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2008-12-04

産科医療崩壊 「双子の片方は死産でした。妊娠中からわかってたのでわたしたち夫婦は納得したのですが、嫁の父が法曹関係者で、訴訟を起こしたがって大変でした」

産科関連の訴訟が増えている、という話を裏書きする書き込み。
【社会】 自宅で早産した未熟児、7病院が受け入れ拒否し10日後死亡…「総合周産期母子医療センター」の市立札幌病院も拒否★2スレッドより。


883 :名無しさん@九周年:2008/12/03(水) 10:56:22 ID:0vE9U45G0
うちは第二子が双子だったんだが、片方が死産だった。
片方の子の発育が良くないことは超音波検診の時点でわかってたし、
主治医の先生もかなりの時間を割いて俺たち夫婦に状況を説明してくれた。
でも、嫁の実家(親父が法曹関係なんだが。。。)は
医療過誤で訴えろって騒ぎはじめてしまって、、、
もう義父なんて裁判で勝ってこそ死んだ子の供養になる、くらいの勢いで。。。

死産の子の件は夫婦でやっぱり落ち込んだけど
幸いもう片方の子は元気に育ってるし、
死んだ子は死んだ子でそれも運命だったんだなって、受け入れるようにした。
嫁の実家を納得させるのは大変だったけど、訴訟だけは避けられたし)

結局、すべての胎児が健康に生まれてくる訳ではない。
なんか、>>1みたいな記事読んでるとさ、
そういう当たり前のことを理解出来る人が世の中には少ないのかなって思ってしまう。

極めて残念な話ではあるのだが、どんなに手を尽くしても助からない赤ちゃんはいる。
ましてや双子、リスクは格段に大きくなる。本来、人間の子宮は1人の赤ちゃんを育てるようにできているから、多胎妊娠は、それだけで、赤ちゃんにもお母さんにも、大きな負担をかけることになるのだ。
883さんご夫婦は、双子の片方を亡くす、という不幸を、理性的に乗り越えているけれども、当事者ではない家族には、
 双子の片方が、お腹にいるときから発育に問題があって、そのことを納得する
というプロセスが欠けている。だから、
 双子が二人とも無事生まれないのは「医療過誤」
という発想になってしまうのだろう。

883さんは、お子さんの不幸な病気を受け止め、奥さんのご実家の主張を退けることができたけれども、世の中は、そういう家族ばかりではない。中には、そうした
 当事者以外の家族の強い主張
に押し切られる場合もあるだろう。しかし、
 助からない可能性が高い
という、事前に分かっていた医学的な事実を無視して
 裁判で勝ってこそ死んだ子の供養になる
という、
 誤った愛情の発露
による不幸な訴訟が続出するようだと、ますます医療現場から医師や医療スタッフは立ち去っていくのではないか。
 自分の娘は「死産などしない」そんな「問題のあるような体ではない」
という考えが、この場合にはあるだろう。要するに
 娘が問題のある出産をすることで、親である自分のプライドが傷つけられることが許せない
という感情が根底にあるのではないかと感じる。つまり
 娘の「問題のある出産」を認めることは、親である自分に「欠陥があった」と認めることになるのが耐え難い
のではないのか。
 エリートと呼ばれる法曹関係者
だからこそ
 自分になんか欠陥があると推定されるような事象を認めたくない
のではないか。そうなると
 孫の一人が死産だったのは「娘の母胎には問題がない」のだから「医療過誤」
という結論になるのだろうな。

なぜ、祖父や祖母の「全能感」を満足させるために、悲しみを乗り越えようとしている当事者である父母夫婦が訴訟を起こさなければならないのか。そうした要求をつきつける祖父母がいるとすれば、理解に苦しむ。

不幸にして子どもが障碍を負った場合、婿や嫁であるその子の父母に向かって
 うちの血筋にそんな者はいない
と言い放つ祖父母の発想とよく似ていると思う。

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コメント

なんで世の中に安産祈願のお守りがあるのか、わかってない大人が多いんです。
産まれて、そして育っていくことに、どれだけのリスクがあるのか…

投稿: REX | 2008-12-04 15:02

自分に欠陥があるわけがない、の思いが、自分の娘、自分の孫の「落ち度はない」につながる、というお考えにはっとさせられました。
確かに、ご両親より祖父母のほうが、赤ちゃんの障害や死亡に敏感な反応を示します。
アレの背後には「孫かわいさ」の他にもそういう気持ちの動きがある、と思うと納得できる気がします。

当事者のご両親の気持ちを癒すほうでなく、傷つけるほうに向かっているのに、気付かないのですね。

なんだかなぁ、と思います。

投稿: suzan | 2008-12-04 15:55

 もうご存知かも知れませんが、2008.3月に厚労省発表の以下の資料、p52の図をご覧下さい。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/03/dl/s0312-8c.pdf
医事関係訴訟事件の診療科目別既済件数(診療科別の「訴えられる確率」みたいなもの)を見ますと、どの科でも医師1000人あたり2~3人は訴訟になってる事になりますが、産婦人科はこれが16.8です。ひどいでしょ。
 産婦人科医だけが他科に比し特別劣等生で、ミスばかりしている、という事じゃないですよね。これで若い医学生に「産科医になれ」と命ずるのは、非人道的所行と私は思います。産科医を追い詰めてるのは誰なのか、よく考えろよマスコミ共。

投稿: TOM | 2008-12-04 19:49

さらに、訴訟の手前の「示談」で終了している暗数を含めると、恐ろしい数字になると思います

投稿: 東大寺 | 2008-12-06 09:13

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