忍び寄る鳥インフルエンザ 貴州省で29歳男性がH5N1型鳥インフルエンザに感染 危篤に 中国で今年6例目
新年好!
今日から春節で、中国国内の情報網も政治体制も、しばらく麻痺する。
以前からの懸念通り
春節直前に、貴州省で29歳男性がH5N1型鳥インフルエンザに感染、重態に陥った
ことがわかった。
鳥インフルエンザ発症前に、中国全土に感染者が移動している危険性
があるんだけど、これからどうなっていくのか。
しかし、また貴州かい。
この患者が出たのと同じ貴陽市で、インフルエンザに罹ったことのあるわたしとしては、全くうれしくないニュースですな。
まずは昨日付の時事より。
鳥インフル、今年6人目の感染=29歳男性が重体−中国【北京25日時事】中国衛生省は25日、貴州省貴陽市に住む男性(29)が、毒性の強い鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染し、重体となっていると発表した。中国での感染者は今年6人目で、うち4人が死亡した。
男性は15日に発病して入院し、25日に確定診断が出た。発病前に市場で生きた家禽(かきん)類に触れたことがあるという。(2009/01/25-17:30)
貴州省衛生庁の発表。大事なとこだけざっと訳す。間違ってたらご勘弁。
貴州省確診一例人感染高致病性禽流感病例(新聞稿 2009年1月25日)
貴州省衛生廳1月25日通報,貴州省確診一例人感染高致病性禽流感病例。
(貴州省衛生庁は、1月25日に、貴州省で一例の高病原性鳥インフルエンザ感染例について、確定診断を出したことを発表した)患者周某,男,29歳,現住貴陽市雲岩區。患者2009年1月15日發病,當日即前往省人民醫院就診,現病情危重,貴州省衛生部門正在衛生部專家組的指導下全力進行搶救。
(患者は周某で、男性、29歳。現在、貴陽市雲岩区に住んでいる。患者は今年1月15日に発症し、その日の内に貴州省人民病院で診察を受けたが、現在は危篤であり、貴州省衛生部は衛生部の専門家の指導の下に、全力で救命に努めている。)流行病學調査發現,患者發病前有活禽市場暴露史。1月23日,貴州省疾病預防控制中心採集患者呼吸道分泌物標本進行實驗室檢測,檢測結果為禽流感病毒H5N1核酸陽性;1月25日,中國疾病預防控制中心對患者樣本進行復核檢測,結果為禽流感病毒H5N1核酸陽性。
(伝染病学的検査では、患者は発症前に、生きた鳥に市場で接触している。1月23日、貴州省の疾病予防コントロールセンターは、患者の気道から分泌物の標本を採取し、実験室で検査を進め、その結果、H5N1型鳥インフルエンザのDNAの陽性反応が出た。1月25日、中国疾病予防コントロールセンターが患者の標本に再びDNA検査を行ない、その結果、H5N1型鳥インフルエンザのDNAの陽性反応が出た。)根據世界衛生組織人感染高致病性禽流感確診病例定義和我國診斷標準,衛生部人禽流感防控專家組判定該病例為人感染高致病性禽流感確診病例。
疫情發生後,當地政府高度重視,已按照《人感染高致病性禽流感應急預案》採取了必要的防控措施,對所有密切接觸者實行嚴密的醫學觀察,並及時開展全面、細緻的流行病學調査。截至目前,所有密切接觸者未出現異常臨床表現。
該病例的有關情況,衛生部已向世界衛生組織、港澳台地區和有關國家通報。
大晦日に、鳥インフルエンザ感染例の発表とは、慌ただしい。
これから中国は一番こうした報道や検査・診療がおろそかになる時期なので、今後、もし流行があったとしても、報道されるのは、遅くなるかも知れない。そこが気がかりである。
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