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2008-12-11

北海道新聞が北海道の僻地医療に携わる医師達にかつてした仕打ち

北海道で一番読まれている道新は、昔から
 医師叩き
がお家芸である。

いまは北欧で活躍されている「カーリングおやぢ」先生は北大医学部のご出身で、若い医師の当時の常、北海道のある僻地の病院に派遣されていた頃の
 道新の悪逆ぶり
を伝えるblog「カーリング漬け」の記事。
May 23, 2008 ある子ども達の蘇生

まずはご一読下さい。

この時
 僻地勤務から「本社のある札幌転出」を狙って「スクープ記事」を書く気満々だった一人の北大出身の記者
の書いた記事は、
 一人の外科医をこの僻地の病院から去らせ、一人の若い医師を臨床の場から立ち去らせた
のである。
いまから十数年前のことだという。で、この時の記者の取材態度は
 記者はちらっと廊下に立っていただけで、何の取材もしていない。
だったそうで。
道新は、芸風が変わりませんな。

先日発覚した
 一年前の「27週・1300g・自宅でおそらく墜落分娩」の赤ちゃんが助からなかった問題

 道新のスクープ(もどき)
だったっけね。
ちなみに「27週・1300g」の赤ちゃんは
 肺ではまだ呼吸できない
ので、特殊な薬(一瓶10万円)で肺胞を開いて酸素呼吸が出来るようにしてから、気管挿管して、呼吸を促す。だから、病院以外の場所でこんな小さな赤ちゃんが生まれてしまった場合、よほどの幸運が重ならない限り、呼吸できないまま、亡くなってしまうのだ。
1300gくらいの小さい赤ちゃんの
 気管挿管に使うチューブの太さ
を知ると、大抵のヒトは驚くだろうと思う。
 2.5mm〜3mm
だそうですよ。当然ながら
 心臓マッサージなんてできない小ささ
である。

どれだけ小さい赤ちゃんなのか、そしてそんな赤ちゃんが不幸にして医療機関でないところで生まれた場合、どれほど救命が難しいか。
道新は、そのことはオミットして、ただ
 助からなかった事実
だけを大声でがなり立てた。
これは推察に過ぎないのだが、
 カーリングおやぢ先生が遭遇した「医師叩き記事」を書いてその後「札幌へ栄転した記者」が「今はデスク」級になっていて、「自分の出世のカギとなった医師叩き記事」を「若い記者に奨励」している
可能性もあるよね。
僻地医療を叩く記事を書く芸風については、以下に。
 2008-04-29 産科医療崩壊 北海道ではこの2年で産科医1割減→常位早期胎盤剥離について追記あり
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2008/04/21_955c.html
道新が書いた、離島である天売島からの搬送例についての、医学的常識を無視した地域医療破壊を進める記事を紹介した。元記事は2007年のものである。

NICUが完備してなかった頃の昔の育児書(札幌の家には昔の育児書コレクションがあって、戦前発行から戦後のものまで何種類か揃っていた)には、
 自宅で早産した場合の処置法
が書いてあったが、
 生まれた赤ちゃんがうんと小さくて、自力で呼吸が出来ない場合は助からない。(NICUはない時代だから残念ながらそうなる)
と書いてあったよ。最近の育児書には、この手の情報は書いてないのだろうなあ。
で、
 早産した赤ちゃんは体温を保てないから、ともかく温めろ
とも書いてあった。
もし、万が一、自宅で小さい赤ちゃんを産んでしまったら、素人が出来ることはともかく体を拭いて、タオルなどにくるんで温め続けることだろう。それでも、肺で呼吸が出来ないくらい小さい週齢の赤ちゃんだと、自宅から病院搬送というだけで条件が悪いから、もし、助かったら、かなり幸運な赤ちゃんだった、ということになるだろう。

70代のおばあちゃんでも「病院出産が主体」になった現在では、自宅で早産してしまったら、病院出産しか知らない、普通のおばあちゃんがいても、あまり役に立たないだろう。

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コメント

 自分もその現場にいて蘇生の努力をした一人です。

 霊安室で心拍再開した子の最期にも立ち会いました。

 あの記事を書いた記者は許せません。また、その後も道新は他の僻地でも無理難題で度々医者の撤退を引き起こしてきています。家族をけしかけるような記事を掲載して、最終的に医療訴訟に至った例もあります。

投稿: rijin_md | 2008-12-11 09:47

もう既にご存知かもしれませんが、多くの批判を受けて、「たらい回し」「搬入拒否」という用語が適切か?に関して、メディア側の取材も含めて論考する記事が出ました

■「たらい回し」「搬送拒否」は適切な言葉?

http://allabout.co.jp/children/birth/closeup/CU20081203A/

投稿: Gryphon | 2008-12-13 05:25

その「たらい回し」表現の可否の記事の後半、

>『たらいまわし』という言葉を否定するには、さらなる検証をおこなうことも必要。ほとんどの医師は最大の努力をしているのだろうが、そうではない病院もあるかもしれない

このセンテンスの前半、患者さんの印象に関しては同意できますが、
後半部分は・・・・・・・マスゴミ思考

投稿: nyamaju | 2008-12-14 17:43

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