ノーベル賞余話 名大と京大の「手柄争い」
恩師とこんな会話があった。
「ノーベル(物理学)賞の話な、名大と京大で、どっちの手柄や、ということ争ってるやろ」
「ああ、名古屋大学から京大に来て、どうのこうのいう話ですよね。あんなん、京大は名大に名誉を譲ってあげたらええのに。名大は初めての話なんやし」
「あんたもそう思うか? 」
「それに、京大はここで頑張らんとこれでノーベル賞貰える人が最後、いうわけでもないやろし、湯川先生から始まって、これからも、たぶんまた出るでしょ?」
「僕もそう思う」
「益川・小林両先生は、名大の坂田門下が花開いたのは、みんな知ってることなんで」
「次、京大で貰えるのは誰やろな」
と、以下は、次回以降、ノーベル賞を貰えそうな研究者の噂をした。
しかし、
名大と京大の「手柄争い」
の原因が、単なる「愛校心」ではなく、
独法化以降の「業績重視」の悪影響から
だったりすると、情けない。
おまけ。
ノーベル賞受賞が決まった3先生に文化勲章。産経より。
【文化勲章】ノーベル賞3氏含む8氏に 小沢征爾、田辺聖子両氏も政府は28日、平成20年度の文化勲章をノーベル物理学賞受賞の小林誠(64)、益川敏英(68)両氏と化学賞の下村脩氏(80)ら8氏に贈ることを決めた。文化功労者には狂言の野村萬(78)、作曲家の船村徹(76)両氏ら16氏を選んだ。文化勲章親授式は11月3日に皇居で、文化功労者顕彰式は同4日、東京のホテルオークラで行われる。
文化勲章の小林、益川両氏は素粒子物理学の分野で「小林・益川理論」を提唱。同時にノーベル物理学賞を受けた南部陽一郎氏(87)は、昭和53年に文化勲章を受章している。
下村氏は緑色蛍光タンパク質の発見により、海洋生物学の分野で初の受章。
(以下略)
で、よくある
ノーベル賞の後追い文化勲章
だったらしい。
読売より。
文化勲章に8氏…ノーベル賞3氏や小澤征爾氏ら
(略)
文化勲章は毎年5人ほど選ばれているが、今年は益川氏ら3人の受賞がノーベル賞決定後に決まった。の親授式は11月3日に皇居で、文化功労者の顕彰式は同4日に都内のホテルオークラで行われる。(2008年10月28日11時34分 読売新聞)
まあ、これはいつものこと。
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