忍び寄る鳥インフルエンザ 1月26日の春節直前、新疆ウイグル自治区のウルムチで31歳女性が死亡 今年に入って中国で4例目の死亡例
今年に入ってから、鳥インフルエンザの感染例・死亡例が報告される中国から、今度は
新疆ウイグル自治区のウルムチで31歳女性が死亡
した。
朝日より。
新疆の女性、鳥インフルエンザで死亡 中国今年4人目2009年1月24日19時38分
【北京=坂尻顕吾】中国衛生省は24日、新疆ウイグル自治区のウルムチ市で、鳥インフルエンザ(H5N1型)が原因で女性(31)が死亡したと発表した。女性は10日に発病、その後病状が回復せずに入院したが、23日早朝に死亡したという。中国では今年に入り、北京市の女性(19)、山東省済南市の女性(27)、貴州省出身の男子学生(16)が鳥インフルエンザで相次ぎ死亡しており、これで死者は4人目となった。
新疆ウイグル自治区衛生庁の発表。大事なところだけ訳しておく。間違っていたらご勘弁を。
新疆維吾爾自治區確診一例人感染高致病性禽流感病例
新疆維吾爾自治區衛生廳1月24日15時(北京時間)通報,自治區確診一例人感染高致病性禽流感病例。
(新疆ウイグル自治区衛生庁は、1月24日15時(北京時間)に、自治区内で一人が高病原性鳥インフルエンザに感染したと診断したことを発表した。)
一女性患者,31歳,居住在烏魯木齊市頭屯河區。患者2009年1月10日發病,病情加重後入院治療。由於患者病情危重,經全力搶救無效,於1月23日凌晨4時40分死亡。
(女性患者で31歳、ウルムチ市頭屯河区在住である。患者は今年の1月10日に発病し、容態が重くなり、入院して治療を受けていた。患者は危篤になったので、全力を上げて救命に努めたが、治療の効果なく、1月23日早朝4時40分に死亡した。)
1月22日,新疆維吾爾自治區疾病預防控制中心採集患者標本進行實驗室檢測,檢測結果為禽流感病毒H5N1核酸陽性。1月24日,中國疾病預防控制中心對患者呼吸道分泌物標本進行了復核檢測,結果顯示禽流感病毒H5N1核酸陽性。流行病學調査發現,患者發病前曾有活禽市場暴露史。
(1月22日に、新疆ウイグル自治区疾病予防コントロールセンターが患者の検体の検査を行った結果、H5N1型ウイルスの核酸陽性反応が確認された。1月24日、中国疾病予防コントロールセンターが患者の検体の気道の分泌物の標本を再検査したところ、H5N1型ウイルスの核酸陽性反応が確認された。伝染病学的調査によって、患者は、発病前に生きた鳥を売っている市場に予防措置なしで行ったことが分かっている。)
根據世界衛生組織人感染高致病性禽流感確診病例定義和我國診斷標準,衛生部人禽流感防控專家組判定該病例為人感染高致病性禽流感確診病例。
疫情發生後,新疆維吾爾自治區人民政府高度重視,已按照《人感染高致病性禽流感應急預案》採取了相應的防控措施。對所有密切接觸者實行嚴密的醫學觀察,並及時進行全面的流行病學調査。截至目前,所有密切接觸者未出現異常臨床表現。
今のところ
鳥→ヒト感染
のようですね。
問題は
現在、1月26日の春節を前に、中国では故郷に帰る人たちが「大移動」している
ってことで、
いまは発症していない「鳥インフルエンザ」感染者が、列車や飛行機に乗って移動した可能性
が残っていることだ。
春節前後は例年、中国では全国的に情報伝達機能が麻痺する。この間に
中国国内で大規模な鳥インフルエンザ感染もしくは「新型インフルエンザ発生」
なんてことにならないといいのだが。
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