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2008-12-21

なぜチョモランマ(エベレスト)登頂成功直後に死ぬヒトがいるのか

世界最高峰のチョモランマ(エベレスト)は、登山家に憧れの山だ。
若い頃は貧乏で行けなかったが、ある程度懷に余裕が出来た年齢層のアマチュア登山家が、休みを利用して行ったりするわけだ。
で、時に耳にしたのが
 登頂には成功したが、下山の際に亡くなった
という話。なぜ、そんなことが起きるのか、internalmedicine先生のblog「内科開業医のお勉強日記」で、その原因が
 高地脳症
にある、という研究成果を紹介されている。
エベレスト山登頂死亡者の検討・・・高地脳症の関わり大きい 2008年 12月 20日

高額な登山ツアー料金を支払えるだけの経済的余裕ができたときには、体力は衰え、最高峰を目指すのに十全な体調を維持するのは難しい年齢になっている。そこへ8000m以上の高地という苛酷な環境で、高地脳症による判断の遅れや混乱が生じるのだから、登頂に成功しても生還できないヒトが出てくる訳か。

おまけ。
こんなすごい質問をするヒトがいる。
登山経験は、ぜんぜんないのですけど。 エベレストを登ってみたいのですけど。

山も舐められたモノですな。

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コメント

チョモランマは現在世界的にガイド登山の対象とされるようになってきており,通常ルートから酸素を吸い荷物をシェルパなどに持ってもらったクライアントが登るというチームが増えています.世界最高峰であるネームバリュー,それにもかかわらずK2ほどの難峰ではないこと(決して「簡単」ではないが・・・),通常ルートについては情報が豊富でタクティクスが確立されていること,他のガイドチームが張った固定ロープをあてにできること,などが人気を集める要因になっています.

高所はそれ自体隔離された世界なのでそこで何が話され何が決定されたかは部外者には分かりません.しかし疑われているのは,ガイドやガイド社が,頂上に送った客の数(ないし率)を競うために無理を重ねているのではないかということです.ただしこの説は確かめられたものではなく,無責任に言うことは慎まなければいけないのですが.(それに,あと少しで頂上だという時も客の様子をみて「無理ですあきらめてください」と毅然として言えるガイドはたくさんいます)

わたしはクライマーです.現代ヒマラヤクライミングの最前線は,当然ながらこうしたガイド登山の高所挑戦ではなく,難ルートに対する少人数での無酸素アルパインスタイルです.たとえば今年度のアジア最高レベルの登攀と認められたのは,日本人トリオによるカランカ(6931m)北壁初登攀です(もちろんアルパインスタイル.使ったロープはたったの3本.すべての荷物を自分たちで挙げ自分たちで下ろしてきた.今では当然となっている衛星電話さえも持参せず).が,このギョウカイはかなりマイナーで,マスコミには(遭難以外で)広く取り上げられることはまずありません.かつて行われた女性ペアによるチョー・オユー南西壁アルパインスタイル(ちなみに成し遂げたのは日本人ペア)なんてものすごい記録なのですが,知っていたらかなりの通だと言えるほどです. もっとも,報告に出てくる地名は仕方ないとしても,使われる専門用語があまりになじみがなさすぎるというところも原因なのかもしれません.

そしてまた,より高いところに行きたいという「わかりやすい」価値基準ではなく,もっと別の価値を(トップクライマーは)クライミングに求めるようになってきているというその変容をクライマー以外に伝える努力が不十分なのかもしれません.

投稿: あがたし | 2008-12-21 16:10

 仕事で登るというのが結構危険らしい、一人だとあと100Mとか、あとヒラリーステップだけというシーンでも引き返すことができますが、仕事が絡むとそうも言ってられなくなる。
 しかも一度仕事に失敗すると、二度目は無いと思い詰める。
 いや、実際二度目は無い場合が多いから、えいやって登って死ぬ。
 あと最後の登山経験全然ないけど登るってのも居た。
 エベレスト大量遭難の原因と言われてしまった難波康子さんのように、力量に不安があるが登ってしまう人もいる。
 そして彼女もお亡くなりになってしまった。
(実際には彼女の責任はそんな大きく無い、もっと問題なのは35キロの通信機器を背負わせさらにソリに乗って引いてもらった富豪とか、人を誤認した登山ジャーナリストとか)

投稿: 丸々 | 2008-12-21 19:04

 あと関係ございませんが、世界最高の登山者は、難波康子氏も亡くなったエベレスト大量遭難の時にも居合わせたロブサン・ジャンプ氏だと思っています。
 8000M級無酸素登頂20回を越え、8000M級登山成功など数限りなし。富豪をソリに乗せて35キロの通信機背負って登山したのも彼です。
 雪崩で無くなりました、享年はたしか23歳。
 奥さんと子供が一人いたはずです。

投稿: 丸々 | 2008-12-21 19:11

このところ、登山遭難物をたくさん読んでいます。まったく登山しませんが、きっと、危機管理とかに、共通点を求めているのかもしれません。

http://www.shizen-taiken.com/hkonishi/20021110f.html
雪崩でなくなった時の様子ですね。

投稿: 麻酔科医 | 2008-12-22 00:26

調べものをしていて、エベレストで検索し、天漢日乘の発言に丸々さんが付けているのコメントを拝見しました。
「エベレスト大量遭難の原因は難波康子さんで、力量不足である・・」は何を根拠にした発言なのか理解に苦しみます。公募登山隊に参加したジャーナリストで、「空へ」の著者ジョン・クロッカー(?)にもそのような記述はないし、丸々さんが彼の責任とも言ってますが、彼の責任でもありません。
力量不足と言われている難波康子さんは既に6大陸最高峰登頂者で、エベレスト登頂で7大陸最高峰登頂者ですから、力量不足との発言もの大きな間違いです。間違った発言が簡単に掲載され、それを読んだ人は信じてしまう。怖い世の中です。この手の発言には慎重にするべきです。

投稿: ヨギ | 2009-05-13 19:28

難波康子の力量不足についてはジョン クラカワー著の「空へ」の中にちゃんと書かれてますよ。それも遠まわしでなく、ストレートに登山家としての能力が足りないのではないか、といった具合に書かれてます。人を非難する時はちゃんと読んでからでないと恥かくので注意した方がいいですよ。

難波康子は日本では登山家として有名で各大陸の最高峰登頂したかもしれませんが、山はそんな経歴は考慮して手加減してはくれません。特にヒマラヤの各山々は経験があっても死ぬ可能性が高い山なんです。山で必要なのは数じゃなくて質なんです。

投稿: えんらく@チョモランマ | 2010-06-19 18:19

ジョン クラカワー著「空へ」で書かれていた難波康子の力量不足について言及した部分です。
文集文庫版 P128
”いっぽう、べック・ウェザーズと、とりわけ難波康子は、力不足のようだった。二人とも足元が怪しく、数回もアルミ梯子を踏み外してクレバスへ転落しそうになったし、難波康子は、クランポンの使い方もろくに知らないようだった。”
P261
”ここで、ロブ・ホール隊の顧客、難波康子のあせりと技術不足が、危うく悲劇を引き起こしそうになった。(中略)彼女のエベレスト挑戦が、日本ではちょっとした話題を巻き起こしていた。そして、遠征期間中はこれまでずっと、のろのろとして自身なさそうだった彼女が、今日、頂上を照準に捉えた途端、これまでになく活気付いてきた。(中略)今、ベイドルマンが顧客たちより三〇メートルほど高みで、不安定な格好で岩にしがみついているというのに、康子は熱中するあまり、上から垂れているロープにユマールを噛ませた。ベイドルマンは、まだロープの先端を固定していない。康子が体重をそのロープに掛けようとした瞬間――もし、そうしていたらベイドルマンは引きずり落とされていただろうが ――あわやというときに、マイク・グルームがあいだに入って、焦ってはいけないと穏やかに康子を叱責した。”

もちろんジョン クラカワー自身が思い違いをしている可能性は十分あります。ブクレーエフに対する非難は過剰な感じですし、遭難当時に別に遭難したインド隊を救助しなかったというデマをファイナンシャルタイムスに載った記事だけを見て信じた挙句に、日本の福岡隊非難の文を書いてるといった具合です。クラカワーの文章を見ると、自分の視野に入っていない、つまり本人が見ていない事象については客観性に欠ける部分も見受けられるので、この記述をそのまま全部を信用できるか、という疑問も出ます。

ですが、難波康子の技術については実は訳者が(独自に)付けたと思われる記述があります。
P129
”※難波康子は、これまでにもアカンカグアや、マッキンリー、エリブルース、ヴィンソン・マシーフなどでクランポンを使ったことはあるが、こういった山の登高では、本格的アイスクライミング技術は、全然とはいわないまでも、あまり必要としない。どの山も大部分が比較的緩やかな斜面からなり、しかもその斜面は、砂利のような石ころか雪、もしくはその両方でできている”
…このように訳者も遠まわしに難波康子の技術不足を認めているところを見ると、どうやらこの部分のクラカワーの記述はある程度あたっているものと判断してよいものかと。もし違うなら福岡隊の場合みたいな反論文になるはずですがそうなっていないですし。

まぁ言い方悪いですが”6大陸最高峰登頂者”なんて肩書きなんて所詮”お飾り”です。そして難波康子については世間一般で言われていたような技術を持った登山家ではなかったと推測される部分があった、ということです。もしかしたら天候の急変が無かったなら彼女は生きて帰ったかもしれません。でも遭難に”もし”はないのです。遭難するには理由があり、そのうちのひとつが力量不足に絡んでいた、という可能性があるのです。

ただまぁ遭難死した事は不幸なことで、その点に関しては難波康子さんのご冥福をお祈りして止まない次第です。

投稿: えんらく@チョモランマ | 2010-07-19 14:42

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