「おくりびと」にアカデミー外国語映画賞(速報)→「つみきのいえ」に短編アニメ賞 オスカー争いは「スラムドッグ$ミリオネア」の圧勝に終わる
オンラインでABCを見てたところで、
Departueres, Japan!
というアナウンスが。
滝田洋二郎監督が英語で短いスピーチ。日本人の英語は期待されてないのか、途中で励ましの笑いが漏れた。(13:10)
恒例の
逝去した映画人を偲ぶコーナー
では
市川崑監督
の映像も。(13:16)
昼のニュースで流れたとおり、
短編アニメ賞は「つみきのいえ」(加藤久仁生監督)
に。こちらも英語で短いスピーチをした。
朝日、仕事が速いな。
「おくりびと」「つみきのいえ」に米アカデミー賞
2009年2月23日13時14分【ロサンゼルス=堀内隆】第81回米アカデミー賞の発表・授賞式が22日(日本時間23日)、ハリウッドのコダックシアターであり、滝田洋二郎監督「おくりびと」が外国語映画賞を、加藤久仁生(くにお)監督「つみきのいえ」が短編アニメーション賞を獲得、日本作品のダブル受賞という快挙となった。
56年度に外国語映画賞が設けられて以来、日本作品の受賞は初めて。短編アニメ部門も、日本人監督作品の受賞は初めてだ。
受賞者に贈られる黄金色のオスカー像を手にした滝田監督は、タイトルの英語名「デパーチャーズ」にかけて「手助けしてくれたみんな、ありがとう。これが私にとっての新たな『旅立ち』(デパーチャー)だ。またここに戻ってくる」と語った。
「おくりびと」は日本では昨年9月の封切りで、本木雅弘さん主演。亡くなった人の体を清め、棺(ひつぎ)に納める納棺師の仕事に就いた男性が、人と死に向き合う様を描いた。日本作品としては03年度の「たそがれ清兵衛」以来の候補入りとなっていた。
昨夏、カナダで開かれたモントリオール世界映画祭でグランプリを獲得するなど国際的にも評価が高く、世界36カ国での配給が決まっている。日本では24週目のロングランに入り、300万人近くが見た。
滝田監督は53歳。「病院へ行こう」など話題作も多く、「壬生義士伝」では日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した。
邦画は、外国語映画に「名誉賞」が授与されていた50年代には「羅生門」「地獄門」「宮本武蔵」の3作品が受賞したことがある。
一方、短編アニメ賞を受賞した加藤監督はオスカー像を贈られ、「重い」と一言。「ありがとう、両親。ありがとう、アカデミー」とあいさつした。受賞後の会見では「日本で待っているスタッフと早く喜びを分かち合いたい」と語った。
「つみきのいえ」は、海面の上昇に合わせ、積み木のように次々と建て増していく家に住む老人を描いた12分の短編。地球温暖化問題を背景に、家族との思い出や人生の年輪を描いた。
加藤監督は31歳、鹿児島市出身。多摩美大在学中からアニメの自主制作を始め、卒業後は映像制作会社でテレビ番組やCMなど多彩な作品を手がけてきた。
その他の受賞は以下の通り。
▽脚色賞、編集賞、撮影賞、作曲賞、録音賞=「スラムドッグ$ミリオネア」▽歌曲賞=「ジャイ・ホー」(「スラムドッグ$ミリオネア」)▽美術賞、メーキャップ賞、視覚効果賞=「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」▽助演男優賞=ヒース・レジャー(故人、「ダーク・ナイト」)▽助演女優賞=ペネロペ・クルス(「それでも恋するバルセロナ」)▽脚本賞=「ミルク」▽長編アニメーション賞=「ウォーリー」▽衣装デザイン賞=「ある公爵夫人の生涯」▽音響編集賞=「ダーク・ナイト」
上記に付け加えると
監督賞 スラムドッグ$ミリオネア
がいま決まったところ。(13:26)
ところで、いま主演女優賞の候補紹介をやってるんだけど
候補の右下に出る小さい画面が「カンフーパンダ」
だったりすることがあるのが、なんですな。
今回は、過去の受賞者が俳優の紹介する演出になっている。
主演女優賞はケイト・ウィンスレット 「愛を読むひと」
でした。(13:33)これから挨拶。
主演男優賞は
"Milk"のショーン・ペン
で、ただいま挨拶しているところ。(13:46)
ブラピはまた取れませんでしたね。ノミネートされていたミッキー・ロークが
Well come back!
とか紹介されていた。
作品賞のプレゼンターはスピルバーグ監督。
スラムドッグ$ミリオネア
に。(13:54)いま挨拶している。
今回の特徴は
1. 去年は脚本家協会のストの影響で、開催があやぶまれたのと比べると、時間も手間も掛けて「アメリカ映画の力」を見せようと努力
2. 「歌って踊れる司会者」ヒュー・ジャックマンを起用、きっちり歌って踊らせる
3. 主演・助演の男優・女優賞のプレゼンターには、過去の受賞者を人数分呼んで、紹介させる豪華な布陣。当然、会場の人々はスタンディングオベーションで迎える。
4. 助演男優賞には、昨年1月に亡くなったヒース・レジャーが選ばれる
5. スラムドッグ$ミリオネア vs. ベンジャミン・バトンの争いといわれたが、蓋を開けてみれば、スラムドッグ$ミリオネアの圧勝。(作品賞・監督賞・脚色賞・編集賞・撮影賞・作曲賞・録音賞および歌曲賞の8部門受賞)
6. ブラピ(ベンジャミン・バトン)はまた主演男優賞を取れなかった
7. 日本の作品が外国語映画賞と短編アニメ賞の2部門を受賞
8. 「スラムドッグ$ミリオネア」が圧勝、日本の作品も評価を受けた辺り、ハリウッドの「アジアマーケット重視」の姿勢がにじみ出た
って辺りかな。
「おくりびと」はTBSが製作委員会に参加したので、TBS大喜び。今後最低1週間くらいは浮かれていると思われる。
おまけ。
毎年オスカー像はUAがVIP待遇で輸送しているという。
オスカー・フライト
シカゴでオスカー像が作られているとは知らなかった。
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コメント
加藤監督の「ドモアリガトMr.Robot」が会場にも受けてましたね。
投稿: きゃら | 2009-02-24 00:12