« 近鉄大阪線の脱線事故は復旧の見込みたたず 近畿では名阪特急や伊勢志摩方面への足が麻痺状態→明日から「まわりゃんせ」の利用期間開始だったが、復旧しないのでは使えないし | トップページ | 気の毒でなんね(要東北アクセント)83歳の干した販売用のホッケ300匹が盗まれる@青森鰺ヶ沢 »

2009-02-28

近鉄大阪線復旧、28日始発から通常運転

心配された近鉄大阪線東青山駅での脱線事故だが、復旧工事が深夜に終わり、今朝の始発から通常運転している。
いや、良かった〜。三重県内の移動は近鉄がないととてもじゃないと大変だもんな。

名目上JRは走っているのだが、本数が少なすぎて利便性が低い。割と最近でも、伊勢方面に行こうとした知り合いの救急医が間違って
 快速みえ
に乗ってしまい、散々な目にあったとか。近畿・東海に住んでいると
 三重での移動は近鉄
というのは常識に近いのだが、首都圏在住の人たちは
 JRの方が便利
と思い込んでしまっているために、たまにこんなかわいそうな経験をする。
以前は、JR奈良始発名古屋行きの
 急行かすが
があったが、これもとっくになくなっている。
 2006-02-28 急行かすが廃止へ
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2006/02/post_d7ee.html

グループ旅行などでは、一部昨日の内に取りやめにした方達もいらしたようだが、春の伊勢志摩観光のウリである「まわりゃんせ」の利用開始日に運休、ということはなくて済んだ。

ただ「全面正常運行」とは行かず、昨日の事故の影響で車両のやりくりがまだつかない場合もあるので、編成が減車されたりはしているようだ。

ところで、東青山駅というと、過去に「青山トンネル事故」と呼ばれる悲惨な大事故の起きた現場の近くである。三重県の鉄道史を纏めたサイト「時の鉄路」には、地図が出ているので、今回の現場と事故の起きたトンネルの位置関係が分かる。
 第9話近鉄青山峠(総谷トンネル)事故の記録-S46.10.25
当時、近鉄大阪線のこの辺りは単線であり、特急電車同士が正面衝突、死者25名(乗務員3名)負傷者255名が出る大事故となった。
この事故が契機となって、近鉄大阪線は、新たなトンネル掘削による複線化によって付け替えられており、事故の起こった側の旧線は廃線となった。事故の起きた旧総谷トンネルは「心霊スポット」として、有名になっているとか。

続き。(16:00)
中日新聞より。


近鉄脱線事故「安全管理、大丈夫か」 不安げに見つめる住民
2009年2月28日

夜遅くまで続く脱線現場の復旧作業=津市の近鉄東青山駅付近で

現場見取り図

 津市白山町の近鉄大阪線東青山駅付近で27日早朝、発生した名張発伊勢中川行き普通電車の脱線事故。現場では利用客や住民が線路から大きく外れて壊れた車両を不安そうに見つめた。
 住民らは「乗客らに大きなけががなかったのは奇跡的」と胸をなでおろす一方、原因が近鉄側の人的ミスである可能性が高まっていることに「安全管理は大丈夫か」と疑問視する声も上がった。
 東青山駅の近くに住む無職庄山正一さん(72)は「孫が通勤に使っている電車なのでとても不安です。大惨事にならなくてほっとしました」と話した。
 現場近くの旧総谷トンネルでは1971(昭和46)年、近鉄の電車同士が正面衝突し、死者25人、負傷者288人を出した「青山トンネル事故」が起きている。

 今回の事故は保線工事の作業車を移動させるため、引き込み線と本線を結ぶ移線装置の外し忘れが原因とみられ、津市久居一色町の無職森田豊克さん(70)は「昔の事故の記憶がよみがえった。近鉄は安全管理にもっと気をつけてほしい」と険しい表情だった。
 東青山駅は休日に散策客らでにぎわう公園「東青山四季のさと」に隣接。周辺に民家は少なく、平日はわずかな数の通勤通学客が利用するだけ。不通となった青山町(伊賀市)-伊勢中川(松阪市)間は復旧の見通しは立っていないが、近隣の駅からバスの代替輸送があり、駅では大きな混乱はなかった。
 (鈴木龍司、高嶋幸司)

事故原因は、「横取装置」の確認を怠ったためのようだ。なお、けが人は二人となった。


「移線装置の確認怠った」 近鉄脱線事故
2009年2月28日 15時56分

 津市白山町の近鉄大阪線東青山駅で27日早朝に起きた始発電車の脱線事故で、電車が走る前に電線の補修工事をしていた保線作業員4人が、三重県警の事情聴取に対し「工事の後、(電車の車輪が乗り上げた)移線装置を撤去したかどうか確認を怠った」と話していることが分かった。
 県警幹部によると、作業員は4人とも「誰かが装置を戻しているはずだと思い込んでいた」と説明している。また、始発前に装置が戻されているかどうかを確認する義務があった駅の男性助役(59)は県警の調べに対し、「チェックはしたが気付かなかった」と話している。
 乗客9人のうち、打撲などで軽傷の女子高生(17)に加え、新たに首の不調を訴える男性もいた。県警は業務上過失往来危険と業務上過失致傷の容疑で捜査している。
 不通となっていた青山町(三重県伊賀市)-伊勢中川(同松阪市)間は復旧作業を終え、28日の始発から正常ダイヤで運転を再開した。
(中日新聞)

|

« 近鉄大阪線の脱線事故は復旧の見込みたたず 近畿では名阪特急や伊勢志摩方面への足が麻痺状態→明日から「まわりゃんせ」の利用期間開始だったが、復旧しないのでは使えないし | トップページ | 気の毒でなんね(要東北アクセント)83歳の干した販売用のホッケ300匹が盗まれる@青森鰺ヶ沢 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 近鉄大阪線復旧、28日始発から通常運転:

« 近鉄大阪線の脱線事故は復旧の見込みたたず 近畿では名阪特急や伊勢志摩方面への足が麻痺状態→明日から「まわりゃんせ」の利用期間開始だったが、復旧しないのでは使えないし | トップページ | 気の毒でなんね(要東北アクセント)83歳の干した販売用のホッケ300匹が盗まれる@青森鰺ヶ沢 »