加−おむつ、薬が不要に10月18日4時33分配信 時事通信
顔の筋肉を鍛える医療器具を口にくわえることで、高齢者の身体機能が改善することが、養護老人ホーム入所者を対象とした研究で分かった。17人中7人は要介護度が改善し、それ以外の人も、日中おむつが取れる、毎日使っていた座薬が不要になるなど、全員に明らかな効果がみられた。
研究を行った宮守歯科診療所(岩手県遠野市)の深沢範子所長は「通常は加齢もあり、介護度が改善することは考えられない。予想外の効果だ」と話している。
この器具は特殊なポリエステル製で、歯茎と唇の間に挟むようにくわえ、表情筋を鍛える。摂食機能の改善などに用いられる。深沢所長らは遠野市の養護老人ホーム「吉祥園」の協力を得て、昨年7月以降17人の入所者に、口にくわえて3分間維持するトレーニングを1日3回してもらった。
このうち、ほとんど介護を必要としない入所者らを除く10人について、先月、第三者機関に要介護度判定を依頼したところ、7人が改善していた。
要介護度4だった68歳男性は、ゆっくり歩ける程度から走れるようになり、要支援1に。85歳女性は、夜間の失禁が減少、自分で動かせなかった車いすを自在に操るようになり、要介護度3から2に改善した。
施設全体でもトレーニング開始後は、風邪や肺炎による入院がほとんどなくなるという効果があった。
器具を開発した歯学博士秋広良昭氏によると、このトレーニングで右側前頭葉の脳血流が増加することが分かっており、脳が活性化して身体機能が改善すると考えられるという。
まだ、研究対象が1施設17人だけなので、
どこでやってもこんなに劇的な効果があるか
わからないのだが、追試で同様の効果がある程度認められれば、今後、高齢者介護の現場では、この器具によるトレーニングが広まるかも知れない。
もっとも、こういう記事が出ると、自宅で介護をしている家族から
うちでも使ってみたい
という声が殺到しそうだな。
続き。(18:43)
s先生、m.teiさん、御教示ありがとうございました。
この器具は
パタカラ
という口輪筋を鍛える機器だそうです。
時事の記事の「パタカラ」は、恐らく医療用の
Mパタカラ
で、これは医療機関のみで扱っていて、保険が適用されるようだ。
上記ページに、Mパタカラによる訓練法と取扱医療機関が紹介されている。
取扱医療機関のリストを見たら、かかりつけの歯科医院が扱っていた。
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コメント
歯科医ですが、たぶんパタカラと言う器具ですね。
口呼吸等の悪臭癖による歯列不正の矯正の時によく使います。
そこまで劇的な効果のあるものではなく、トレーニングする時間分、マンパワーが投下されることによる改善が見られいるだけではないかと推測します。
たぶん他の運動でも同じだけの時間とマンパワーを投入したら同じような効果が出るのではないかと思います。
但し、口腔の筋運動だけですむので,他の運動と違い危険度が少ない、四肢の麻痺などがあっても使用可能などのメリットも多く、今後の報告を楽しみにしてます。
投稿: s | 2008-10-18 10:27
「器具を開発した歯学博士秋広良昭氏」と書いてあるから、パタカラに間違いありませんね。
http://www.amazon.co.jp/本/s?ie=UTF8&rh=n%3A465610%2Cp_27%3A秋広%20良昭&field-author=秋広%20良昭&page=1
表情筋全般を鍛える訳ではなくて、口輪筋を鍛える器具です。
うろ覚えですが、氏の著書に寄れば、一日3〜5回、一回3分トレーニングすれば、3〜6ヶ月で効果が自覚できるとあったように思います。
同じく著書の中に、乳児のばあい、1週間でアトピー性皮膚炎に効果が現れたとあったように思います。乳児の場合は、パタカラを使うのではなくて哺乳瓶にパタカラと同様の効果のある専用の吸い口を使うのだと思いました。
投稿: m.tei | 2008-10-18 18:33