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2008-12-09

インドで70歳女性、体外受精で出産→「超長期不妊治療カップル」が鼓舞されちゃった悪寒

いやはや。
インドの社会・文化を考えると
 なによりも嫡子を挙げるのが大事
なのはヴェーダの昔から変わらないのだが、ここまで来ると極端。
朝日より。


70歳、体外受精で出産 インド地元紙「世界最高齢」

2008年12月9日10時12分

 【ニューデリー=高野弦】インドで11月下旬、70歳の女性が体外受精で妊娠し、女児を出産した。地元紙タイムズ・オブ・インディアなどが8日付で伝えたもので、同紙は「世界最高齢での出産」と報じている。

 出産したのは、インド北部ハリヤナ州に住むラジョ・デビさん(70)。デビさんは結婚後50年以上、子どもができず、今年4月に不妊治療で受精卵を移植したという。卵子の提供者などは明らかにされていない。

 治療にあたった医師のアヌラグ・ビシュノイ氏によると、体への負担を考え、双子を妊娠しないような方法で治療を施したという。母子ともに健康で、デビさんは同紙の取材に「長く子どもができなかったのでうれしい」。父親のバラ・ラムさん(72)は「親類が大勢いるので子育てには問題ない」と話した。

 ビシュノイ医師は別の地元紙の取材に「インドの人口の15%が不妊の問題に直面している。しかし、もはや社会的なタブーではなく、科学的に治療できる」と語った。

子どもが欲しかったという夫婦の気持ちは分からないでもないが、70歳を妊娠させるという医療行為には疑問を禁じ得ない。

"The Times of India"紙の元記事。


TIMES VIEW | The fitness of mother and child

70-year-old woman in India gives birth to a baby conceived through

IVF technique

Should we be pushing the limits of the possible only because we have sufficiently advanced technology to do so? A 70-year-old woman in Haryana, Rajo Devi, gave birth to a baby after she and her husband childless after 55 years of marriage opted for in vitro fertilisation (IVF). Although the technique is used to facilitate conception in childless couples who suffer either partial or complete infertility, IVF has also been used in India and other countries to enable post-menopausal women in their 50s and 60s to conceive and deliver babies, though this is more the exception than the rule. However the new parents in rural Haryana are well into the 70s, and their deliberate decision to conceive and carry to term a baby in their twilight years raises several questions.

How physically fit would a mother of 70 be, pre- and post-delivery, having reached menopause 20 years ago? India is notorious for its appalling maternal and infant mortality figures, among the highest in the world. The UNICEF's 2008 figures for India show that every year there are 136,000 maternal deaths and for every 1,000 live births, 57 infants die besides the many neo-natal deaths. The reasons are largely malnutrition, poor health care, lack of sanitation and ignorance. With IVF and other assisted reproductive technologies now increasingly available throughout the country, it is a matter of concern that more elderly couples who are childless might opt to have babies despite their age, if only to escape the stigma of not leaving behind an heir to carry forward the family name.

The 2001 Census estimated life expectancy at birth in 2007 as 71 for females and 66 for males. These are far below that of countries like Japan and Europe where efficient public health care and high standards of living ensure that risks to mother and child are low. Besides, geriatric parenthood might leave a child orphaned and rudderless early in life. IVF regulation might have to specify an upper age limit, disqualifying over-aged parent-candidates.

生んだはいいが、この子が育つまでに両親は生きているのか。
この子にトラブルが起きたとき、両親が対処できなかったら、誰が面倒を見るのか。
子どもの幸せを一番に考えた出産ではないことは確かではないだろうか。

続き。(12/10 16:20)
しかしなあ、このニュースを聞いて
 やっぱりわたしたちは不妊治療を続けなきゃ
とか
 もう一度不妊治療を始めよう
とか
 超長期不妊治療カップルが「元気を貰った」りする
ととっても厄介。
念頭に置いてるのは
 女性が40代後半以降で不妊治療を続けている
など、生物学的には、不妊治療の継続をあまりオススメできない方々のことだ。
 54年間待って子どもを授かったヒトがインドにいるなら、わたしにもできる
と違う方向に行きそうで実に怖い。

今日辺り、高齢カップルが、不妊治療クリニックを
 「希望」を抱いて
訪れてないか、氣になる。

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