医療破壊報道 毎日新聞西部(九州)本社の藤清隆記者「全国各地で救急搬送を拒否した病院は患者を捨てた」と暴言
さすがは
医療破壊報道に血道を上げる毎日新聞
ですな。いまや
全国規模で、各地の医療破壊報道に勢力を傾けている
ようだ。
毎日新聞北九州版に載ったらしい、
毎日新聞記者得意の「随筆的雑文」
だが、素晴らしい。
ペン&ぺん:「捨」 /福岡今年の世相を表す漢字は「捨」ではないかと思っている。いろいろな人間が、いろいろなものを捨てた1年だった。
社保庁の職員は年金記録改ざんで、社会的責任を捨てた。大分県教委のお偉方は、教員採用と昇任試験不正で先生に対する信頼を捨てた。角界の一部不心得者は大麻疑惑で力士の品格を捨てた。全国各地で救急搬送を拒否した病院は患者を捨てた。ああ、そういえば、首相も政権を捨てた。忘れるところだった。
食品会社は産地偽装で消費者の信用を捨てた。大企業は急激な円高でなりふり構わず派遣労働者を捨てた。一世を風靡(ふうび)した有名ミュージシャンは、みごとなまでの転落人生を見せつけてファンを捨てた。東京・秋葉原通り魔の被告は、人間性そのものを捨てた。社会に捨てられたと思ったかどうかは知らないが、不満のはけ口が、見ず知らずの人たちに向けられたのはやるせない。
もっとも、捨ててこそ浮かぶ瀬もある。
パナソニックは、松下電器の社名とナショナルのブランド名を捨て、ワールドカンパニーになることを決意した。柔道の石井慧選手は、金メダルを捨て格闘技の世界に飛び込んだ。社会人野球の田沢純一投手は、日本プロ球界に進む道を捨て、メジャーへ旅立った。ノーベル物理学賞の益川敏英教授は受賞記念講演で英語のスピーチを捨て、堂々と日本語であいさつした。とはいっても終了後に「英語は話せるに越したことはない」と、ご愛嬌(あいきょう)。アラフォーの女優、牧瀬里穂さんと富田靖子さんは独身を捨て、愛する家族を持ったことを公表した。
誰しも人生の折々で分かれ道に立ち、選択を迫られる。何かを選ぶというのは、何かを捨てることでもある。捨てることが一概に悪いわけではない。でも、みんな捨てるもの間違ってない? この1年を振り返り、胸に手を当てて考えてみよう。【藤清隆】
〔北九州版〕
毎日新聞 2008年12月24日 地方版
これは素晴らしすぎる。
どうやら、藤清隆記者は
医療スタッフの手が足りなくて「見殺しにすることが、病院の使命」
だと信じているらしいな。
お尋ねしますがね、
受け入れ不能を「受け入れ拒否」
と書く時点で、
医療の現実に無知無理解でかつ取材能力がない
ってことだ。
ベッドが患者を治すなら、フランスベッドの工場にでも、ニトリの倉庫にでも運べば、「患者は助かる」
って論理なんですが、藤清隆記者は、本当に
医師も看護師もその患者さんにつくことができなくて、病院内で見殺しにされても「受け入れろ」
と主張しているようですな。
一体、医療者を何だと思っているのだ?
医師も看護師も、本質的にお人好しでないと続かない仕事だ。
患者さんを助けたい
という気持ちが、難しいと思われる局面でも、必ず前向きに働くのが医療者の本能だ。
交通事故による多発外傷で、結果的に手の施しようがない患者さんが搬送されてきたとしても、ともかくも
輸血をし、心臓マッサージを施し、もし、血圧が戻るようなら、すぐに手術するように待機する救急医療の現場
を見たことはあるのか? その場に、一体何人の医療スタッフが詰めて、その患者さんを助けようとしているか、数えたことはあるのか? そして、多人数が、ほとんど消えようとしている命を救おうとしている病院にも、救急搬送の依頼の連絡が入ってくるのを、見たことはあるのか?
そんな現場が、
うちではいま手が離せません
と、受け入れ不能を理由に、搬送を断ったら、それは
全国各地で救急搬送を拒否した病院は患者を捨てた。
ことになるのか? 搬送されても、いま助けている患者さんから手を離せない状態で、
新たな、命の危機に瀕した患者さんを受け入れる
ということは
いま治療している患者さんと搬送されてきた患者さんの2人を見殺しにすることだ
ということすら、理解できないというのは
毎日新聞記者の「人間としての最低の想像力の欠如」
を余すことなく露わにしてますな。
こういう「無理解からの非難を浴びせかける外野の人間」が結果的に救急の現場から医師や看護師を立ち去らせている
のだから、
今後、北九州や福岡で「搬送受け入れ不能」で不幸な転機を迎えられた患者さんがいたら、その患者さんを不幸に陥れたのは「毎日新聞の藤清隆記者」にその責任の一端がある
と、覚えておこう。
これから年末年始、もし、福岡や北九州で
搬送受け入れ不能
が起きた場合は、この藤清隆記者の
ペンの暴力
を、是非思いだそう。
命を直接救うことが出来ない人間が、
まさかのときに命を救う仕事をする人間を、安全地帯から、誤った認識に基づいて指弾する
とは、人間としての倫理もへったくれもない。
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コメント
医療に個人的な恨みがあるとしか思えませんね・・・。
投稿: まるべ | 2008-12-25 14:08
非常にブログ主さんのおっしゃるとおりなので思わずコメ入れしました
この記者は自分もしくは近しい人がおっしゃるような救急事態に陥った状態のときにどうなるか聞いてみたいものですね。
TEL問い合わせできるのかなあ?
その事態のときにこの記事を見せながら見捨てられないからあなたへの救急行為は半減せざるを得ないがかまいませんね?
ってことになってほしいものです
投稿: 通りすがり | 2008-12-25 14:19
非常に香ばしくて、さすがに毎日変態新聞の存在感を示しています。
さしずめ、毎日変態新聞は、日本を愛する読者、クライアントを捨てたのでしょう。
こんな記事を署名入りで書いて恥じないとは、良心も理性も捨ててしまったのでしょうね。
自分達の言動が自分達に及ばないという妄想で凝り固まっていないと、こんな言葉の暴力を使えません。
さすがに不祥事企業の面目躍如というところです。
護送船団で守られた他のマスコミが突っ込みを入れないところが、さすがに仲良し記者クラブの面々です。
まあ、エブリデぇ変態新聞は他の大手から、死亡認定されているのでしょうけど・・・・
投稿: Med_Law | 2008-12-25 16:02
エブリディ新聞も変態記事をアクセス数稼ぎのために長年容認した事により、クオリティ・ペーパーの看板を今年は『捨て』ましたから、タブロイド紙の品格として適当な記事ではないですか。
投稿: Yosyan | 2008-12-26 08:35
非医療者ですが、許しがたい記事です。
うまく言ったみたいに思ってるんでしょう。
この記者はまいまいクラブのコメントの件を全然知らないんですね。医療崩壊を加速させるのが新聞の役目なのかと。
人手不足の中、懸命に働く医療従事者の方たちの気持ちを想像すると怒りで手が震えます。
医療崩壊して最も困るのはマスコミの人を含む我々一般人なのに未だにそれを理解できていないというのが信じがたいです。
(医療と何の関係もない私のような人間でも情報を集めることはできるのに...)
投稿: ancomochi | 2008-12-26 09:51
毎日新聞は上期赤字だそうです
売上高 1380億円
経常損失 -12億円
純損失 -16億円とのことです
上期赤字なら下期はどうなるのでしょう。o(^o^)o
持っている不動産の価値もそれからの収入も減少するでしょう。
情報弱者以外の医師は毎日新聞を通常の報道機関としては捨てています。
タブロイド紙としてネタを探して楽しむために読むだけです。
毎日新聞は日本国民からも次第に捨てられてゆくのでしょう。
投稿: bakabonnbonn | 2008-12-26 18:14
毎日新聞は良識を捨てたと思われる英語版を
ネット上に公開していたのですよね。
おまえが言うな。
投稿: DH98 | 2008-12-26 20:06
そうですかー。
この医療破壊+変態新聞とオサラバできるのも、早ければあと半年我慢すれはよいのですね・・・
毎日新聞がこの世から捨てられる日、楽しみだなー
投稿: walnut | 2008-12-27 13:19