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2008-12-27

目が疲れると思ったら

昨日は、稲葉眼科で定期検診。
最近、どうも目がよく見えない。いつも見えないんだけど、更にシャレにならないほど見えてないので、視力検査(当然、裸眼では測らず、矯正して)の時に、
 視力がいい方の左目の視力
を尋ねたら
 0.01
だって。そりゃ見えてないはずだ。参りますな。
ちなみに、数値で出る視力は0.01が最低。あとは
 指数弁(目の前の指が何本かわかる)
 手動弁(目の前で手を動かしているのが分かる)
 明暗弁(明るいか暗いかが分かる)

 文字で書く視力
になっていく。

左目の視力は急に落ちたのではなく、ここ1年ほどはこの視力で来ているということなんだけど、
 目が見えている時間がどんどん短くなっている
ので、作業時間の配分をまた考え直さないとな。
全盲と弱視の違いは、
 弱視には強烈な眼精疲労がついてくる
という点で、こんな誤差みたいな視力でも、モノを見ようと努力するから、目を使うとすごく疲れる。目の調節力は経年劣化しているので、これはしょうがないにしても、遠距離を見るのが結構大変。この視力での遠距離というのは
 普通の人が外出して見る範囲の距離
で、この頃、買い物に行くと滅茶苦茶疲れるな〜と思ってたんだけど、まあ、これだけ落ちていれば、疲れるのが当たり前。普通は、介護して貰わないと辛い視力なんだけど、視覚障碍者についてくれる介護ボランティアの人も、そう人数がいるわけでもなく、より障碍の重い方(具体的には全盲とか明暗弁程度の視力の方)を優先してあげたい。それに、まだ一人でなんとかしようとすると、一応どうにかしちゃってるからなあ。この努力がいいのか悪いのか謎だけど。

ちょっと困っているのは、右目と左目の視力差がなくなりつつあることで、最近続く吐き気は、どうやら
 右目の複視の映像を消せなくなってきている
ことから起きているようだ。右目は3回手術してもダメだった斜視のせいで、廃用性弱視になって久しいのだけど、
 左目と比べて約3〜5°くらい水平方向にずれた映像
を見ている。左目が圧倒的に見えていた時は、右目が見ている「軸のずれた複視の映像」を脳のレベルで消すことが出来たのだけど、今くらい視力が接近してくると、それが難しくなっている。複視自体が、ものすごい眼精疲労をもたらすので、できれば、右目の映像は「なかったこと」になっているといいのだけどね。でもって、右目が全然見えないと今度は
 普段は潜伏性眼振なのが、片眼視だと顕在化して、ひどい眼振が起こる
のだ。だから、右目に眼帯なんてことになると、眼振がひどすぎて、ものを見ること自体ができなくなって、活動停止状態に追い込まれる。
眼科レベルでは、体についているだけで、使ってない右目とはいえ、ある程度は視力をつけておかないと困るのだ。
 左目しか使ってないけど、両眼が開いてないとダメ
なので、視力は出ないが、右目もコンタクトレンズや眼鏡での矯正は欠かせない。今入れているコンタクトレンズでは、「アキュビューオアシス乱視用」の右目の近視度数が-7.0だ。(ちなみにジョンソン アンド ジョンソンは、「売れない、乱視度数の高いレンズは作らない方針」なので、残念ながら、「アキュビューオアシス乱視用」はいいレンズなんだけど、わたしには乱視度数が足らず、レンズを装着した上で、乱視矯正用の眼鏡を更に掛けて乱視矯正をしている。乱視矯正用の眼鏡が高いのよ。)
あちらを立てれば、こちらが立たず、キリのない
 モグラ叩き
みたいなもので、日々時々の微調整が欠かせない。
それにしても、吐き気のある割には、ちっとも痩せないのは、こまったものだな。あと5kgくらいは体重が落ちるとありがたいのだが。

ということですので、来年の年賀状、やや遅れて届くことになるかと思います。わたしの日常作業の中で、一番大変なのが
 自分の手で、決められたスペースに文字を書くこと
なので、年賀状を下さいますみなさまには申し訳ありませんが、しばらくご猶予を。

最近料理に情熱がいまいち沸かない理由も納得。
手元が見えてないんだもん。細かい作業が難しいので、無意識に避けてたんだな。
意識を持って動いている「本人」よりも、意識下で体をコントロールする「中の人」の方が、頑張っている模様。
聴力のレベルが落ちているのも、落ちる一方の視力の補いに勢力を割いているから、以前なら勝手に聞こえていたレベルの聴覚情報をオミットしてるのね。
ま、障碍があると、ムリをする分、健常者よりは老いが早いから、
 実年齢+10以上
くらいの気構えで、これからは暮らすことにしよう。

しかし、この視力で、来年春には、一人で海外出張予定なんだが、大丈夫かなあ。行き先は、大都市なんだけど。ちょっと心配。

いまのところ超近距離の視力は変わりなく、手元30cm以内の文字に関しては問題ない。まあ、
 その視力で文字が見えるはずがない
というのは、中学の頃から言われてたわけで、それでもずっと文字は見えているから、相変わらず
 人間OCRの機能
は、働いてくれている。たぶん、普通の人は、わたしの
 文字が見えている状態の映像
を見ることが出来たとしても、そこに映っている
 「わたしが文字と認識している映像」から文字は読みとるのは難しい
だろうと思う。
買い物などができるのも
 形と色で物体をパターン認識している
からで、半分は気合いみたいなもんだ。

子どもの頃から視覚障碍がある人の「見えている世界」って、実は、よくわかってないことがたくさんあるらしい。

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コメント

 毎回楽しみにRSSリーダーに登録して、
 楽しく拝見させていただいております。
 ありがとうございます。

 しかしながら、基本の基本は
 やはり「カラダ」であることは言うまでもありません。

 どうかくれぐれもムリをされることなくご自愛下さい。
 陰ながらで恐縮ですが応援しております^^

 

投稿: JOE | 2008-12-28 10:35

「障害物を避ける」などの身体的反射については実例がいくつもあるようですが、そこが人間の意識上と結びついて独自が可能になるという例はもしかしたらあまり例のないケースなのかもしれません。ともあれ、お体お大事にしてください。

スラッシュドット・ジャパン | 視力を失った男性、障害物を設置した通路をぶつからずに歩く
http://slashdot.jp/science/article.pl?sid=08/12/26/1244204

投稿: Ryuji | 2008-12-28 16:06

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