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2008-12-24

母親が入院中の五女に腐敗したスポーツドリンク注射 同じ母親の3人の子どもがこれまで病院で病死

まさか、代理ミュンヒハウゼン症候群なのではないだろうな。
代理ミュンヒハウゼン症候群というのは、
 よい「親」
を演じるために、子どもをわざと病気にしたり、ケガさせたりして、入院させ
 甲斐甲斐しく世話をしながら、その子どもを虐待する症状
を指す。

子どもの頃、入院していた時、代理ミュンヒハウゼン症候群に近い事例を実際に見たことがある。
 他人が見ると「病気の子どもを熱心に看病するお母さん」
なのだが、実は
 かわいそうなのは当の病気の子どもではなく、ヒロインは「献身的な母親であるわたし」
なのだ。大部屋での入院だと、同室の患者さんの歓心を得るために、お菓子をばらまいたりすることもある。ああ、あんまり思い出したくないぜ。あの子は無事大人になったらしいが。その手の母親の口癖は
 うちの子は体が弱くて、病気がちで、よく入院するんです
だったりするわけで、世の人は
 病気の子どもを抱える母親には同情的
だから、なかなか代理ミュンヒハウゼン症候群であることが分かりにくい。
でもって、代理ミュンヒハウゼン症候群の母親が「美人」だったりすると、ほぼ100%に近くバレない。
 あんな綺麗なお母さんが、お子さんがずっと病気でかわいそうに
という同情は溢れるばかりに寄せられるが、実はその綺麗なお母さんが、子どもを自ら
 病気にしたり、ケガさせている
なんて、誰もその目で見ない限り信じられないからだ。

さて、今日ニュースになっているのはこんな話。
朝日新聞関西版より。


入院中の5女に腐った飲料注射 容疑で母親を逮捕 京都

2008年12月24日

 京都市内の病院に入院している1歳10カ月の娘の点滴チューブに古くなったスポーツドリンクを注入したとして、京都府警は24日、岐阜県関市に住む母親(35)を殺人未遂の疑いで逮捕したと発表した。府警によると、母親は「病気になればずっと看病してやれると思った。殺すつもりはなかった」と供述しているという。

 府警によると、母親は22〜23日にかけて、京都市左京区の京大病院の集中治療室(ICU)で治療を受けていた5女の点滴チューブに、古くなって細菌が繁殖したスポーツドリンクを注射器で注入した疑いがある。

 5女は敗血症の症状があり、12月初旬に母親の希望で岐阜県内の病院から転院してきた。血液内に通常は存在しない菌が入っていたため、病院が抗生物質を投与するなどして治療するとともに府警に相談していた。容体は好転していたが、23日になって再び発熱があったため、府警が任意で母親から事情を聴いていた。

 母親は注射器を持っており、「スポーツドリンクを7〜10日ぐらい放置して腐らせたものを注入した」と話しているという。

 府警によると、5女の父親は会社員で関市の自宅におり、母親が京都市内に滞在して看病していた。夫妻の間に生まれた子どものうち、ほかに3人が病死しているという。

わざわざ
 腐敗したスポーツドリンクを我が子に注射して、敗血症にする
こと自体、異常な行動なので、なぜ、この母親がここまで追い詰められているのかは、警察が調べるよりも、精神科医に診てもらった方がはっきりするだろう。
他の子も病死している、というのが、なんとも気になる。
たまたま、
 病気がちの子どもばかり生まれた
のだったら、いま生きている子どもを大事にしそうなモノなのだが。

続き。(16:20)
どうやら京大病院は
 代理ミュンヒハウゼン症候群の疑い
を持っている模様。
読売新聞より。


1歳女児の点滴に「腐った水」混入、母親を逮捕

 入院中の五女(1歳10か月)が受けていた点滴に、腐敗した水を混ぜ、殺害しようとしたとして、京都府警は24日、母親で岐阜県関市の主婦(35)を殺人未遂容疑で逮捕した。

 母親は混入を認めたが、「死なせるためではなく、子どもが病気になれば、付き添って看病できると思った」と殺意は否認している。府警は、母親が以前から、同様の行為を繰り返していたとみている。

 母親と五女は、夫と長女との4人家族。母親は五女に付き添い、京都市内に滞在していた。次女、三女、四女はいずれも、4歳までの乳幼児期に病院で病死したといい、府警は、それぞれの死亡の経緯についても慎重に調べる。

 発表では、母親は22日~23日夕、京都大病院(京都市左京区)小児科の集中治療室(ICU)で、敗血症の疑いで入院中の五女の点滴回路に2回、注射器で腐った水を注入し、殺害しようとした疑い。五女は一時、発熱などの症状があったが、現在は回復に向かい、命に別条はないという。

 府警や京大病院によると、五女は、原因不明の重症感染症にかかっているとして、12月2日、岐阜県内の病院から京大病院に転院。敗血症の症状があり、血液検査をしたところ、唾液(だえき)に含まれるカンジダ・アルビカンス菌などが異常に高い数値で血中から検出された。7日には五女の容体が悪化し、ICUに収容した。

 同病院は11日に府警に相談。府警が、ICUのモニターカメラで内部を録画して監視したところ、23日夕、母親が、カメラから隠すように五女を抱きかかえ、ポケットから何かを取り出すしぐさをみせたため、任意同行を求め、事情聴取。その際、かばんなどに注射器数本を所持しており、24日朝になって「水道水にスポーツドリンクを入れ、1週間~10日ほど放置して腐らせたものを、面会時間中に点滴に入れた。殺すつもりはなかった」などと供述。「以前にも同じようなことをした」とも話したという。

 母親が説明する犯行動機について、子どもに意図的に危害を加えて、周囲の関心を引こうとする精神疾患の可能性があると、京大病院が分析しているという。

(2008年12月24日15時05分 読売新聞)

代理ミュンヒハウゼン症候群って、治療できる類の病気だっけ?

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コメント

母親の治療より、母親をチェンジすればいいじゃん。母親に向精神薬を服用させたり、カウンセリング受けさせたりするのって意味あんの。虐待してる母で、精神科の通院歴ある人っているでしょ。日本の虐待防止対策ってズレてない?

投稿: mm | 2008-12-25 10:58

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20081225ddm041040022000c.html
ニュースを読むと、産まれては死に、また、産まれては、死に、、、という状態のだったようですね。

>一方、高木容疑者には他に4人の娘がいたが、同容疑者の義父によると、次女は01年7月に3歳6カ月で、三女は04年5月に2歳と少しで、四女は06年5月に生後9カ月で死亡した。「3人とも膠原病(こうげんびょう)だった」といい、入院先の病院で死亡したと話した。


投稿: 麻酔科医 | 2008-12-25 18:29

 以前いた病院でも似たようなの患者を端から見ていました。点滴の脇から親が排泄物?を混入していた形ですが、やはり治療しても下がらない発熱や通常考えられない菌の検出が毎日の様に起こっていました。下がらない熱、よく分からない弱毒の菌での感染を繰り返すため膠原病か免疫不全を疑われ、結局小児膠原病/免疫の先生が主に診ていましたが…主治医の先生大変そうだったなぁ…

投稿: ニート小児科医 | 2008-12-26 03:00

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