NHK津局の謎 短い昼の20分枠生産者訪問V制作にかけた人員30人を自ら誇る→追記と訂正あり
NHK津だけで放映されている
津放送局の仕事を紹介するミニコーナー
がある。番組と番組の間の30秒-1分の間に流される。最後に三重弁でなんかキャッチフレーズをいうのだが、わたしは三重弁の聞き取りが出来ないので、何を言っているか理解できない。
で、先週見掛けたのは
県域内ロケの大名行列
についてだった。
たかが県域放送(だと思った。あるいは管中か?)20分尺の生産者訪問の短いV制作
に、NHK津局が動員した人数は
総勢30人
だそうな。全編が生送出だったのかどうかも謎。で
30人を統括するオレはエライ
とかいうおじさんが嬉しそうに映っていた。さすがだな、NHK津。
みなさまの受信料使い放題
ですな。
(追記と訂正 19:37)
コメント欄で次のようにご教示いただいた。
先ほどこのミニコーナーを見ましたが『地域ネタの短いV制作』ではなく「生中継ふるさと一番!」の生放送だと思います。放送開始時の時計が12時20分でしたので間違いないかと。ちなみに三重弁のキャッチフレーズは「いっつもどこでもいっしょやに」と言っております。
三重県民さん、ご教示ありがとうございます。
「生中継 ふるさと一番!」だったそうで。
直近の三重全中の「生中継 ふるさと一番!」はこれだ。
2008年 11月27日 (木)放送 寿司よし 干物よし 熊野のサンマ ~三重県 ・熊野市~11月になると熊野灘に、「サンマ」が産卵のため、三陸沖から南下してくる。産卵を終えたサンマは適度に脂が落ち、身がしまっているのが特徴。
三重県南部、熊野市木本町(きのもと)の風物詩といえば、和歌山県まで続く七里御浜海岸に干される「サンマの丸干し」。サンマの大きさや脂の乗り具合で塩の量を調節してまぶし、翌朝まで漬け込み、2~3日干せば、「丸干し」が完成する。
もう一つ冬に欠かせないのが「サンマ寿司」。開いたサンマを砂糖や塩、柚子などを入れた酢に漬け込んで、丸ごと一匹のサンマでご飯を巻いて作る。
干物や寿司と、一手間かけて食される熊野独特の食文化を紹介する。旅人:岩本 勉
中継お届け人:澗随操司アナウンサー
そう、あの
昼のニュースの後、誰が見てるのかよくわからない、ゆるい作りの「地域密着情報番組」
である。だいたい、本放送そのものの尺は20分。で
なぜ生中継を出しているのか不明な内容
を垂れ流している。あんなのVでもいいだろうに。
この手の放送は
事前に死ぬほどリハーサル
をやる。訪問先の漁師さんとか農家の人とのやりとりは、くだらないくらい何回もリハを重ねた後に本放送となるわけで、
時間の浪費
の最たる者だ。
まあ、
中継技術の保持のための「アリバイ番組」
以外に、あまり存在意義を見いだせない。あとは
受信料を払っていただくための「地方へのサービス」
って辺りか。
そもそも
平日の昼の時間に緊急性も速報性もない生中継20分尺番組を送出する
こと自体、相当な電波の無駄遣いなのだが、NHKはこの昼の
全国生中継枠
を守るのが好きだ。
一体、あの緊張感のない20分尺番組で誰がトクをしてるのか、いつも不思議に思っている。
その上に、各管内では、毎月1回は金曜日の夜19:30〜の30分枠に
小さな旅(局によって名称が違う)
を制作していて、毎回、
地方局制作の地元名産紹介番組は似たようなラインナップ
になってしまう。理由は簡単。
前、こんなの作ったから
と、前任者のVを渡されて、提案を上げさせられるから、冒険が出来ない。たまに出来る局員が画期的な内容を書いても
これはダメ
とか、上のおじさん・おばさんに押し戻されて、毎回似たような内容になる。中継先も、所謂
押さえ
に近い感じで、毎回似たようなメンバーの順列組み合わせだ。
そもそも、そんなに長いこと(最近は5年くらい任期があるようだが)その地方にいないNHK職員が、赴任地に愛を感じているかというと、東京生まれが多いから、
田舎は嫌い
という手合いが多い。そうなると
地方からの全中ネタ
は
失敗しない、やっつけ仕事
ということになる。で、結局は
津局の「30人出して、無事中継が終わりました」
という民放だったらあり得ない
人数自慢
をするくらいしか、「手柄」がない、ってことになる。しかも
その「手柄」はNHK内部では通用するが、わざわざ「送出」までの「メイキングV」をつくって、「みなさまの受信料」をお支払いいただいている「視聴者」に自慢するようなモノではない
のだが、どうも津局は
全中出して、放送事故なくて、エライでしょ、ボク
という顔出ししたい制作者がいるようだ。たぶん、この「メイキングV」の予算は
視聴者技術の予算(受信料をお支払い頂けるように、さまざまなサービスをする部門)
から出てるんだろうな。
で、それもこれも
原資は「みなさまの受信料」
なのだ。NHK津局管内の視聴者はあの
津放送局紹介ミニコーナーの馬鹿馬鹿しさ
に、よくつきあっていると感心する。今回に限らず、毎回
真摯に働くNHK職員
といった内容の
NHK自画自賛V
しか流れないからな。
局員の自画自賛のためにも、「みなさまの受信料」を使っております
という厚顔無恥振りがステキだ。
(追記と訂正 終わり)
今時、民放で
地域ネタの短いV制作に30人掛けられるところ
なんてないだろう。つか
どうやって30人動員しないと番組制作ができないのかという、説得力のある「提案」を上げた
のか、そっちの方が気になりますな。
津局と同程度の規模の奈良局は、月〜金平日帯で、
ならナビ(18:10-19:00)
なら845(20:45-21:00)
を送出している。津局はどうかというと
ほっとイブニング(名古屋局制作)を20分流したあとにほっとイブニングみえ(18:30-19:00)
ニュース845東海(名古屋局制作)の最後にニュース855みえ(20:55-21:00)
と、名古屋局におんぶにだっこ体制。奈良局よりも
帯ローカル番組は省エネ制作
である。その分、
県域ニュース枠の余った制作費で大名行列ができる
ってことなのかね?
ちなみに
NHK奈良の電波受信域は地上波レベルでは県域内の20%しかカバーしてない
って話。視聴者の絶対数の少ない奈良局の方が、なぜか熱心に県域ローカルニュース制作をしている。
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コメント
ネットで暴走する医師たち
もうひとつの医療崩壊で何がおきているのか
鳥集徹
http://www.wave-publishers.co.jp/np/shinkan.do
この本で君について書かれているよ
投稿: 通知 | 2008-12-22 14:31
はじめまして、いつも興味深く拝見させていただいております。
先ほどこのミニコーナーを見ましたが『地域ネタの短いV制作』ではなく「生中継ふるさと一番!」の生放送だと思います。放送開始時の時計が12時20分でしたので間違いないかと。
ちなみに三重弁のキャッチフレーズは「いっつもどこでもいっしょやに」と言っております。
投稿: 三重県民 | 2008-12-22 19:28